特集 2015年12月30日

ヘボコン総集編2015~デザヘボコン/北九州編

受賞ロボット発表

10/24 第一部

準優勝

パオちゃん8歳(胡桃木)
パオちゃん8歳(胡桃木)
鼻が動く。この日のトップ2はいずれもキャタピラの馬力で押すタイプ。先にご紹介した、メディアアートの「調整中」札をすごくきれいに受け止めたことでも印象に残った。
見事に調整中になってしまった瞬間。しかもこの姿のまま勝った
見事に調整中になってしまった瞬間。しかもこの姿のまま勝った

優勝

自然との調和(店長)
自然との調和(店長)
太陽の塔と岡本太郎を搭載し、回転する草で相手を持ち上げて攻撃する。ちなみに太陽の塔は自作で、中身は塗り薬アンメルツの容器である。言われてみれば「あー!」という形状。目から鱗だった。

審査員賞 タミヤ賞

ピコハンカー(たけぽん)
ピコハンカー(たけぽん)
車はリモコン操作、搭載されたピコピコハンマーはテグスで持ちあげることによって打撃に使える。が、いかんせんピコピコハンマーなので攻撃力はほぼ皆無。「拙く、初々しい感じが最高でした」(タミヤ石崎さん)

審査員賞 デイリーポータルZ賞

おしゃれロボ(松島敬典)
おしゃれロボ(松島敬典)
自称「オシャレの塊」。クレイジーソルト、レッドブル、ベビーリーフ、そしてノルウェイの森を搭載し、本物のオシャレを狙わず「普通の人がちょっと背伸びをしたときに手を出しがちなオシャレ」を絶妙に網羅した1台。自意識の隙を突いてオシャレの概念に揺さぶりをかけた、巧妙なロボであった。

グッドヘボイン賞

翼くん(木下誠)
翼くん(木下誠)
バイクのキットの配線を逆にしてしまい後ろに進むようになったため、進行方向に顔をつけてごまかした。さらにハンドル部分に紙コップをかぶせてバイクとしての特徴を隠すことで、前後逆であることを巧妙に隠ぺいしたマシン。
見た目に反してものすごくゆっくり頼りなく動く。あと紙コップに書かれた翼の頼りなさ(筆圧の弱さ)も特筆に値する。

マシン自体もヘボいが、イベントに遅刻して1回戦がおわる直前に到着、とちゅうで道に迷って司会中の僕に電話をかけて何度もイベントを中断させるなど、人間力の低さも相まった総合的なヘボさで受賞。
受賞ロボット発表

10/31 第二部

準優勝

54センチの悲しみ(みの)
54センチの悲しみ(みの)
あらかじめ作っていたマシンが54センチあり(規定は50センチ以内)前日に作り直しを余儀なくされた、その際に父親が配線をいじってモーターから煙を出した、等々さまざまなハンデ(というか主に不注意)を乗り越えての準優勝。決勝戦では機体に亡くなった飼い犬の写真を貼り攻撃しにくくするなど、姑息な作戦も使用。

優勝

コードアームズ「魔王」(TDHR)
コードアームズ「魔王」(TDHR)
ロボ闘犬兄弟を破ったコードアームズ「魔王」が優勝。

1回戦ではロボ闘犬のストーリー説明が長かったせいで、その場にいた全員が感情移入してしまい、結果的に対戦相手だったこのマシンが「敵キャラ」みたいな扱いになってしまった。そのまま魔王に世界を支配される形でデザヘボコンは終了したことになる。魔王らしく、優勝までに子供が作ったロボットを二体、犬の写真を一枚、蹂躙した。

審査員賞 テクノ手芸部(アーティスト)

カブトとクワガタ(ゆいことえつし)
カブトとクワガタ(ゆいことえつし)
2人の子供が作った、カブトムシ(角)とクワガタ(クワ)を両方搭載、いいとこどりのロボット。そこに、お父さんがオシャレ成分(ピチカートファイブのテープ等)をトッピングしたもの。「大人と子供の趣味をグチャッと融合しているのに意外とまとまってる(テクノ手芸部かすやさん)」。

審査員賞 TRYBOTS(ロボットいきもの工房)

カエル1号(胡桃木)
カエル1号(胡桃木)
ヘボの神髄「犬」を破ったこのマシンがTRYBOTS賞。普通のギアボックス+シンプルな部品だけを使っていながらも、足で歩く動作を実現。普通にすごい。「タイヤやキャタピラのような機械っぽい仕組みでなく、生物的な動きを作っているところがすばらしい(近藤奈央さん)」
動いている様子は前ページ「犬」の動画で見られます。

審査員賞 岡田智博 大人賞(TDWロボット展キュレーター)

ポールダンスロボ・シャイニー(アニポール)
ポールダンスロボ・シャイニー(アニポール)
人形が高速回転しポールダンスを踊る。ミラーボールも搭載しており、「これ一台あればどこでもパーティー」がコンセプトである(念のため申し上げますが競技はロボット相撲です)。
「勝ちを狙わずデザインで攻めて、人々にときめきを与えた(岡田さん)」

審査員賞 岡田智博 子ども賞

つちのこ(あいぴょんとみくみく)
つちのこ(あいぴょんとみくみく)
親子で参加。iPodで動かす車がベースになっている。

使われている車は、定員越えで保育園に入れなかったみくちゃんが、いつも家で遊んでいるもの。ロボットを通して待機児童問題を訴えかける社会派のマシンだが、外見からは到底そうは見えない(あとツチノコにも見えない)。

グッドヘボイン賞

ヒゲメガネ(ココイチ)
ヒゲメガネ(ココイチ)
出場者は中学生。どうせ1回戦で負けるだろうから、と夕方から塾の予定を入れていたが、案外勝ち残ってしまい、塾の予定を延期しての受賞。100均の雑貨とミニ四駆を使って、中学生らしく低予算で作られたロボット。「低予算なのにやる気が形に出てた(テクノ手芸部よしださん)」。

余談:キャンセルについて

初回のヘボコンで起き、語り草となっているエピソードの一つに、「出場者が会場に来る途中にロボットを電車に置き忘れて紛失、当日キャンセルになった」というものがある。

そして今年もこのデザヘボコンにて、印象的なキャンセルが登場した。

法事よりヘボコンを優先しようとしたら離婚の危機になったためあえなく欠席、というものである。
当日送られてきた写真
当日送られてきた写真
ちなみに前編でレポートした富ヘボコンでも、「ロボットの構想を練りながら歩いていたら階段から落ちて骨折した」という理由でのキャンセルがあった。

技術力とともに人間力の低さも評価されるヘボコン。主催者側としてはあんまり気軽にキャンセルされると困るというところもあるが、こういった変な理由でのキャンセルが今や「キャンセル芸」として成立しているというのも、またイベントの華といえるかもしれない。
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