生活が汁のないスープという矛盾を作らしめる
汁のないスープというのは矛盾ですが、たしかに汁のないスープとしかいいようのない料理。言葉の限界というものを照らし出してくれる料理です。
そしてこの生活感。整理する前の冷蔵庫の様子が浮かんできますねー。
邪悪にうねるスパゲッティ
オシャレなワンプレート食器が、麺のうねりを強調する方向にしか行ってません。右側でちょっと他の料理にはみ出しているのも高得点ですねー。
こんなにぐちゃぐちゃなのに、栄養バランスに気を使っている一面も感じられて、人間って複雑だなあって思います。
雑さが逆ににかっこいい
料理はおしゃれなんですが、おしゃれ感をぜんぜん盛り付けに生かしてないのがかっこいい。かなり料理馴れている人なんだろうなって思います。
こういう「逆にかっこいい」みたいな概念がとうとう出てきましたねー。きたなうまい文化の成熟!
なにもよせつけないきたなうまさ
甘いのか辛いのか、食材も不明でとにかく謎めいてます。写真もぼんやりしていて、読み解く気もでてこないですね。一歩もこちらに歩み寄る気配のない一皿で、ぼくは断崖絶壁に打ち寄せる荒波のような孤独を感じました。
ウニの持つ内臓っぽさ
ホワイトバランスのミスでウニが青白く映っています。それだけなんですが、ぜんぜん食欲そそらないからすごいです。食材っぽさがなくなり、内臓感が強調されるというか。すべての生命に敬意! ってなんとなく思いました。
暗闇で笑うオムライス
これ完全に「暗闇で懐中電灯を自分の顔の下からあてて遊んでる人」ですよね。そう思うと、うつろな笑顔もちょっとドヤ顔みたいに見えてきます。オムライスも遊ぶんだなあー、って。
なぜか毒々しい
南国の熱帯雨林を思わせる鮮やかさ。毒のある蝶々みたいな見た目。でも味はピザみたいなんでしょうね。
解説聞いてもぜんぜんわからない
これ正体聞いても全然わからなくて、ステキですね。ブラックホールの解説とか読んでも、結局は全然わからないけど、なんかよかったみたいな……わからないロマンです。リラックマの薄暗さも好きです。
米の一粒一粒が不穏
米粒の一つ一つがネットリ光っていて、なんか不気味ですね。佃煮の黒さがいいアクセントになっていて、ところどころで虫っぽさあります。
それにしても混ぜる前の写真しか載ってなかったなんて、きたなうまいは本当に社会から隠蔽されているんだなあ~って思います。
ストレートにうまそう
壊れたたまごが完全にシズル感ですね。ストレートにうまそうです! 固そうな食パンもいい感じ。
今回も投稿ありがとうございました。掲載しきれなかった分はこちらにまとめてあるのでぜひ見てください。
#きたなうまい自炊
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人がこの世に生きる限り、きたなうまいは存在し続けることでしょう。それじゃ、また!
(今回は7/16までの投稿から掲載させていただきました)