特集 2015年7月27日

麦芽を使ってミロを手作りしてみた

麦芽を使ってミロを自作してみました。大体同じ味になりました。
麦芽を使ってミロを自作してみました。大体同じ味になりました。
ネスレ社が販売している麦芽飲料のミロ。多くの方が飲んだ事があると思います。粉末を牛乳や水に溶いて飲めば、コーヒー牛乳とも少し違う、麦の香ばしい後味のある飲み物となります。

このミロは麦芽飲料というだけあり、麦芽エキスが入っています。もし、この麦芽エキスを作る事が出来ればミロに近い物を作る事が出来るかもしれません。しかも、砂糖を入れない大人味のミロを作る事も可能かもしれない。

やってみました。大体同じ味の物ができました。
1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日本酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理、日本酒関係の記事も多く書いています。(動画インタビュー

前の記事:ミントタブレットは自作出来て、他のスパイスでもうまい

> 個人サイト 酒と醸し料理 BY 工業製造業系ライター 馬場吉成 website

前に飲んだのは30年か40年前

ミロを自作するにあたり、久しぶりにミロを飲んでみることにしました。
昔は瓶入りだったかな。
昔は瓶入りだったかな。
ネスレ社のホームページによると、ミロは1934年オーストラリア生まれ。ギリシャ神話に出てくる最強のアスリート「ミロン」が製品名の由来。
そうそう、こんな茶色い粉だった。
そうそう、こんな茶色い粉だった。
日本で売り出されたのは1973年だそうです。私が生まれた翌年。子供の頃に何度か飲んだ記憶はあるのですが、今からおよそ30年から40年前の話。味の記憶はかなりボンヤリしています。
パッケージに書かれた分量では、ミロ大さじ2に対し牛乳が150ml。牛乳そんなに少なかったか?
パッケージに書かれた分量では、ミロ大さじ2に対し牛乳が150ml。牛乳そんなに少なかったか?
改めて飲んでみると、ミルクココアの味と甘さを感じた後に、麦の風味が追いかけてきます。コーヒー牛乳と比べるともっとアッサリした後味です。
食事時というより、オヤツの時の飲み物という印象だったな。
食事時というより、オヤツの時の飲み物という印象だったな。
ただ、思っていたよりかなり甘い。こんなに甘かったか?とちょっと驚きました。子供の頃と、酒を飲むようになった大人との甘さに対する感覚の違いか。
結構甘いが、うまいね! ミロは子供だけでなく、日々の栄養を気づかっている大人にもオススメだそうです。でもミロの焼酎割りとか、カルアミロみたいな事は多分やってはいけない。
結構甘いが、うまいね! ミロは子供だけでなく、日々の栄養を気づかっている大人にもオススメだそうです。でもミロの焼酎割りとか、カルアミロみたいな事は多分やってはいけない。
とはいえ、麦の後味が独特でなかなかうまい。この味を自作で再現してみます。

麦芽エキスを作ってみる

ミロを自作するにあたってまず麦芽エキスを作ります。その際に使う材料がこちら。
大久保の韓国食材店で購入。
大久保の韓国食材店で購入。
ヨッキムルという麦芽を乾燥して砕いた物。以前、書いた「米を麦芽で発酵させたうまい飲み物」でシッケという韓国の飲み物を作った時に使ったものです。
カップ2杯ほど使います。
カップ2杯ほど使います。
シッケを作った時と同様に、これをお湯に漬けこむことにより、麦芽に含まれる酵素の働きで麦芽エキスを作ります。
水2リットルを断熱調理用の鍋に入れて60度まで加熱。
水2リットルを断熱調理用の鍋に入れて60度まで加熱。
ネスレ社のホームページのネスレミロQ&Aのコーナーには「ミロの麦芽エキスとはなんですか?」という質問があります。

