「(100点取るよりも)0点取る方が逆に難しいわ」
っていう突っ込みというか言い回しがよくある。言ったことない人も話が進まないので一回口に出して言ってみてほしい。
言いました?ここからは全員言ったことあるものとして話を進めますね。
要は学校のテストだと、授業をロクに聞いてなくても登校して学ぶ環境にいるしちょっとは分かるだろという話だ。
自然と耳から入っちゃってるんじゃないか。あと記号問題とかもあるし。
テストで0点。本当に知らないジャンルのテストでもありえないことなのか調べよう。
なかなかこうはならない(概念の図)
テスト選び
さて、できれば実際の資格試験を受けに行きたかったが、僕の好奇心のせいでその回の平均点を下げるのも真剣に受けてるひとに申し訳ない。
過去問か予想問題でガマンだ。
書店にきました
今回は、マークシートとか記号式のやつじゃなく記述がメインのものにしたい。一部に記号問題が含まれる程度はOKとしてもだ。
充実の資格コーナー
改めて見て思うが、世の中本当に多くの資格試験がある。
こういう本を買いにくるときって、どれを買うか決めてくるからあんまりじっくり種類を見たことがなかった。
資格を選ぶための本まである。漠然と資格がほしいなぁ!という意気込みにも応えてくれる
この中でもう本当に何も分からないやつにしよう。できれば試験の名前だけ見ても何の試験かすら分からないぐらいのが理想だ。
学校のテストの最終形態に近い
名前ぐらいは聞くが分からないだろうな
ちょっともう何の試験かも知らないな
0点取れそうな試験…って探してるうちに、自分でも何を探してるんだ?という気持ちになってきた。
試験で追い込まれている人とは逆方向のノイローゼだ。
さて、(自分にとって)理想的な分からなさの試験はさっきからいくつか出てるのになにをそんなに迷っているかというと、資格試験ってだいたいマークシート式なのだ。
確かに大人になってからマークシートじゃない試験って受けたことないかもしれない。
採点の手間考えたらそうなるよな。しかし困った。これではただの確率の検証になってしまう。
20点弱というどうリアクションしたらいいのか分からない点数でオチの付け方に困る自分の姿が見える。
度重なる相談とある程度の妥協を乗り越え、いくつかの試験にきめた。
軽く目を通して感じた0点が取れそうな期待度、いわば「0点取れそう度」とともにご紹介したい。
1.漢字能力検定 1級
貴重なオール記述式。確かにマークシートにはできない
ご存知漢検。
下級は小中学生にとっての定番資格(大人でいうところのTOEICとかITパスポートみたいな)でおなじみだ。
まったく知らないとまでは言えないが、1級ともなればもはや常用する漢字の域ではないのではないか。
せめて得点源になりうるとすれば、書きよりも読みだろうか。
表紙のサンプル問題からもう分からん
難関資格のひとつとして名高い、天気予報士である。脅威の合格率4%。
どうやら三編に分かれており、この実技試験編だけは記述式らしい。ちょっとずるいがこの編だけやってみたい。
天気予報などで聞く知識だけでどれだけ悪あがきできるかがカギだ。
※あとだし天気予報の問題コーナーを見るに、デイリー読者にはこの分野にあかるい方々が多いようですが暖かく見守って下さい
一種売ってなかったんですよ
これはマークシートというか択一式なのだが、もう本当に聞いたこともない分野枠で参考記録としてトライすることに。
どのぐらい聞いたことがないかというと、この本を探してもらうのに書店員が15分かかった(最終的に3人がかりで探してた)。
書店員もよく分からないのだ。その節はすみませんでした。
分からないながらもすべて択一式ということで0点ということはなさそうだ。
全然ちがう資格本3種のまとめ買い、店員さんはどう思っただろう
いざ受験
さて、試験官もいないので外で解いていこう。
よりどりみどりですぜ
適当に答えたら意味がないので、分からないなりにも精一杯考えて解く。
企画的には0点じゃないと終われないが、スタンスとしては100点取る気持ちで解く。複雑な心境である。
この記事はどうなったほうがキレイに着地できるんだろうか。
テンションをあげるために解答用紙を作ってきた
解答用紙をつくるとき、図の解像度を荒くすると一気に小学校のテストっぽくなるという気付きを得たのでここで共有しておきます。
さて試験スタートだ。
読めないし、この画像編集してる今も変換でポンと出ない
ぼくは何を聞かれているんだ
ふて寝
押し寄せる分からなさ(あと寒さ)に危うく投げ出すところだった。
分からない問題を解くときって記憶の奥のほうから何とかヒントとなる情報を引き出そうと努力するが、この場合その引き出しすら置いてない。
というか棚すらないのだ。頼るあてのない分からなさである。
知恵熱が出そうだ。知恵使えてないのに。
答えあわせ
ともあれ無事解き終わったので答え合わせしていこう。
試験を3つも解いてたらずいぶん暗くなった(あと寒かった)のでここからは家だ。
当然のごとく×が並ぶ。帰ったらお母さんに怒られるやつだ。しかし…
○をつける快感
うおー当たったー!でもここを解いてるときに「これは!」と思った記憶がないのでたぶん運だ。
でも実はこういう分かるのもわずかだがあった
分からなさ過ぎて悪あがきした形跡がある。カタカナを縦に並べただけ
0点はどれくらい期待できるか
さて、では気になる結果発表である。
実際にやってみてどれだけ0点を期待できると思ったか、改めて「0点取れそう度」を出し直した。
これから0点を取ろうとしている人はぜひ参考にしてほしい。
いま「0点を期待できると思ったか」って何だよとふと我に返ったが考えないことにする。
1.漢字能力検定 1級
ぶっちぎりの人生最低点
低い!低いが先ほどのラッキーパンチや生姜をはじめ、当て字問題(洋琴=ピアノみたいな)などもあり、回によっては一般常識や予測でなんとかなる問題がいくつかある。
数問くらいはこういう問題がありそうなので、0点取れそう度は少し下げることに。
実際、もう一回やってみたら今度は28点であった。順調に上がっている。
※合格点は約160点なので惜しくもなんともない
2.天気予報士試験
すぐ更新した
0点(便宜上100点中)
0点取れそう度:★★★★☆
わー0点だ!(喜ぶべきか悲しむべきかいまだに図りかねています)
30文字程度の論述があったり、地図に前線を書き込んだり…と運では当たらない問題が多くかなり低得点は期待できる。
ただ、僕はたまたま外したが限られた選択肢から選ぶ問題などもあり、安定していつも必ず0点とはなかなかいかないかもしれない。
低得点なのは変わらないとはいえ。
壮観だ。困ったら低気圧に頼るクセがあるらしい。
一番わからなかったのに
全然分からなさで言えば3つの中でもダントツだった。択一式だったが問題文も選択肢も何言ってるか分からないのだ。
しかし結果としては28点。やっぱり択一式はいくつかは当たる。
すべて5択だったので、20点以上取れているあたり考えずに解くよりは若干マシなようだ。
※合格点は60点なので到底足りてない
0点はたまには取れます
0点は無事取ることができた。
嬉しい。いや嬉しくないな。なんてったって0点だ。21世紀ののび太か(つまりノビスケだ)
しかも僕にはドラえもんもスペアポケットもない。劣化のび太だ。