広告企画♪ 2016年2月15日

観光気分でいくスポーツクラブ

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そこに行けばどんな虚弱な体も鍛えられるという、スポーツクラブ。

たくさんの機械が並んでいるらしいので、それらを観るだけでも楽しそうだ。

でも学生時代から今までスポーツや運動とは無縁だし……。

そうだ、観光気分で見に行ってみることにしよう。
1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。(動画インタビュー)

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連携企画です

スポーツクラブというと月に何度行くか(それともぜんぜん行かないか)に関わらず月額いくらと支払う仕組みにふつうはなっていると思う。しかし『TSU-DO』というアプリを使えば1回ごとの支払いで利用できるので便利だね、という話である。

で、今回はそのアプリとのコラボ企画なのである。

都度利用が便利とはいえ、そもそもスポーツクラブなんて行ったことない人も多いはずだ。

そこで、同じくスポーツクラブ未体験の我々が、どれどれと観光に来たわけだ。
渋谷にあるスポーツクラブ「カルチャーワークス」さんにメガネ三銃士がおじゃましました。
渋谷にあるスポーツクラブ「カルチャーワークス」さんにメガネ三銃士がおじゃましました(編集部注:通常トレーニング用のウェアとシューズ着用で入るべきトレーニングルームに今回は特別にお願いして普段着で入れてもらいました!)。
ここで急いで付け加えなければいけないであろう。

西村、石川、藤原のメガネ三銃士は、それぞれスポーツに対して苦々しい思いを抱えている。

まずライター西村さんは学生時代にふつうに体操をしていただけなのに体育教師から「おい、柿の木」と昔話のような罵声を浴びせられたそうだ。そういう体験から体育的なものに苦手意識を持っているという。

僕はスポーツをするとだいたい腰が痛くなったり膝が痛くなったりする。高校時代のマラソン大会では走っただけで足の骨が剥離骨折した。なので「横になっていたほうが体に良い」という思いがある。

編集部石川さんは端的にスポーツを憎んでいる。
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苦手なスポーツに対する心理的なフィルターとして、カメラをたずさえて観光に来たおのぼりさんスタイルで馳せ参じた次第である。

気分は「へー、ここがスポーツクラブか~」である。

そこにさっそく目に飛び込んでくるのはマシンの数々だ。
すごくでかいランニングマシン。
すごくでかいランニングマシン。
鉄骨が組み合わさったようなマシン
鉄骨が組み合わさったようなマシン
処刑台
処刑台
観光気分なら楽勝だ
観光気分なら楽勝だ
などとカメラで写真撮ってるだけで終わったら大変だ(すでに間違った情報もある)。

ちゃんとトレーナーさんにガイドしてもらうので安心して欲しい。

ブルブル震えるやつ

まずトレーナーさんに「運動しない初心者向けといったら…」と案内されたのはこの機械。なんだか見たことのないマシンだ。
未来の一人用ののりものみたいなマシン。
未来の一人用ののりものみたいなマシン。
下の黒い板ブルブル震えることで、血流を良くしたり筋トレ時の負荷を上げたりする効果があるそうだ。

まずは好奇心旺盛な西村さんがマシンに乗ると、トレーナーさんがスイッチを入れる。ブウウウウという音ともにマシンが震えだした。
すぐにこの表情に
すぐにこの表情に
泣きそう
泣きそう
「あー…」と言いながら、お漏らしした子供のような表情で固まってしまう西村さん。なんだか経験したことのない感覚のようだ。

終わって感想を聞くと「これはおもしろい。定期的にやりたいくらい」と言う。じゃあぼくもやってみよう。
姿勢によって効果が違うようなので
姿勢によって効果が違うようなので
ぼくは腕立てでやってみた
ぼくは腕立てでやってみた
ぼくは腕立ての姿勢で挑戦する。

