特集 2016年2月24日

ものすごく大きいエビの姿を見てみたかった

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名古屋名物と言われるエビフライ。引っ越してきてからずーっと気になっていたお店があった。

それが冒頭の写真のエビフライである。

なんだこの大きさは。おかしいだろう。そんなエビがいるのか!?食べてみたい。
1983年三重県生まれ、大阪在住の司法書士。
手土産を持参する際は消費期限当日の赤福で受け取る側に過度のプレッシャーを与える。

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> 個人サイト owariyoshiaki.com

ほんとにデカくて凄くヤバイ

エビフライというものはなかなかに信頼出来ない食べ物である。見本とはぜんぜん違うものが出てくる可能性はもちろん、実際に大きい物が出てきても衣の中身はわからない。
大きさおかしいだろう。食品サンプル作った人も「これはちょっと誇張してるやろ…」って思ったハズ。
大きさおかしいだろう。食品サンプル作った人も「これはちょっと誇張してるやろ…」って思ったハズ。
これだけデカいと、これだけデカいのが出てくるのか?中身は詰まっているのか?そもそも一匹なのか?と様々な疑問が沸き上がる。

一本で2000円という値段に怯んでいたが、これは食べるしか無いだろう。ワクワクしながら待っていると、そいつは、来た…。
本当にデカい!おかしい!
本当にデカい!おかしい!
提供されたエビフライはまさにディスプレイのまんま。普通の商品でもなかなかディスプレイのまんま出てこないのに、異常なディスプレイが異常なまんま現れた。

デカい。長い。だがしかし、まだ衣だ。中がどうなっているかはわからない。衣がすっごいのかもしれない。
大変にわけの分からない写真になってしまった。
大変にわけの分からない写真になってしまった。
切ってお召し上がりくださいと言われたが、まずはそのままかぶりつかねばなるまい。と思って食べてみたらば、エビフライのアスキーアートみたいな状態になった。段々現実離れしてきた。
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!
かじるとブリィーンッ!!と恐ろしいほどの身の詰まり具合、歯ごたえ!衝撃で顔がギャグマンガっぽい感じになってしまった。デカすぎるエビフライにギャグマンガの登場人物と、写真の要素がほぼすべて現実離れしている。
大きさだけを求めたけれど、大きいとブリンブリン感が強くなって美味い。
大きさだけを求めたけれど、大きいとブリンブリン感が強くなって美味い。
食べてみるときっちり大きく、身も詰まっていて確かに一本だ。こんなものが、本当に存在するなんて…!
生活感あるものと並べると妙なことになる。2リットルのペットボトルより長いエビフライ
生活感あるものと並べると妙なことになる。2リットルのペットボトルより長いエビフライ
持ち帰りもできたので一本持ち帰ってみた。日常生活に現れると35センチという長さが更に際立つ。エビじゃない、龍だ。たぶんこれは龍のフライだ。

これからは普通のエビフライと区別するために、このデカいエビフライのことをドラゴンフライと呼ぶ。

生のデカいエビを見てみたい

ドラゴンフライ級のドラゴン(デカいエビ)は揚げる前は一体どんな姿なのか。蛇みたいなのか、龍なのか。それともデカいエビなのか。

見てみたいと思い、市場にやってきた。名古屋では、名古屋駅から徒歩5分くらいでガチの市場がある。
市場にやってきた。
市場にやってきた。
身が殻からはみ出す「貝殻の意味分かってないやろ貝」がたくさん売られている。
身が殻からはみ出す「貝殻の意味分かってないやろ貝」がたくさん売られている。
ここならばドラゴンも売ってるだろうと思ったが、なかなかドラゴンは見つからない。
エビ専門店来た!
エビ専門店来た!
エビ専門店の方に、昨日買ったドラゴンフライを見せて「これと同じくらいのエビはありませんか?」って聞いたら「無いね」と即答。えっ。
身の部分だと、半分くらいの長さかな~。とりあえず5匹買った。
身の部分だと、半分くらいの長さかな~。とりあえず5匹買った。
「どこかでこれと同じくらいのエビを買えるところってありませんか?」と聞くも「そもそもその大きさは無いんじゃないかな」という答え。

えっ、俺が今持っているのは一体何なんだ…?

一回りくらい小さいものなら冷凍エビ屋さんにあるかもね。って言われたので、行ってみたが、そのサイズもなし。名古屋の市場でも手に入らない大きさのドラゴン…?俺は今、幻を手にしているのか。

しょうがない、じゃあドラゴンフライ自分で作ってみるか。

エビを編む

ドラゴンフライを作るための素材は採取出来なかったので、どうにか試行錯誤する。
既に超デカイの見つけたぞ!!下が一匹68円だったブラックタイガー。
既に超デカイの見つけたぞ!!下が一匹68円だったブラックタイガー。
ドラゴンがいない中どうするか。と思って探していると、普通のエビの何倍もデカいエビをジャスコで見つけた。凄いぞジャスコ!生活だけじゃなく、幻もサポートだ!

