「2次会行く?」「どうしようカナ…」的な雰囲気
けだるい時間
一次会が終わった後、みんなが居酒屋から出るのを待つまでのわずかな隙間。そこで二次会のメンツが決まる。
「二次会にあえてパフェ行こうと思ってるんだけど来ますか?」
問いかけても明確な返事は来ない。その気持わかる。思えば、30歳を過ぎてぼくも二次会の参加は慎重になってきた。
1次会でワイワイやっていたのが夢のようだ
飲み屋に行った後、さらに飲み屋に行くというこのシステムは一体なんだろう。みんなうどん屋に行った後に、また別のうどん屋に行ったりしないでしょう? よく考えたらふしぎだ。
飲み会の悲劇ってだいたいが二次会で発生していると思う。 そこでパフェなのだ。デザートぽくてすわりがいい。飲み過ぎない。おいしい。かわいい。いうことなしである。
結局来てくれたのはライターの江ノ島茂道と北村真一
夜の闇にパフェが光る
アイスが逆さまになってるの怖い
そんな気持ちで来たが、見本を見てたじろぐ。食べ物というより、サンバカーニバルの衣装みたいだ。
「でかいな」
「でかいですね」
「でかいですかね」
漏れ出る不安の声。一次会は焼鳥の食べ放題だった。 満腹状態だと、酒よりもアイスのほうが迫力出てくる。
新宿駅東口「西武」という喫茶店
不安げな表情の後輩ライターたち
未知の二次会に緊張が走る。ジェットコースターの列に並んだ気分である。
メニュージャンルが「自家製生クリーム」
ジャンル名「自家製生クリーム」。そんなジャンル見たことありますか? パフェはだいたいが生クリームだというのは知っているが、その事実をそんなに突きつけないで欲しい。文字見るだけでお腹が弱ってくる。
フルーツパフェを頼んだ江ノ島
ストロベリーパフェを頼んだ北村
ヨーグルトパフェを頼んだぼく
一番お腹に優しそうでさっぱりしてるヨーグルトパフェを頼んでしまった。いいだしっぺ失格。情けない先輩と思われている可能性100%だ。
対して江ノ島くんのフルーツパフェは一番量が多い。くいしんぼっぽい見た目だけど、実際に彼はものすごく食べるのだ。これはかっこいい。
(一次会の焼鳥食べ放題で本当にずっと食べ放題していた)
すごく苦戦して食べる
量は多いが、このお店のパフェはすごくおいしい。特に生クリーム部分がうまいのだ。
みんなで
「生クリームがうまい」
「ジャンルが『生クリーム』だから」
「ジャンルなだけありますね」
とザワつく。
江ノ島くんはペロリと平らげた後で
まだなんかもの足りなそうな顔をしている
不満なのか?
糖が補給されるためか、食べ進めるにつれて覚醒してゆく。食べ終わった時には完全にシラフになる。
ここに来るまで飲んできているので、そんなに話すことないんだよな。完全に「持て余している」という状況を冴えた頭が認識している。なんだろう、これ……。
みんなパフェ食べるの大変
冷静になったところでほかのテーブル見わたすと、同じようにパフェを注文している人達がいた。たぶん二次会だ。
やっぱりでかいよな、この店のパフェ。
今回の試みで「二次会にパフェはありかないか」という話以前に「新宿東口『西武』のパフェはでかすぎる」という結論が得られました。
二次会にあえてパフェを食べると
・うまい
・酔いが覚める
・なんなら飲む前より頭が冴える
ことがわかった。
ただし、これだけ頭が冴えていると「一体おれたちはなんで集まって酒を飲んでいるんだろう?」というというが疑問わいてきてしまう。飲み会への根源的な謎だ。
やっぱりパフェがでかすぎる。