夏の海は活気が溢れて涼しい
海にやってきた。やはり夏は海水浴を楽しむ人たちが多い、太陽の日差しが熱いが、風が吹いて気持ちがいい。
砂浜よりも岩などでできた磯(いそ)と呼ばれる部分に行けば、生き物が多くいるだろう。
そういえば、磯まで行ける船があったはずだ。それに乗って行こうと思う。
モーターボードで行けるらしい
今回、江ノ島に行ってきたのだが、歩くと階段を上ったり、下ったりの道を30分くらい歩かなければならない。それは面倒すぎる。船で行けるのならこんな便利なことはない。
さよなら船
乗ろうと思ったのだが、すでに出てしまっていた。しかし、よく聞くとこれは、磯までは行かず、江ノ島の周りをまわって来て、またここに戻る船らしい。
店員さんに聞くと「隣から出てますよ」とのこと。
心の中で「出なんかい!」と大きな関西弁を叫んでしまった。
案内された場所に行ってみると「本日欠航」の文字。悲しい四字熟語が表示されている。そうか、階段を上り下りするのか。という気持ちがこみ上げてくる。
気持ちを盛り上げていこう。俺たちの夏はこれから始まったばかりだという気持ちで!
磯、入れずの巻
降りられない。驚きの降りられなさ。波とか高いと危ないので、しょうがない。
金魚がいる! すくいたい!!
途中のお店で地サイダーを飲む。体に染み渡る!
ここ以外にも磯があるかもしれない。少し歩いてみよう。
「こっちに絶対あるって!」と素敵な風景が広がる方へ。
暑い中、海のある風景を歩き回ると夏を強く感じる。潮のかおりと照り付ける太陽。ただ、同行してくれた友人は「23℃のクーラーがある場所に行きたい」と強く主張していた。
止めろ!それは僕も同じ気持ちだから!!
歩くと、磯っぽいのが見えてきた。よし、準備しよう。
磯でポイを使ってみる
買ってきた大量のポイ。これだけあれば金魚すくい放題。
磯で生き物をすくいまくるため、100枚入りを買ってきた。これだけの枚数があれば、金魚がいなくなるくらいすくえるだろう。
岩場っぽいのが見えるので、向かってみる。
潮だまり(海水が岩場のへこんだところにたまっている場所)に生き物がいるか見ている
それを外国人観光客に見られる。
カメラの明るさを最大にして撮影したカニ。でもポイが入らないのでダメでした。
何もいないが、とりあえずすくってみたが、やはり何も捕れない。
砂の中にいるかもしれないとポイの後ろで掘ってもなにもいない。おお、何もいない!
何もいないな…。
「何もいないね」
同行してくれた友人も「こんなになにもいないものなの?」と聞いてくるくらい、なにもいない。逆にこっちも聞きたいくらいいない。
諦めかけたその時、その生物はいた。
多分、「ヨロイイソギンチャク」
生き物と言えば、デイリーポータルでライターをしている伊藤さんだ。この為に伊藤さんに「おすすめの磯の生き物を教えてください!」と教えてもらったところ、丁寧に教えてくれた。
最後、猛烈に雑学などでも知られている荒俣宏さんの本をプッシュしてきたが、かなり欲しくなったので、多分、売るのが上手もしくは、私がセールストークに弱過ぎるのだと思う。
この生き物、触れるとすぐに隠れてしまうので、すくえない。こんなに目の前にいるのにすくえないのは残念だ。
これから1時間弱探したが、ここのあたりにはいなかった。
え、いないの…?いや、いる! 気持ちで負けていたらいる生物も出てこない。
「いる!」という強い気持ちを持って海水浴場へ向かった。
浜辺の戦い
これが最後の戦いだ!
人も帰りだす夕方の海水浴場。必ず生き物をすくう気持ちはこの海で誰にも負けない。やってやろう! 成功しておいしいごはんを食べよう。ハンバーグを食べたい。ライスもセットで。
迫りくる波をすくう!
破れた。
何度も挑戦したが、
多分、誰か食った貝をすくった。
釣りだって、大量な日もあれば、全然釣れない日だってある。今日はたまたま、ダメだったが今度やるときは、きっとすくいまくりだろう。帰ってハンバーグを食おう。
スプーン代わりになるのでは?
ハンバーグはおいしい。肉の味、ソースの味が合わさってご飯がすすむ。そんなとき、思ったのだが、「ポイはスプーン代わりになるのではないか?」ということだ。
同じすくう道具ならきっと食べられるはずだ。
レンジで温めた牛乳。張った膜をすくってみた。
ペローンと簡単と気持ち良くすくえた。後、100回やりたい。
試しにやってみると、面白いほど簡単にすくえた。こんなにもすくうのが楽しいのか。やっぱりすくってこそのポイなのだ。
牛乳を温めたときに使った実家の電子レンジはレトロな雰囲気がプンプンする
次に本当は朝食に食べようと思って買ってきたまるごとバナナを食べてみる。そんなに高い食べ物ではないが、ケーキっぽいので私の中では高級品だ。
月に3回は食べたい、まるごとバナナだって、
簡単に切れるし、
すくえる。ナイフもスプーンいらない。ポイさえあれば!
アトラクション的に食べることができ、いつもよりまるごとバナナが3倍おいしい。
最後はワンタンスープ。ワンタンをすくいたいがために買ってきた。
すくったとき、ワンタンの重さでやぶれてしまった。
ワンタンに対する食欲が、器用さを生んだ瞬間。
最初に落ちたとき、「やっぱり食えないのか…」とあきらめかけた。しかし、「ワンタンを絶対に食べたい」という思いが通じたのか、すくうことができた。夢は必ずかなう。
ポイを使うと楽しい
ポイを使っていろいろやってみたが楽しい。生き物こそ取れなかったが、今度こそ何かすくいたい。後、ハンバーグはやっぱりおいしかった。
砂浜で見つけた砂で作られたイルカ。遠くから見ると本物に見えて焦った。