メイソウ系日本語
最近の変な日本語ファンの界隈で最大の注目株は、日本語でメイソウ、英語でMINISOという名の、ダイソーのような無印良品のようなユニクロのような不思議な雑貨屋だ。ネットで検索するとメイソウの武勇伝の数々がみられるだろう。
メイソウの特徴として、その商品にMade in Japanを意識した変な日本語が書かれている。ただ時間が経つにつれ、それほどおかしくない日本語になってきた。
「つまらなくなった」と思ったらメイソウを意識した新しいチェーン店が出てきて、変な日本語の商品が売られ始めた。
変な日本語は消えないのである。
ツッコミどころが多彩。「されたフ」「いバブテスト」「圧縮ぽの」の語感は日本語ネイティブには作れない。かっこいい!
何言ってるかわかりそうでわからないあたりがたまらない。
「優島名品」「YGXWCS」「ブリックや」といいます。覚えておきましょう
「これは品質いいんだ!」といわんばかりの商品の日本語(っぽい)説明の最後に 「女性たちに認められて、MINISOとお客様の繋がりになります」 と、MINISOことメイソウを応援してるのが格好いい。 文をコピペしたのだろう、わかりやすいのがダサ格好いい。
日用品売り場で変な日本語が復活!
変な日本語商品が頻出する商品ジャンルは、文房具と日用品とお菓子と化粧品だ。日用品は一時はかなり変な日本語が減ったが、メイソウのおかげで業界全体が変な日本語を使う風潮ができたのか、再び変な日本語の商品であふれかえるようになった。
ありがとうメイソウ。
片方では「されません」となっているのに、もう片方では「せれません」となっていて、アナログ作業をしてるんだなあと思いをはせる。
「しリフレッシュ」に色をつけたり、改行が妙だったりするのがダサそうに思えて真似できなくて格好いい。
「スプーニ」と間違えたせいでイタリアっぽい響きとなりダサカッコいい。
途中で文字をカットしてしまうその技。オリンピックエンブレムにもそのオリジナリティを生かしたい。
「やかん」といいきりすがすがしい。Otokuブランドもメイソウ以降に登場。
この「やかん」の説明をみると、「安心して使用するようにした」と、余計どこか不安になる日本語を出す。日本語ネイティブには真似できまい。
お菓子売り場でも変な日本語が健在!
変な日本語は昔からお菓子売り場に潜む。塩や砂糖などの調味料や、ギョウザなどの冷凍食品や、飲み物には日本語はないけれど、なぜかお菓子には変な日本語が書かれている。そしてだいたい広東省産である。
中国人が日本のお菓子に感動したという話は聞かないけど、ニーズはあるのだろうか。やがて日本のお菓子が爆買いの対象となるのだろうか。
デザインはアメリカンなんだが、ミネうルという日本語でダサかっこよくなってしまった。
粒粒の上乗 精心栽培しい というわかりそうでわからない日本語がナイス。
グルメをおしみください味。かなりマニアックな味だ。 サイトは忘れてサイトは毎日、参照してください。
グレップジュース味とのことだがどうみても桃だ。子供だましにもならない感じがダサカッコイイ。
なぜあられで大阪なのか。日本人に信用がた落ちの危機だ。
敢えて怪しい日本料理屋に行く
あと注目すべきは日本料理屋だ。どうも日本人が関わってなさそうなところに足を運べば、そこには変な日本語満載のメニューがある。食べてよしだが、変な日本語をも味わおう。
もちろんお菓子や日用品以外にも中国で街歩きをすればたまに変な日本語に会うし、ネット上でも日本ぽく見せようと変な日本語で作られた中国語サイトがある。
中国旅行の醍醐味は、変な日本語メニューのレストランで食べて…ではなく、中華料理を食べて、観光地を見て、その移動過程で変な日本語を発見する。コレですコレ。
いい雰囲気っぽい店だけど、四川風ラー油ニワトリで肩の力が抜ける
「香は魚を炒めて」定食も日本語からみれば斬新。さらにサソショで重ねて混乱させてくれてたまらない。
ハッシュドライスがなぜ哈ヤシカ牛肉ご飯に。哈は笑うときに使うのだ。哈哈哈
トソカシカレー飯。もう完璧すぎる。
デザインのアイディアが出ないなら中国見る?
ロゴ作成は難しい。日本人がデザインする限り、ちゃんとした日本語と、時には加えて英語が入ったイラストをデザインしようとすると、誰かのまねになりそうだ。
ところが変な日本語は、ネイティブ日本人のイメージの外にあり、想像できないものばかり。変な日本語を見れば、オリジナル作品作成の道が開けるかも、ですよ。