最近、雨にほんろうされてます
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
う~、8月は苦戦月間。先週も、予報の成績は低調だった。
でも、ひとこと言わせてほしい。これは天気が悪い。
だって、東京でまともに晴れたの、ここ2週間で1日だけですよ。これだけ雨雲が来れば、そりゃ成績も落ちますよ。
しかも、雨雲は弱々しくて、レーダーにもとらえられないステルスなタイプが多く、水曜(26日)・土曜は予報以上にしつこく降ってしまった。くっ、姑息な雨雲たちめ。
雨を意識しすぎたか、雨に用心していた木曜は、朝起きたら青空で、こっちの顔も真っ青。
ほんとヤダ。。。
ぜんぶ雨のせいだ! このフレーズ、どこかのポスターに使ってもらえないかな。
夏、戻ってきませんでした…
関東~北海道は、先週から急に気温がダウン。「涼しい」を通り越して、「肌寒い」という人まで。
原因は、オホーツク海高気圧。北海道の北から張り出して、ヒンヤリ空気を送り込んできた。あまりに強いため、九州に上陸した台風15号も、東へ進めなかったくらいだ。
「週末には夏が戻る」という先週の予報だったが、戻ったのは西日本の一部くらい。東日本では、夏はへなちょこで、盛り返せず。関東などでは10月並みの気温の日も。
夏カムバーック!…予報士の心にも秋風が吹いた、8月の終わり。
今週は、秋雨前線が動いてくれるかに注目
人は考えに温度差があるほど仲が悪くなるが、天気も温度差があるほど悪くなる。
西日本で何とか踏ん張る夏の空気と、北や東から拡大中の秋の空気も、温度差が大きく、天気が悪い。にらみ合いの最前線=秋雨前線の周りで、今週も曇りや雨の日が続く。
秋雨前線が長い。ベトナムやタイ付近までのびる。これだけ長いと動きがのっそりで、なかなかどかない。週後半は、夏の空気に押されて少し動くか?
週後半は、夏の空気が少しだけ盛り返して、秋雨前線が動き、晴れ間の出る日も。ところが、また夏と秋の力がすぐ拮抗して、秋雨前線が停滞しそう。
梅雨でも週に2~3日は晴れ間が出るのに、いまの秋雨は、梅雨以上に晴れてない。
秋雨前線がちゃんと動くか、結果は来週!
今週の格言
『温度差があるほど、人の仲も天気も悪くなる』
質問コーナー
「よく『太平洋側は…』とか『日本海側は…』と天気予報で聞きますが、その場合、内陸部に住んでる人はどちらの予報を注目した方が良いのでしょうか。」
気象庁が使っている「日本海側」「太平洋側」は、こう別れています。
青が「日本海側」、赤が「太平洋側」。
どれだけ太平洋や日本海から離れた内陸でも、どちらかに入るということですね。群馬県なのに太平洋側とか、さすがに無理があるなぁとは思うんですが…。
この分け方を基本にしつつ、太平洋側でも、日本海側に近い山沿いに住んで雪が降るようなら、冬は「日本海側」に注目したほうが良いですね。
「日本海側」「太平洋側」は、かなりザックリした言い方なので、個人的にはなるべく使わないほうが良いと思っていますが、それでも、天気予報を限られた時間・文字で伝えなくてはいけない時は、頼らざるを得ないんですよね。
もし「日本海側」や「太平洋側」の言葉がなかったら、天気予報はこんな感じでしょうか。
「きょうは冬型の気圧配置となります。
北海道の紋別地方から渡島地方、青森県の下北地方・三八上北地方、岩手県、宮城県、福島県の浜通り・中通り、関東地方、甲信地方、東海地方、滋賀県南部、奈良県、…………四国地方、宮崎県、鹿児島では、晴れるでしょう。
北海道の宗谷北部から檜山地方、青森県の津軽地方、秋田県、山形県、福島県の会津地方、北陸地方、滋賀県北部………佐賀県、長崎県は、雪が降りそうです。
気温は… あっ、もう2分たったのでコーナー終了ですね。以上、お天気でした」
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「大阪は、高気圧側でしょうか?低気圧側でしょうか?」です。
解答はこちらから↓
編集部より:増田さんへの質問を募集しています。投稿はこちら。