普通に、これ伸ばしたらドラゴンなんじゃね?
おこがましい、ドラゴンなんておこがましい。
おこがましい、ドラゴンなんておこがましい。
が、伸ばして比べてみると圧倒的な差。かなり大きいエビだと思ったのだけれど、それでこんなに差があるなんて、ドラゴンは本当に存在していないのかもしれない。

となると現代の科学による生態改造に及ぶしかないだろう。
絡みあうエビたち
絡みあうエビたち
エビを編む。編んで繋げて、一頭の大きな龍に育て上げる。注意点としては揚げると曲がっちゃってバラけてしまうかもしれないので筋をちゃんと切っておくことが重要である。

参考にしたのはこのレシピ。まゆもんさん、ありがとうございます!つくれぽ送っておきました!(つくれぽ送ったら全部載ると思っていたけれど、そうでない事を知った)

生み出されたモンスター

出来た。出来た…?
出来た。出来た…?
エビが編み上がった。軸となる巨大エビ2本と、ブラックタイガー20本くらい。ドラゴンフライとほぼ同等の長さで太さは凌駕するものを生み出せた。

これをフライにすれば人の科学が幻に到達する。
あっ、怖え。
あっ、怖え。
が、衣をつけ始めると様相が変わりだす。龍が、本当に龍が暴れだして、爪楊枝で抑えているみたいになってきた。
目覚めさせてはいけない感がすごい
目覚めさせてはいけない感がすごい
パン粉フェーズに入ると封印されし伝説の神獣みたいな様相を呈してきた。内容としてはエビカツを作っているのとほぼ変わらないのになんだこの踏み込んではいけない領域に来た感は。
長さは少し縮んだか。
長さは少し縮んだか。
が、揚げあがってみると意外と普通のフライに見える。揚げたら大抵のもの食える説は神獣までもがその範疇だったのか。
すっげぇ美味い。美味そうに撮れてなくてくやしい。
すっげぇ美味い。美味そうに撮れてなくてくやしい。
恐る恐る食べてみるとめちゃくちゃ美味い。エビを揚げたものなんだから間違いないのだが、予想以上。複数のエビが存在することによって、プリプリが連続する。プリプリの波状攻撃。エビのミルフィーユ。
海老フライ丼、美味い。
海老フライ丼、美味い。
食べきれなかった分は翌日卵とじにして。非常に満足度の高い料理であった。

行けっエビロボット、タイガー&ドラゴン!!

これは、足では?
これは、足では?
と、美味しくいただいた神獣ではあるのだが、その前にふと見た時に思ってしまった。この2本、足じゃない?右っ側とか筋肉感がすごい。
こういうことである(こういうことである…?)。
こういうことである(こういうことである…?)。
これだけ大きくパーツ感が高いのであれば、巨大ロボットが出来上がる…!そう思ったのだ。
エビは二匹いるとハートを表せる。
エビは二匹いるとハートを表せる。
ドラゴンと自作フライの合体ロボ。ドラゴンとブラックタイガーの組み合わせだから「超獣エビロボット タイガー&ドラゴン」という名前にしよう。タイガー&ドラゴンは愛のロボットで、口癖は「俺の話を聞け!」である。

タイガー&ドラゴンが完成した。行けっ、タイガー&ドラゴン!!
たっ、タイガー&ドラゴン…?
たっ、タイガー&ドラゴン…?
どうしてこうなった

負けるなタイガー&ドラゴン!

張り付けにされてる感が凄い。
張り付けにされてる感が凄い。
ほぼ設計図通りにできたのに完成したのは、何か肉感的な物体。全体的にムチムチしているし、しかも左足が壊死してないか。エビフライがなぜこんなにも生々しいのか。

どことなくエヴァンゲリオンの最後の方にいっぱい出てきた敵っぽくもある。

こんなにもつぶらな目をしているのに。
こんなにもつぶらな目をしているのに。
ロボットを想定したのに圧倒的生き物感。肉々しいのに力なく横たわっている感じが違和感を覚えるのだろうか。ならば。
違う不安を覚える立ち居姿
違う不安を覚える立ち居姿
立ってる感じで合成してみたら妙な内股感が際立って増す生々しさ。腰ミノイメージのパーツが妙なふうに見えてくる。
これはありそう!ありそうだぞ!
これはありそう!ありそうだぞ!
ならば、と空を飛ばせてみたらイケる!これはイケる!何故か感じる天狗感が分からないが、これならばありだと思う。

行けっ!エビロボット タイガー&ドラゴン!!

タイガー&ドラゴン「俺の話を聞け!」


えーっと、なにがしたかったんでしたっけ?

他の部位もエビフライサンドなどにして美味しく頂きました。
他の部位もエビフライサンドなどにして美味しく頂きました。

ちなみに、ドラゴンフライってトンボの英語での名前らしいですよ。
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