力強い振動に触れているうちに、手から腕にかけての感覚がなくなった感じがした。手がほどけたらきっとこういう感覚になるだろう。思わず笑みがこぼれる。
使い方の一覧表にあったおかしな姿勢もあるが
使い方の一覧表にあったおかしな姿勢もあるが
やってみるともちろんおもしろい。
やってみるともちろんおもしろい。
そしてそれを撮るのもおもしろい(撮影スタッフなどもいます)。
そしてそれを撮るのもおもしろい(撮影スタッフなどもいます)。
はじめの説明通り血流がよくなったのか、すっかり体の緊張が解けた気がする(笑ったせいかも)。 このマシンはスポーツ選手も試合の休憩で使うことがあるらしい。

スポーツクラブにおける渓流下りであろうか。マシンひとつですっかり観光気分も高まってきた。
そうかと思えばどれいの足につけるおもりみたいなのが転がってるのも、いい
そうかと思えばどれいの足につけるおもりみたいなのが転がってるのも、いい

重いバーベルは「お腹が抜ける」

次に見せてもらったのはバーベルだ。

棒を持ち上げるだけでしょうと思っていたのだが、ウェイトリフティングはマシンを使ったトレーニングより負荷が強く、やや上級者向けだという。

ウエイトを付けるのは無理だということで棒だけ持たせてもらう。
「ただの棒なのに!」
「ただの棒なのに!」
棒だけの重さは15キロくらいだそう。持てないことはないが、西村さんは「ただの棒なのに!重い!」と漏らしていた。

そういえば気になるのは重量挙げの選手が腰に巻いているこのベルトだ。
なんかこういうベルトしてる。
なんかこういうベルトしてる。

なんのために巻くのかというと、重いバーベルを持ち上げたときに「お腹が抜ける」のを防ぐためらしい。

「お腹が抜ける」とはバーベルを持ち上げたときにお腹が前にでて背骨が反ってしまう状態のことだそう。聞いて一同「お腹が抜ける!?なにそれ!?」という反応をし

「腰痛ベルトかいな」と思っていたのだが腰痛ベルトは骨盤に巻くが、このベルトはお腹に巻くという違いがあるそうな。
お腹が抜けるってすごく怖いことばですね
お腹が抜けるってすごく怖いことばですね
ちなみにウエイトが付いたバーベルを持ち上げた状態から床に落とすと、8階建てのビル全体に「ドーン」という音が響くらしい。

聞いてみたかったが、それをやっていい時間は決まっているそうだ。そしていまはその時間ではない。残念。
このクッションの厚みよ
このクッションの厚みよ

ビルが「ドーン」というのを聞きたかったらTSU-DOで

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筋トレマシンで背筋が伸びる

スポーツクラブなのでもちろんトレーニングマシンが各種揃えられている。それぞれ鍛えられる筋肉の部位がちがうのだそうだ。

猫背に悩む編集部石川さんにぴったりのマシンもあるのだろうか。オススメのマシンを教えてもらった。
それがこれ。持ち手を引っ張って使う。
それがこれ。持ち手を引っ張って使う。
ただ引けばいいだけではないくて、正しい筋肉の使い方があるそう。
ただ引けばいいだけではないくて、正しい筋肉の使い方があるそう。
正しいフォームでやれば少ない回数でもきちんと効果はあらわれるという。その回数5回とか10回とかである。

これで効き目があるとはにわかに信じがたいがどうだろうか。
さっきまでの猫背がどこかへ消えた!
さっきまでの猫背がどこかへ消えた!
本当に効いたようである。実際にこのあと数時間くらい彼の姿勢はよかった。

現場では「気を使ってるんじゃないの?」みたいな空気が流れたので、同じく姿勢のよくないぼくもやってみることに。
肩はこう、肘はこう、というように細かく指示される。
肩はこう、肘はこう、というように細かく指示される。
ふつうにひっぱるだけなら簡単そうだが、「ここをこうして」と指示されたとおりにやるとすこしきつい。背中の真ん中が熱い感じがした。

