
一番の衝撃からどうぞ


ボタンの多さに対して使うボタンの少なさ。

電子レンジにはたくさんのボタンがあるんだけれど「レンジ」のボタンしか押したことがない。20個くらいある機能のウチ1つを使うだけでこれだけ便利なのだ。
ポテンシャルを引き出してみるとものすごいことになるのではないかと思った。が、やり方がわからない。もしやと思い検索してみると。
ポテンシャルを引き出してみるとものすごいことになるのではないかと思った。が、やり方がわからない。もしやと思い検索してみると。


取扱説明書なくしても大丈夫な時代

メーカーのホームページで取扱説明書が公開されていてダウンロードできる。取説を大事に保管している人と、すぐに取説を捨てちゃう俺が同列に情報を得られる。インターネットはがさつな人を救う。


予想外の所から来る衝撃

ダウンロードした取説をペラペラと見ていたら、目的じゃないところで衝撃を受けた。フライをあたためるときはレンジの皿の上に「直接」のせるそうだ。
えっ、直接!?
えっ、直接!?

フライあたためであたためるとコロッケめちゃうま
フライものをあたためるときは電子レンジの回る皿の上に、ターンテーブルの上に置けという。


これ正解!?ホントに!?

やってみたが、正しい感じが全然しない。使い方分かってない感がものすごいし、こうやって温めてたらお母さんに凄く怒られそうだ。
こうやって温めて、皿にとって、食べる!?意味、ある!?
こうやって温めて、皿にとって、食べる!?意味、ある!?


皿に直接載って回ってるとアトラクション感がある。

通常のレンジではなく「5 フライあたため」というボタンを押してスタート。いつものレンジと違って、オーブンっぽいあたため方をしている。5分位の時間をかけて出来上がったものはどうだろうか。


カリッカリだ!!

出来上がりの音を聞いてドアを開けると、揚げたてのように油が水蒸気を発するシューッシュー…。という音がする。こいつ、生きてる…ッ!?
これは…!と思って箸で持ち上げると触れた瞬間に分かるカリッカリさ。柔道の高段者と組み合った瞬間のようなこれはヤバイという感覚。
これは…!と思って箸で持ち上げると触れた瞬間に分かるカリッカリさ。柔道の高段者と組み合った瞬間のようなこれはヤバイという感覚。


美味い…。あんた、なんてもんを食べさせてくれたんや…。

美味い…。カリサクッとしていて中身はホックリと甘い。お肉屋さんで揚げたてを買った時のような嬉しさがこみ上げる。たっまんねぇな、これまじで。


うひゃっほおおおっい~~~!!

何故か街中に石像が多い名古屋で見つけたもので現してみるとこういう感じだ。


汚れております。そりゃまあ汚れるよね。

マジか。電子レンジ、こんなポテンシャルがあったのか。ものすごいなと思うけど、やっぱりこれ、ターンテーブルに直接のせる必要ある?

騙されたと思って直接のせてみてください


電子レンジの写真取るのって超難しいよね。

フライあたためコロッケに驚かされはしたが、そもそもコロッケが超うまかったのかもしれない。試しに、いつもどおりレンジにかけてみた。


あっ、見覚えある感じだ。

レンジが終わって取り出すといつものグニャッとしたコロッケが現れた。衣はフニャッとしていて中だけが妙に熱くて、アッツ、フオッフォ…ってなるやつだ。


食べ慣れた感じ。もう感動もない。

石像で言えばこういう感じだろう。ある程度の美味さも油っこさも熱さも知っている。


裏面がベショっとしてる。

フライ専用あたため機能の強力さは思い知った。でも流石にターンテーブルに直接のせる必要は無いだろうと思い、ターンテーブルの上に皿をのせ、その上にコロッケを置いてあたためてみるとまた全然違う。
上を向いていた面はカリッと仕上がっていたのだけれど、裏面が油でベショっとなっている。あのターンテーブル、ただデカくて回るだけじゃないのか…?
上を向いていた面はカリッと仕上がっていたのだけれど、裏面が油でベショっとなっている。あのターンテーブル、ただデカくて回るだけじゃないのか…?


一体どういうことなんだ…?

