エラーとファインプレーが交錯した一週間でした
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
月曜(2日)は暑くなる!を強調していたのに、ぜんぜん晴れず、ヒンヤリ。
涼しく湿った北東からの風が、暑さをもたらす南風を寄せつけなかった。
金曜(6日)は、予報より早く雨が降り出すことに。
ふだん雨雲が流される高さより、もっと上空のかなり速い風に流されてしまった。その風を読めず。
1週間で、2つのエラーは痛い。
でも、ファインプレーもあったんです。
4日みどりの日。
「雨、大荒れ」というニュースが流れているなか、「雨は朝まで、急速に回復して晴れて暑くなる」と予報。
結果はバッチリで、午前中から急速に青空が広がった。
勝因は、昔の天気図がビビッと頭に浮かんだおかげ。
10年ほど前の5月に、夜勤で雨が長引くと予報したのに、午前中に帰宅する頃にはビックリの青空。
暑さと強風のなか、中止になるはずだった野球を、死にそうになりながらプレーしたときと、同じ天気図だ!
自分で痛い目にあったハズレは、予報士を強くする。
これ、予報をハズした時の決めゼリフに使おうかな。
ファインプレーが1日あったので、ハズレを1日減らすのダメっすか?…ダメですね。
秋田でもGWに30℃超え。正直おどろきました
ゴールデンウィーク中から、各地で30℃超えがチラホラあった。
おどろいたのは、秋田市で3日(火)に30℃を超えたこと。
秋田では明治時代から130年ほど観測がつづくが、一番早い時期に30℃を超えたことになる。
風が山越えしてフェーン現象が発生。フェーン現象の高温、おそるべし。
(
フェーンについては、先々週の質問コーナーでお答えしましたね。)
ただ、30℃を超えたと言っても、やはり真夏とは違う。
湿度の低さが、やはりまだ5月。ヨーロッパのようなカラッとした陽気だ。
GWに、わざわざヨーロッパに遠出しなくても、気候だけなら、日本でもじゅうぶん味わえる。
高いお金を出して行かなくても、風を感じれば、そこにはヨーロッパ!
ただのひがみになってきたので、このへんで止めておきます。
【今週のみこみ】今週後半、九州~関東は30℃近い暑さに!?
今週前半は、低気圧が来て、各地で雨に。
そのあと、木曜(12日)頃からは、西から高気圧がやってくる。この高気圧が、暑い。
鉄板のように暖まりはじめた大陸で、ジュウジュウと熱気がこもり始めた空気が、高気圧とともに日本へダーッと流れてくる。
毎年のことながら、この空気の流れに興奮する。
「暑さは南から」という思い込みを覆すような、大気の流れ。
教科書には載ってない、この流れにいつもゾクゾクする。
今年は、すでに暑い日が多くなっているが、さらに気温は上がりそう。
九州~関東は、30℃近くまで上がる日が、今週後半はありそうだ。
ところで、沖縄・奄美はまだ梅雨入りしていなくて、今週も気配がない。
梅雨を通り越して、一気に暑くなるか?
結果は来週!
今週の格言
『暑さは南から来るとは限らない。初夏は西からやってくる』
今年の夏の暑さはどんな感じでしょうか? 冷房のない仕事環境なので、とても気になります。
冷房がない中での夏のお仕事は、本当に大変ですよね。
気になる今年の夏ですが、暑い日がないということは考えられません。
かなり暑い日(東京なら35℃超えくらい、群馬なら38℃を超えくらい)は、あるはずです。
なので、覚悟はしておくのが良いと思います。
あと2か月もすれば、焦げるような暑い日がやってくる
ただ、正直、そのかなり暑い日が何日あるかは、まだ分かりません。
いま終わりつつあるエルニーニョが、暖めた空気を残し、それで夏を迎えると、暑い日が多くなるシナリオも考えられます。
一方で、去年のように、8月はじめの10日間ほど暑さを乗りきれば、一気にクールダウンということもあるかもしれません。
たいていの夏は、気温に波があるので、かなり暑い時期は手を抜けるように、暑さがマシになる時期に仕事を頑張っておきたいですね。
1~2週間先の暑さがどうなるか、最近の天気予報は、けっこう分かるようになってきているので、ぜひこまめにチェックしてみてください。
なんか、天気予報の宣伝みたいな回答になっちゃいましたね。
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「前線の南側は、どんな空気でしょう?」です。
解答はこちらから↓
編集部より:増田さんへの質問を募集しています。投稿はこちら。