なるほど下半身や胸をパッドに固定するので、狙った筋肉の部位のみを動かすことができる、ということなのだ。

で結果は……。
効果がないと嫌だが、効果があってもはずかしいものだ。
効果がないと嫌だが、効果があってもはずかしいものだ。
このように狙った筋肉が鍛えられるのマシンを使うメリット。家で素人が自力で筋トレしても、違う部分の筋肉を動かしてしまって目的の筋肉が鍛えられないということもあるそうだ。
西村さんはマシンを試しながらずっと「なるほど、あーなるほど」と言っていた。
西村さんはマシンを試しながらずっと「なるほど、あーなるほど」と言っていた。
さらに、家で筋トレをする場合、筋肉がついてくると回数を増やすことでしか負荷を上げられないが、マシンだとウェイトを増やせるので回数はそのままでいい。

話を聞いているうちに「運動は好きじゃないけどトレーニングマシンをつかった筋トレは効率的だからいいんじゃないの?」という気がしてきてしまった。

トレーニングと体型

トレーナーさんからは、トレーニングもやる回数によって効果が変わる、という話もきいた。

10回できるか出来ないかの重い負荷でやると筋肉は太くなり、20回できる軽めの負荷だとシェイプアップするのだそうだ。

へえ~である。筋肉奥深い。
週に2、3回来てやってくださいと言われて「ああ…」とぼんやりした声が漏れた
週に2、3回来てやってくださいと言われて「ああ…」とぼんやりした声が漏れた
またこのトレーナーさん曰く、それぞれ自分が必要な部分を重点的に鍛えるので、体の筋肉の付き方でやってるスポーツがだいたいわかるという。すごい。

じゃあ逆に、まるで運動してない人にどのスポーツがむいてるかの診断を、体を見ただけでできますか?と聞いてみたところ、「体つきを見ただけでは分からないけど、テスト的に一通り体の動きを見せてもらえば分かります」との答えだった。いや、すごい。

有酸素運動もできる

スポーツクラブにはランニングマシンやエアロバイクなど、有酸素運動ができるマシンも並んでいる。

中にちょっと変わったのがあったので西村さんにやってもらった。
今日は全体的に西村さんにマシンの体験をしてもらっているので、ポケモンだったら西村さんだけレベルが上がっている。
今日は全体的に西村さんにマシンの体験をしてもらっているので、ポケモンだったら西村さんだけレベルが上がっている。
なめらかな全身運動になっていて楽しそうだ。

ランニングマシンもそうだが、こういうマシンを使うと外でランニングをするより膝への負担が少ないそう。走るとひざが痛くなるぼくにぴったりだ。
自動車のエンブレムみたいなのがついていた。
自動車のエンブレムみたいなのがついていた。
ちなみにランニングマシンの方の話なのだが、ネットで見る動画みたいに転んで転がって落ちる人はほぼいないそうである。安心した。
画面でテレビが見られる。『あさイチ!』がやっているのを見て喜ぶ西村さん
画面でテレビが見られる。『あさイチ!』がやっているのを見て喜ぶ西村さん
隣をふと見ると1台だけこんなマシンも置かれていた。無骨な作りでちょっとレトロっぽさも感じる(たぶん貼ってあるラベルのせい)。

これだけ毛色が違うけど、これはなんだろうか?
全体的に四角くて無骨なつくりだ。名前も「POWERMAX」。
全体的に四角くて無骨なつくりだ。名前も「POWERMAX」。
聞くと、これは激しいトレーニングをしたいアスリートがガーっとおもいっきり漕ぐのに使うものだそう。確かにハードそうだ。