石像も疑問を隠しきれなくなっている。予想以上に奥深いぞ…、電子レンジ。

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電子レンジレシピのメニュー選択の謎
ウチの電子レンジにはあたためとは他に自動で調理をしてくれるボタンがあり、そのレパートリーが意外とある。



ゆで野菜系はまぁ分かる。ゆでと言うか普通にレンジで火を通す感じだろう。通常のレンジでも使っていた。レンジで茶碗蒸しは結構定番だ。
しかし塩サバ!?からあげ!?なんでグラタンはナスに限定したの!?パスタもたらこだけなの!?という謎チョイス。
しかし塩サバ!?からあげ!?なんでグラタンはナスに限定したの!?パスタもたらこだけなの!?という謎チョイス。


たらこパスタ、ただ

レシピを見てみるとナスグラタンはオーブン機能でグラタンが作れるということ。たらこパスタは、レンジパスタ容器が無くてもパスタは茹でられるよ。以上のことは言っていなかった。
それ以外の辺りで気になるものを作ってみよう。
それ以外の辺りで気になるものを作ってみよう。

美味いし便利。塩サバ


塩サバをレンジで作れるのか。

ただ焼くだけなんだけれど、魚焼きグリルの掃除とかを考えちゃうとちょっと敬遠しちゃう塩サバが電子レンジで焼ける。これが本当にいい具合に出来るのならば朗報である。





取説レシピ通りに電子レンジにかけて写真を撮るとすっごく幻想的な写真が撮れるので複数載せておいた。電子レンジは塩サバの夢を見ているようである。


素晴らしく均一な焼き上がり。

出来上がりの音を聞いて駆けつけると鯖は脂をジュワジュワ言わせながら現れた。黄金色に焼けた皮はいかにも美味しそう。すげぇな電子レンジ。


完全に美味い。

一度も裏返されずに炙られていた鯖の皮はパリッパリに仕上がっており、魚焼きグリルで焼いた尾の部分よりも美味しい。
裏返さないので調理中に様子をうかがう必要もなく放っておけば完成する。後片付けは下に敷いたアルミホイルを捨てるだけといいことだらけだ。
裏返さないので調理中に様子をうかがう必要もなく放っておけば完成する。後片付けは下に敷いたアルミホイルを捨てるだけといいことだらけだ。


これには石像たちも大はしゃぎ

調理に少し時間がかかるが、一度焼き始めると残り時間が秒単位で表示されるのも御飯を作るのにも便利である。電子レンジに焼き魚系機能がある方は一度試してみて欲しいと思う。

なにが起こったひとくちカツレツ


カツレツが電子レンジで作れるなんて

ここまで電子レンジの力に感動しきり。そんなこと出来る!?って思いながら始めたが、今は「電子レンジでひとくちカツレツが作れます」って言われたら「まっ、マジで!?で、でも電子レンジが言うんだから出来ちゃうんだろうなぁ…」という気持ちである。


豚肉を薄く伸ばしたものに


バターと粉チーズとパン粉を混ぜたもの


衣として肉にまとわせる

あれっ?何故か覚える違和感に、これで合ってるよな?と何度もレシピを見返すが合っている。ふん?わかんねぇけど電子レンジさんならここからでも巻き返してくれるだろうという信頼がある。とりあえず作ってみよう。


えっ

そう思って出来上がったのがコチラである。


んっ?


んんッ!?

ついつい石像も目を疑う出来上がりである。石像のタイミングでないのについつい出してしまった。


ひとくちカツレツです。

見た目に恐ろしい物が出来た。マジか?って思うがマジである。写真詐欺にあった気はするがレシピは間違い無いものを使っている。
薄く伸ばされた豚肉は非常に柔らかく、チーズとバターの衣は駄菓子っぽい味がする。しかし衣?がブビョっとしており水でふやけたチーズ味のビッグカツみたいな感じだ。
薄く伸ばされた豚肉は非常に柔らかく、チーズとバターの衣は駄菓子っぽい味がする。しかし衣?がブビョっとしており水でふやけたチーズ味のビッグカツみたいな感じだ。


どうしてそうなった、これでOKなのか感で言えばこの石像。

それ無茶じゃない?って思ったレシピ群だが実は得意みたいなジャンルと、やっぱり全然無茶でした。っていうレシピがあるのが見えてきた。
なんでも出来ちゃうよ!って言うよりも逆に奥深く思えてきちゃったぜ電子レンジ。
なんでも出来ちゃうよ!って言うよりも逆に奥深く思えてきちゃったぜ電子レンジ。

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一旦安心したいの。なめらかプリン。


プリン作るの初めてかもね

次に作るのはなめらかプリン。電子レンジで作れるっていう定番レシピのプリンだが、一回安心したい、電子レンジへの信頼感をもう一度取り戻したいがための選択である。


写真上部のプリン液がこぼれている所は見なかったことにしてくれないかね。

それにしても電子レンジプリンの電子レンジ以外のところの比重が大きい。カラメルを作って、牛乳を70℃にして卵と混ぜ合わせて50℃にして、50℃のお湯を張った天板で…と書いている。
電子レンジの「自動調理レシピ」なのに、自動さが全然なくてたまたま最後に電子レンジを使うだけのレシピみたいだ。
電子レンジの「自動調理レシピ」なのに、自動さが全然なくてたまたま最後に電子レンジを使うだけのレシピみたいだ。


安心の出来上がり。


初めて作った料理が上手くいくと嬉しいですね。

しかし安心の出来上がり。文句なく美味い。良かった、やっぱり電子レンジさんはすごい、すごいっすよ!


