特集 2015年7月16日

ストーカーっぽく見える女の子メモ! 夏の文房具フェス2015

迫り来るマツヨ。メモだけど怖い。
迫り来るマツヨ。メモだけど怖い。
アジア圏最大の文房具見本市、ISOT2015(国際文具紙製品展)にて展示・発表された最新文房具レポートの4日目。

今日は、水に濡らして使う紙クリップや、糊無しでなんにでもくっつく不思議なふせんなどをご紹介。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー)

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> 個人サイト イロブン Twitter:tech_k

コップのフチ紙クリップ子

ヒゲ型・メガネ型ふせんなど雑貨色の強い文房具を出しているスガイワールドでは、新製品としてかわいい紙のクリップ『クリップファミリー』を発表していた。
全体的にヴィレヴァン色の強いスガイワールドのラインナップ。
全体的にヴィレヴァン色の強いスガイワールドのラインナップ。
シートベルトで固定されてるっぽいパッケージのおじさんとか猫。
シートベルトで固定されてるっぽいパッケージのおじさんとか猫。
かなり硬い紙でできており、ゼムクリップのように紙束をまとめたり、しおり代わりに使える。
クリップにすると紙の向こうからおじさんや猫が身を乗り出しているように見えて、女子受け度合いが高い。

で、さらにこの紙クリップは、水に5分ほどひたして柔らかくすると、色々なポーズが付けられるようになるのだ。
クリップなのにコップのふちに腰掛けさせたり。
クリップなのにコップのふちに腰掛けさせたり。
乾くと元通りの硬さに戻るので、自分好みなポーズのクリップとして使ったり、ちょっとしたアクセサリーにもなったりする。

胴体にメッセージを書いて相手の机に座らせておく、なんていうのもちょっと気が効いてていい。

紛失しないふせん

スケジュール帳として使うふせんなど機能性の高い紙製品が得意なカンミ堂は、すでに文房具業界で話題になっている新製品を全面プッシュしたブースになっていた。
あちこちからロールふせん(っぽいオブジェ)がぶらさがるカンミ堂ブース。
あちこちからロールふせん(っぽいオブジェ)がぶらさがるカンミ堂ブース。
その話題の『PENtONE』は、なんとロール状のふせんを結合させたペン型ふせんだ。
直径10mm、長さ140mm。まさにボールペンサイズ。
直径10mm、長さ140mm。まさにボールペンサイズ。
一般的なふせんは、机の引き出しなどに放り込んでしまうとそのまま紛失しがち。使いたいときに限って見つからない、というのが「ふせんあるある」だ。
で、見つかったときには埃まみれで汚くなってる。(ふせんあるある2)

『PENtONE』はロールふせん3本をプラ製のケースにまとめてあるので、このままペン立てに立てておけば紛失しない。筆箱に入れておいても取り出しやすい。
こんな感じで引き出して使う。慣れるとかなり使いやすい。
こんな感じで引き出して使う。慣れるとかなり使いやすい。
使うときはケースから引っ張り出して、12mmごとのミシン目で切る。
1目で切れば普通のふせんとして、たっぷり引き出して切ればメッセージを書き込む大判ふせんとして使える。
なぜかおばさまに大人気だったPENtONE。
なぜかおばさまに大人気だったPENtONE。
カラフルなのがいいのか、このカタチが珍しいのか、ブースには「あら、これなに」「やだ、ふせんなの」「へー、こうやって切るのねー」と、おばさま方が妙に群がっていた。
わりと珍しい、オバ受け文房具だ。

なんでもくっつく吸着ふせん

逆に若いのからおっさんまで男性のくいつきが良かったのが、魔法のふせん『Magnetic』だ。
いい年したおじさんが「わー、ふしぎー!」と興奮してた。子供か。
いい年したおじさんが「わー、ふしぎー!」と興奮してた。子供か。
薄いフィルムふせんなのだが、裏面には糊もなにもついてない。
なのに、壁面に近付けるとスゥッと吸い付けられるようにしてくっつくのだ。
自分から勝手に貼り付いていくのが楽しい。確かにふしぎー。
自分から勝手に貼り付いていくのが楽しい。確かにふしぎー。
種明かしをすれば大した話ではなくて、フィルム自体が静電気を帯びているので、どこにでも吸着するのだ。
2~3ヶ月ほどすると放電しきって剥がれるのだが、その時は自分の髪の毛などにでもこすりつけて再度静電気を溜めれば、またくっつく。

ちなみにこのふせんは、エストニアで開発されたとのこと。
さっきまで「吸い付くねえ。ふしぎー」と騒いでいたおじさんが「へー、すごいね。ところでエストニアってどこ?」と質問していた。本当に子供か。
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メモみたいな女の子、みたいなメモ