ゲームセンターの片隅に『パズルボブル』がいつまでもずっとあるのとは違うらしい。

昔失恋したときに埼玉から鎌倉まで自転車で行ったことがあるが、こんどはスポーツクラブにこよう。

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なくてもいい器具もある

あまり馴染みのない器具もあったので、それらも見せてもらうことにした。

まずはここのクラブで「ジャングルジム」と呼ばれているこれは、ストレッチに使うそうだ。

棒を手でつかんだり足をかけたりして、いろいろなポーズがとれるというシロモノだ。
楽しくて時間をかけ過ぎ、別のトレーナーさんに交代しました。
楽しくて時間をかけ過ぎ、別のトレーナーさんに交代しました。
この表にあるいろいろなかっこいいポーズはとってみたい。
この表にあるいろいろなかっこいいポーズはとってみたい。
ここは体の硬さには定評があるぼくだが、あえて挑戦してみよう。
この時点でつらい。
この時点でつらい。
足を持って行きたい場所に足が届かない。上体を起こしたいのに起きない。やはり体が硬すぎるのだ。

「ひざがおかしい」「足首がぐねってなっちゃってる」等の周囲の声で、ぜんぜんできてないことは明らかだった。
息ができないくらいつらい。
息ができないくらいつらい。
ぼくなりにがんばったので満足だ。が、この器具の評価を聞くと、

「こういうストレッチ的な運動は初心者のうちはいいかもしれないけど、負荷が低いのでしばらくすると効果がうすれてくるんですよね。だからこの器具はあってもなくてもいい感じがします」という話だった。

あってもなくてもいいそうだ。小学校の体育館にあったハシゴみたいな器具を思い出した。

いちばんカッコいいマシン

続いては隅の方に置いてあって異彩を放っていたこちらのマシン。
なんかすごそうだぞ
なんかすごそうだぞ
それを見ると「これはやっておきたい」と撮影係を頼んでいた編集部古賀さんが飛び出した。
このアームが動かせるのだ。
このアームが動かせるのだ。
できる運動の例。これはたしかにぐっとくる。木人みたい。
できる運動の例。これはたしかにぐっとくる。木人みたい。
グリップを引っ張って使うのだが、アーム部分の角度調整ができるのが特徴だ。

座ってやるトレーニングマシンとの違いは、体が固定されていないので体幹を鍛えることができるのだそう。
このパンチ力を鍛えるようなかっこいいトレーニングがやりたかったようだ。
このパンチ力を鍛えるようなかっこいいトレーニングがやりたかったようだ。
満足そうだ。
満足そうだ。

処刑台みたいなマシン

最後に、ずっと気になっていた処刑台みたいな威圧的な器具を見せてもらった。

なんかぶらさがってて怖い。
事件が起こりそうな感がある。
事件が起こりそうな感がある。
使い方を伺うと、このぶら下がってる紐をつかんで腕立てなどをするとバランスが悪いので負荷が高くなる上、体幹も鍛えられるとのこと。

意外にもシンプルな使い方だった。
それだけでは説明がつかないパーツも多いが。
それだけでは説明がつかないパーツも多いが。
それにしてもまたもや「体幹」である。やっぱり噂に聞くとおり体幹トレーニングは重要なのだろうか。

プロのトレーナーがいるせっかくの機会である。聞いてみた。
だんだん楽しそうに見えてきた。
だんだん楽しそうに見えてきた。
「体幹だけがとくべつ大事というわけではないです。以前からコアトレーニングとして知られていたものですし。

流行がないと新しく運動しようという人にきっかけが与えられないからでしょうか。トレーニングには流行があって、『体幹』も長友選手が言い出して流行ったものですね」

とのこと。

なるほどと思いつつ、それを聞いた我々はメガネ三銃士は……
サッカーの長友選手を知らなかった。
サッカーの長友選手を知らなかった。

観光という心のフィルター

観光気分で本当によかった。「できない」ということの恥がなくなるからだ。

きっといきなり挑戦したら、うまくいかないことがあって卑屈な気分になったはずだ。スポーツクラブが体育の授業より100倍フレンドリーなのは分かったが、それでもである。

素直に「これなんですか? あっ、そうなんですか。へぇ~」と言える。観光スタイルは最高である。
次は観光気分でラグビーするぞ。
次は観光気分でラグビーするぞ。
撮影・取材協力:カルチャーワークス

珍しい器具があるスポーツクラブも行ってみたい。調べたら無限に階段が出てくる機械があるらしい。

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