石像で言えば完全にこれ。

もう、途中から電子レンジが好きになってきている。好きなモノをちゃんと良いと言えると嬉しい。頑張れ電子レンジ!頑張れ電子レンジ!

信じてますよ電子レンジさん


炊き込みご飯!?

信頼を取り戻した電子レンジさんにまたちょっと試練を与えていく。冷たい食べ物をあたためる、寂しさを感じさせる家電の電子レンジさんが炊き込みご飯を炊くという。


お茶漬けみたいだけれど生米

お米と具材に熱湯をかけてレンジアップすれば炊き込みご飯が出来上がる。熱湯用意するなら、その熱源でお湯と炊き込めばいいじゃん。っていう向きもあるだろうが、俺もそう思う。


美味そうに写真撮れた。

しかし炊きあがりは悪く無い。少し芯があるが、浸水時間が短かったせいだろう。味はうまい。


無表情で胸を撫で下ろす気持ちである。

本当にイケるのか、から揚げ


から揚げ。から揚げ!?

最後に作るのはから揚げである。レンジでから揚げ。先ほどのカツレツの例もあって不安が凄い。レシピを見ても揚げずに出来るから揚げ粉ではなく、普通のから揚げ粉をまぶしてボタンを押せと書いてある。
電子レンジとの信頼関係がどれだけ出来上がっている前提なのか。
電子レンジとの信頼関係がどれだけ出来上がっている前提なのか。


これは違う食べ物感があるね。

私もね、私も信じてないわけではないですけれど、比較のために揚げなくても出来るから揚げ粉を用意した。


これらがから揚げになると…?

普通のから揚げ粉と揚げないから揚げ粉をそれぞれまぶしてレンジに入れる。入れる時点でそれぞれの見た目が全然違うけれどもこれが両方共から揚げになって出てくるのか?
そう信じたいがカツレツがあったのでどうなんだろうと思ってしまう。頼む、から揚げになってくれと祈りながらレンジに入れた。
そう信じたいがカツレツがあったのでどうなんだろうと思ってしまう。頼む、から揚げになってくれと祈りながらレンジに入れた。


両方共よくわからないものになったな。

から揚げ粉のものは鶏の照り焼きとなった。から揚げ粉って小麦粉と調味料と考えると照り焼きとほぼ同じ。から揚げと鶏の照り焼きは水分量だけの違いなのかという気づきを得た。
対して、揚げないから揚げ粉をまぶしたものは駄菓子のようになり、水分の差があってもちゃんとから揚げのようにはならないのだなと感じた。
対して、揚げないから揚げ粉をまぶしたものは駄菓子のようになり、水分の差があってもちゃんとから揚げのようにはならないのだなと感じた。


理(ことわり)を感じる

電子レンジの特徴として内部から熱を入れたり、外からじんわりと熱を入れることは上手いが揚げ物のように水分を一気に飛ばしていくという調理法はやっぱり難しいのだろう。という特徴がよく見えてきた。
じゃあなんで、レシピブック作った人たちは揚げ物を入れようと思ったのか。そこだけは全くわからない。
じゃあなんで、レシピブック作った人たちは揚げ物を入れようと思ったのか。そこだけは全くわからない。







ものは使いようというが、電子レンジは知らなかったポテンシャルを秘めていた。



フライあたためと塩サバを焼くのは本当に便利で美味しい。積極的に使っていきたい機能である。それ以外についてはちょっとレシピをつくった側の無茶振りがすぎるのではないか。
そしてなぜ名古屋にはこんなに石像が多いのか。撮りためていた分はまだまだあるのだけれど、全然使いみちがないからこのままお蔵入りするのだと思うが、それでいいと思う。
そしてなぜ名古屋にはこんなに石像が多いのか。撮りためていた分はまだまだあるのだけれど、全然使いみちがないからこのままお蔵入りするのだと思うが、それでいいと思う。
