あのアバサーは今
沖縄でアバサー(ハリセンボン)といえば、あの愛らしい姿よりも鮮魚店で食材として売られているものを連想する人が多いかもしれません。アバサーを肝と一緒に味噌で煮込んだ「アバサー汁」が調理法としてはメジャーです。
そんなアバサー、最近は見なくなりましたが、沖縄の土産物屋で沢山剥製が売られていた時期があったように記憶しています。そんなアバサーの剥製を使って私達DEEokinawaでは4年前「アバサーは針千本なのか?」という記事をやりました。
352本でした。
当時の記事は
デイリー道場で紹介されたりもして小躍りした4年前。2015年現在、そんな輝かしい歴史をもつアバサーがDEEの事務所に放置されて4年以上が経過しています。
数えるためにはめたビーズも取れ、ホコリをかぶって置かれているアバサーの剥製を見て、ふと思いついたのです。これってイルミネーションに最適なのでは!と。
秋から冬にかけて、何かとイルミネーションを目にすることが多い季節。県内のホームセンターも、ハロウィンとクリスマスのイルミネーション売り場がその面積を広げています。
これを使えば沖縄っぽいイルミネーションができるのでは!
ということでやってみました。
針千本を切り落とす
針を切り落としていきます。剥製で固められているからか、針はゴム手袋も貫通する鋭さ。
352本も切らないといけない地味な作業が続く。結構力をいれないと切れません。
腹側を切り落としました。愛らしいお腹ですが痛いです。
針を落とされて、よりフグっぽくなった。ちょっと恥ずかしい。
切り落とした針は355本。3本ほど増えてますが、割れてしまったものが混ざってしまったため。
綿を出す
アバサーの剥製作りで大事なのは、針が立っていることと、お腹が膨らんでいること。そのためにお腹を切ってキレイにしてから、綿を詰め込んで形を保ちます。切り開かれたお腹は釣り糸で縫われています。
これが思っている以上に入っています。大きさにするとハンドボールくらい。中に電飾を仕込むので、少しだけ残して取り除きます。
光ファイバーで装飾
600円
50cmの光ファイバーがたくさん入っている
今回用意したのは、光ファイバー。これをアバサーの針にしてしまおうということです。
切り落とした針と同じ場所に、画鋲などで穴を開けて、光ファイバーを差し込んでいきます。約350か所。
穴が大きいと光ファイバーが抜けやすいので、2本挿すのもいいでしょう。グルーガンなどで固定してしまうのもアリだと思います。今回は挿しっぱなしで。
挿し終わりました。光ファイバーは細いので、光っていないとあまり目立ちません。
LEDを仕込む
光ファイバーキットに同梱されているLED。これをお腹に仕込みます。こいつがなかなか派手で、いろいろな色に変わり、点滅やグラデーションなど多彩な変化をします。
ちょっと大きめの装置なので、お腹を大きく開きました。ここから入れて閉じれば完成。
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スイッチオン!
いかがでしょう。めっちゃ派手なアバサーができました。今回は長めのままなのでちょっとミノカサゴっぽい感じに。短くしたらまた雰囲気が変わりそうです。
光ファイバーの欠点は、先端だけが強く光るということ。なので明るい場所だとアバサーイルミネーションは魅力が半減します。
緑だったり
紫だったり
これから何かとイルミネーションを見かける季節。石敢當やシーサーなどもイルミネーションしてしまってみてはいかがでしょうか。
その後...
この光るアバサーを作ってから数日後、テレビを見ていたら、光ファイバーで衣装を作っているという会社の取材の番組がやっていて、食い入るように見てしまった。
編みこんで様々な模様にしていたのにビックリしつつ、これを先に見ていたら、もっとすごいアバサーができていたんじゃないかと。