その回答によると、麦芽エキスは麦芽の粉末に水分を加え、60℃ぐらいで酵素を作用させて抽出液をとり、濃縮したものとあります。
この湯に麦芽粉を漬けて4時間ほど保温。
この湯に麦芽粉を漬けて4時間ほど保温。
ということで、保温が出来る鍋に60度のお湯を作り、ヨッキムルを投入。4時間ほど保温してみました。
この時点でほんのり甘い。
この時点でほんのり甘い。
保温後、麦芽と水分をザルで分離します。この時点で舐めてみると、強い麦の香りとともに、ほんのりと甘さが感じられます。
コーヒーのペーパーフィルターを使用。結構時間のかかる作業。
コーヒーのペーパーフィルターを使用。結構時間のかかる作業。
これを更にフィルターで濾して細かい不純物を取り除きます。
茶色い麦芽エキス(?)抽出完了。
茶色い麦芽エキス(?)抽出完了。
こうして麦芽エキス的な物が出来ました。ここまでで約5時間。売っているミロを使えばいったい何杯飲んでいられるだろう。なんて考えながら、他の材料を加える工程へ入ります。
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ココアとミルクと砂糖と麦芽エキス

麦芽エキスが出来たところでミロの原材料を見てみます。
砂糖、ココア、脱脂粉乳。他にも色々入っている。
砂糖、ココア、脱脂粉乳。他にも色々入っている。
混合大麦麦芽エキスの他には砂糖、ココアパウダー、脱脂粉乳が入っています。その他は各種ビタミンなど。ということでこちらを用意。
純ココアとスキムミルクの組み合わせはいいが、自家製麦芽エキスが入るとどうなるやら。
純ココアとスキムミルクの組み合わせはいいが、自家製麦芽エキスが入るとどうなるやら。
純ココアのパウダーとスキムミルクです。あと砂糖も用意しました。とりあえず、自家製麦芽エキスとこれらを合わせた4つを混ぜればミロ的な味になるかと思います。とにかく混ぜてみました。
麦芽エキスと
麦芽エキスと
純ココアと
純ココアと
スキムミルクと
スキムミルクと
砂糖と
砂糖と
4つを混ぜ合わせ出来がったものがこちら。
見た目はほとんどミロ。
見た目はほとんどミロ。
見た目は粉末のミロを牛乳に溶かしたものとほぼ同じです。香りはどうでしょうか。
香りもほとんどミロだな。
香りもほとんどミロだな。
ココアとミルクの甘く香ばしい香りと共に麦そのものの香りが感じられます。香りもミロとあまり差を感じません。実際に飲んでみます。
大丈夫なのか、自家製麦芽エキス……
大丈夫なのか、自家製麦芽エキス……
大丈夫なのか、自家製麦芽エキス……
大丈夫なのか、自家製麦芽エキス……
驚いた事に、味もかなりミロに近いです。通常のミロよりももう少し麦の香りが強くアッサリしています。甘さもやや弱いですが、それは砂糖の量の問題かもしれません。

自家製麦芽エキスによるミロはほぼミロでした。ビタミンや各種栄養素など体にいい成分は全く違うと思いますが、味だけはひとまずミロです!

試しに砂糖無しの物も作ってみました。甘くない分、かなりサラサラと飲めます。大人味のミロと言えるものの、ちょっと物足りなかったです。

また、麦茶に牛乳やココアを入れたらどうかと思いましたが、麦茶の麦の香りが強すぎて全く別物でした。やはり麦芽を酵素で変化させた方がいいようです。

今回の自家製麦芽エキスによるミロはこんな作り方になります。ただ、時間がかかるし面倒なことこの上ない。普通にミロを買ってきて飲む方が当たり前ですが手軽でおいしいです。子供の夏休みの宿題ぐらいには使えるかもしれません。興味のある方はやってみてください。

〇材料
・麦芽エキス
ヨッキムル(麦芽粉) カップ2杯
60度のお湯 2リットル
・自家製ミロ
自家製麦芽エキス 200ml
純ココア 大さじ1
スキムミルク 大さじ1.5
砂糖 小さじ1

① 60度のお湯にヨッキムルを入れて4時間ほど保温します。
② 保温後、麦芽をザルで取り除き、ペーパーフィルターで麦芽エキスを濾します。
③ 麦芽エキス、純ココア、スキムミルク、砂糖をよく混ぜ合わせて出来上がり。


味に関してはあくまでも個人の意見なので、「ミロはこんな味じゃないぞ!ミロを全然わかってない!」なんて熱烈なミロファンの方がいましたらスイマセン。または丁度いい配合教えてください。よろしくお願いします。
ミロはちゃんと混ぜたと思っても、最後底に残っていたりするよね。また牛乳入れて飲んでしまう。
ミロはちゃんと混ぜたと思っても、最後底に残っていたりするよね。また牛乳入れて飲んでしまう。
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