新潟の印刷屋さん、岩橋印刷が展開する文房具ブランドFrelの新商品は、メモみたいな女の子みたいなメモ『マツヨ』だ。
動物型になるメモとか、そういうかわいいやつが得意なFrel。
動物型になるメモとか、そういうかわいいやつが得意なFrel。
意味は分かってもらえないだろうが、でもマツヨはそういう子なのだ。
マツヨ、柄がおしゃれだ。最近流行りのドット方眼も着こなしてる。
マツヨ、柄がおしゃれだ。最近流行りのドット方眼も着こなしてる。
マツヨにコメントを書き込んだら、手の部分の切れ込みを使ってノートや手帳に挟んでマーカーにする。方向性としては「貼らないふせん」みたいなものだろうか。

マツヨはおしゃれさんなので、横罫・方眼・縦罫・ドット方眼とワードローブも豊富だ。好きな柄を使ってあげよう。
物陰でじっと待つ女、マツヨ。
物陰でじっと待つ女、マツヨ。
ところで、Frelブースでは家の陰からそっとマツヨが見守ってる的な展示をしていた。

これ、なんかストーカーみたいで怖いので、やめた方が良いんじゃないか。こっちが尾行されてる感がすごい。

キングジムのデジタルじゃない記録ふせん

いまや事務用品よりもデジタル文具メーカーとしてすっかり定着したキングジムだが、今回はデジタル文具じゃなく、事務用品でもないふせんを発表していた。
生活をいろいろ管理するふせん12タイプ。
生活をいろいろ管理するふせん12タイプ。
『暮らしのキロク』は、ダイエットや読書、食べ歩きなんかの記録を手帳につけてる人向けの、フォーマット増設ふせんだ。
それぞれの記録に便利なフォーマットが。
それぞれの記録に便利なフォーマットが。
たとえば食べ歩き記録であれば、日時や店名・場所・食べたメニューに加えて星評価や五角形チャートを書き込めるようになっている。

これを書き込んで手帳に貼り付けておき、溜まってきたら最終的に一冊の手帳にまとめなおせばオリジナルの自分ミシュランの完成である。
ダイエット用は、なんというか、心に刺さるデザイン。
ダイエット用は、なんというか、心に刺さるデザイン。
手帳に直接本の感想や食べ歩きメモを書いてる人もいると思うが、専用のかわいいフォーマットがあったほうが書きやすいし、なによりふせんなので情報の貼り替え貼りまとめができるというのが便利だ。

現在は買い物記録やカフェ、育児日記など12種類がラインナップされているが、要望があれば今後さらに増やしていきます、とのこと。
たぶん、ペットや料理レシピなんかは鉄板で出てくるんじやないか。
最新型のテプラはこんなに格好良くなってる。
最新型のテプラはこんなに格好良くなってる。
もちろん、デジタル文具の新製品も出品されていた。

キーボードレス・Bluetooth接続したスマホから文字入力できるテプラ(しかも電池で動く)は、個人が家で使うテプラとしてはかなり便利だと思う。

ちぎって使う、くせになるふせん

前ページの『PENtONE』と並んでいま文房具業界的に注目なのが、ヤマトの『CHIGIRU』だ。
板に巻いてあるフォルムが斬新。
板に巻いてあるフォルムが斬新。
名刺よりちょっと大きいぐらいの板に、ロール状のフィルムふせんが巻き付けてある。
で、このふせんには5mm方眼にミシン目が入っているので、好きなサイズでピリビリちぎって使うのだ。

この『CHIGIRU』の何がいいかって、とにかくちぎるのが楽しいのだ。
みんながびりびりにちぎって貼っていったアクリル板。楽しみすぎだろう。
みんながびりびりにちぎって貼っていったアクリル板。楽しみすぎだろう。
薄いフィルムがピリピリっとちぎれる感触がくせになるのだ。楽しみのレベルで言うと、梱包材のプチプチを潰すのと同じぐらい。

5mmの破片にまでちぎってしまっても、手帳のスケジュールにマーカーとして貼ったりして使える、という言い訳が立つのが素晴らしい。

みんなも発売されたらいち早く買って来て延々とちぎればいいと思う。ちぎろう。

「いまトレンドはふせんをちぎることだ!」みたいないい加減な話から、もうちょっとまともな文房具情報まで、あれこれ聞ける文房具トークイベント『ブンキョウ・ブングジャム#9』を、8月29日のお昼に開催します。
3時間ずっと文房具の話だけやる、お好きな方にはたまらないイベントです。

僕もISOTで取材してきた写真数百枚使って、びっちり最新文房具について語ります。
ブンキョウ・ブングジャム#9
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