特集 2016年4月28日

大切なことはクイズ作りが教えてくれた

クイズ指南書

黄色のカバーに黒い文字が際立つ『クイズ虎の巻』
黄色のカバーに黒い文字が際立つ、4月12日に発売された古川さんの著書『クイズモンスター・古川洋平のクイズ虎の巻』
クイズ関連の書籍は問題集のようなものが多く、中にはクイズに解答する際のポイントを解説するものあるが、解答者が求める情報が載っている書籍が多い。
この本のおもしろいところは、クイズの作り手、読み手、聞き手の三者の視点別にクイズを紐解いている点だ。
これからクイズを始めようという初心者にも、解答するばかりでなく作問にも挑戦していきたいというクイズ経験者にも、是非お勧めしたい一冊である。

しかし、こんな詳細にクイズを解説してしまうなんて、自分の強さの秘密をばらすようなものではないのか。
古川さんに聞いてみた。

――こんなに分かりやすく自分の手の内をさらしてしまって、仕事に影響しませんか?
「この本は、これまでクイズプレイヤーたちが暗黙の了解のうちに行ってきたルールを明文化したものです。料理でいえば基本のレシピ本のようなもの。
それを読んだからと言って誰もがプロの味を出せるわけではありませんので、そういった心配はしていません」
サイン会での古川さん。かなりの長蛇の列でした。
サイン会での古川さん。かなりの長蛇の列でした。
――確かに、同じレシピを見て作っても、初心者が急にシェフレベルのものは作れないですもんね。今回本を出版するにあたって、意識したことなどはありますか?
「いかにクイズ用語を出さずに分かりやすく説明するか、ということです。『○○大会のあの問題の~』と説明するとクイズ経験者にはすぐ分かるという場合がありますが、クイズ初心者にも親切なつくりにしようと意識して書きました。」

――クイズ好きなら誰もが楽しめる内容だと思いますが、読者として一番気にしたのはやはり初心者なのでしょうか?
「今まで文章化されていたなかったために、初めてクイズ大会に参加する初心者が戸惑ったり尻込みしてしまったりすることも多いので、これを読んでルールを理解すればもっとクイズを楽しめるということを感じてもらいたい。そうやって、クイズの裾野が広がっていってほしいと思っています。
後ろの物販の人の手が高速で動いているのが気になる。
後ろの物販の人の手が高速で動いているのが気になる。
――この本を出版するにあたっての理想などはありますか? 100万部突破とか。
「簡単なものからちょっと難しいものまで1000問のクイズも掲載しているので、理論部分を読んでから実際に友達同士で問題を出し合って楽しんでもらえたら嬉しいです。100万部売れたら、それももちろん嬉しいですけど」
長蛇の列の一番最後に、私もサインしてもらいました。
長蛇の列の一番最後に、私もサインしてもらいました。
サインがかわいい。
サインがかわいい。
ちなみに、1000問の中で一番お勧めの問題はありますか?と聞いてみたところ、お勧めされたのが11問目だった。
ヤンキーの『ウンコ座り』は和式か洋式か? という問題。
ヤンキーの『ウンコ座り』は和式か洋式か? という問題。
誰もが答えられるような簡単な問題は作りつくされてきた感があり、新しい視点でも作問するのは意外と難しいという。
そんな中、この問題はまだ作られたことのない視点、誰でも答えられる難易度という二つの点をクリアしていてお気に入りの一問だそうだ。

大切なことを学んだ気がする

同行の西村さんも「クイズ作り講座だけど、記事を作る時の参考になる視点が多かった」と話していた。今後西村さんの作風が変わったと思うことがあったら、それはクイズ作り講座の影響かもしれない。
クイズ作りの意外な才能などは無かったが、私もとても楽しめたし勉強にもなった。

友達同士でクイズを作って問題を出し合って遊んでみると、意外な発見や気付きがあって面白いと思うので、皆さんも是非お楽しみください。
物販コーナーにあった「かんたんクイズ」がおもしろくて買ってしまいました。
物販コーナーにあった「かんたんクイズ」がおもしろくて買ってしまいました。
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