鳥貴族は大好き! だけど予約をするほどではない人たち
集まった者たちから口々に「鳥貴族、来たかったんですよ!」の言葉が出た。最近の鳥貴族は人気が出過ぎて予約無しだと入れないことが多い。ぼくも入ろうとしたら満席だったことが2度ある。
今回ぼくが幹事で予約をしたら、みんな喜んで乗っかってくれた。みんな鳥貴族は大好きだけど予約の手間は惜しいのだ。ちなみに土曜の夜7時なのだが、トイレに列ができるくらい混んでいる。
すべてのメニューが280円でそもそも安い鳥貴族だが、さらに得になるコースがある。「28(にわ)とりパーティー」だ。
8人以上の予約で、2時間すべてのメニューが食べ放題飲み放題。。無制限といわれると、欲望の奥にあるさらなる欲望を引き出されてしまいそう。こわい!
いくらでも食べていいとか言われると
10倍くらいうまそうに見えてくるから危険
280円とは思えぬ存在感
ぼくが推したいのは釜飯だ。テーブルで炊きあげる方式で、30分かかる。
とにかく釜飯セットが目立つのがいい。他のテーブルから「釜飯を頼んだんだ……いいな……」と、うらやましがられること必至である。
他のテーブルがどう思っているかなんて知りようがないが、ぼくは以前に他のテーブルを見て「釜飯を頼んだんだ…… いいな……」と思った。つまりは今ぼくは過去の自分に見せつけている。
脂で己を追い詰めろ
カリカリになった脂身に脳の一番原始的な部分が喜び震える。ぼくなんか胃腸がが弱いほうだが、そんなことのかまけているのは愚かだ。食べたあとに存分に苦しもう。それもうまさのうちだと思う。
なんだかんだいってうまいのは牛だ
「鳥貴族で一番うまいのは牛串。バーベキュー的な満足感がある」といっていた友だちがいた。
「バーベキューの味がする」って聞いたあとに食べると「???」ってなっておもしろい
バーベキューかどうかはよくわからなかったけど、鶏とは別の角度の満足感がある。上記のように豚もうまいので、我々は3大肉に完全に包囲されている形である。
ムネ・スパイス・ムネ・スパイス……復唱して暗記しよう
鳥貴族ではネギ間のことを「貴族焼」と呼んでいる。貴族焼は素材を「モモ肉」「ムネ肉」から選ぶことができ、さらに味付けを「タレ」「塩」「スパイス」から選ぶことができる。
当サイトライターの北村真一さんは「貴族焼はムネのスパイスが一番いい」と主張していた。
「だって貴族焼って大きいじゃないですか。とにかく大きいのが食いでがあっていいです」
会話が全然かみあってないけど、食べてみたらなかなかうまかったので、メソッドとして採用である。貴族焼はムネのスパイスで食え。
ここで「みんな聞いて! 鶏皮に山椒かけるとめっちゃうまい!」と発言した者がいた。編集部の古賀さんである。
「うまい」
さじでドバドバかけられる仕様になっている
たしかにうまい
それわりと当たり前じゃないの? と一瞬思ったが、うまいのは事実なのでこれも採用。鶏皮に山椒をかけて食べるとうまいのだ。皆の衆ゆめゆめ忘れるな。
うすら黄色いほうが「バターソース」
フライドポテトを注文すると「ケチャップ」と「バターソース」が置かれる。この聞き慣れない「バターソース」がカロリーそのものという感じの味がしてクセになる。
フライドポテトを注文したらバターソースを優先的に食べていきたい。なぜかというと、みんなこっちばっかり食べてケチャップよりも先になくなるからだ。グズグズしてると自分の分がなくなるぞ。
焼鳥ばかりを食べていると、なぜか猛烈に食べたくなるのが「焼鳥じゃない鶏肉」である。平凡な居酒屋メニューが、焼鳥という光を受けて輝き出す。
焼鳥食べた後の唐揚はいつもよりずっとうまい
チキン南蛮はムネ肉
ピーマンの肉詰めはポン酢味
こうして並べてみるとびっくりするくらいふつうだ。しかしあの時ぼくは確かに光を感じたのである。
ここまでものすごく食いしん坊みたいなことを書いてしまって恥ずかしい。外でパソコンをカタカタしたい系の人たちにも鳥貴族は使える。電源の存在だ。
テーブルに一つある。調理用の電源ではない。好きに使っていい
宴会に飽きたらパソコン取り出して仕事が可能
すべての鳥貴族に電源があるわけではないが、公式ホームページから「電源が使える鳥貴族」を検索できる。口の周りをタレでベッタベタにしながらも、ジャンジャン仕事効率をアップさせてほしい。
極限まで効率化されたチーズフォンデュ
物議を醸しだした「胸肉チーズフォンデュ串」だ。お弁当の仕切りみたいなものにチーズが入ってい「こんなチーズフォンデュあるかよ」「女子ウケをはきちがえている」と槍玉に上がったが、ぼくはこんなもんでちょうどいいかな……と思った。チーズフォンデュって、一口目のテンションが最高で、その後が続かない傾向にあると思う。
攻めている
チーズフォンデュのチーズは好きに転用できる。ライターの為房さんが試したのは「唐揚」+「チーズフォンデュ」という、クラッシュ寸前のギリギリのライン取りだ。為房さんの感想は
「めっちゃ腹減っている時に食べたい味です!」
さもありなん、という感じ。
そしてこのあと為房さんのセーターの袖口で楊枝が釣れるという珍事が発生した。なんでこんなこと起きるんだろう。
楊枝が生き物のよう
メニュー写真は真上から撮影しているのでわかりにくいのだが
クリームの高さがすごい
「メニューよりも実物がいいなんて……」
「そんなことあるのか……」
「信じられない……」
思わずザワつく我々だった。夢のようだがすべて現実である。
クリームばっかり食べることになるが、幸せそうじゃないか
アイスクリームも乳脂肪分が高いこってりしたもの
鳥貴族のデザート、意外と狙い目だ。もちろんデザートも食べ放題の中に含まれている。
ちなみにドリンクメニューの中にはキッズメニューもある。甘党にも子どもにも優しい居酒屋。慈悲深い。
食い放題ということで、ここはやはりいい食いっぷりを見たいところである。その点ライターの江ノ島さんは申し分なかった。
ザ・食いしん坊という顔
実は我々、張り切りすぎて食べ放題開始1時間もしないうちに(けっこうお腹いっぱいになっちゃったな……)という雰囲気になっていた。しかしそんなことはどこ吹く風である。
ニコってするんだ
もう本当にずっと食べているのだ。現実でもGIFアニメのリピートのように見えた。来てくれて本当にありがとうといいたい。
全部鳥貴族になれ
もうおわかりいただけただろう。鳥貴族最高だ。
最近店舗がやたらと増えていて、毎週日本のどこかで新店がオープンしているくらいのペースだという(メールマガジンに登録している人がそういっていた)。
このままの調子だと日本全国が鳥貴族に支配されそうだ(まさに貴族)。でもそれでも全然いい。飲み会全部鳥貴族でいい。
マンガ家のカラスヤサトシさんが「食べ終わった骨をメガネに挟んだらレンズがベタベタになる!」って大騒ぎしてた