特集 2015年7月15日

史上最小の手回し式鉛筆削り! 夏の文房具フェス2015

史上最小の手回し式鉛筆削りだ。
史上最小の手回し式鉛筆削りだ。
今年もやってきました。会場内のどこを向いてもイイ感じに文房具ばかり、という、文房具好き的に夢の祭典ISOT2015(国際文具・紙製品展)。
そのISOTで展示・発表された最新文房具をレポートする3日目。

今日は、削るのが超楽しい鉛筆削りや、最新の高機能リバーシブル下敷きを紹介したい。
ついでに、すごい偽マッキーもあるぞ。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー)

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> 個人サイト イロブン Twitter:tech_k

トランスフォーマー穴開けパンチ

会社で買い替えしない文房具ナンバーワン、といえば穴開け用の2穴パンチ。
下手すると創業以来の由緒正しい2穴パンチが今でも総務で普通に使われてたり、ということがある。
最新の穴開けパンチを発表しているLIHIT LABブース
最新の穴開けパンチを発表しているLIHIT LABブース
何が問題かって、古い穴開けパンチは無駄にでかくて邪魔なのだ。
さすがにもう減価償却も10周分ぐらい終わってるはずなので、最新のかっこよくて邪魔にならない2穴パンチに買い替えて欲しい。
2穴パンチに見えないけど、でもパンチ。
2穴パンチに見えないけど、でもパンチ。
例えば、こういうやつ。
この状態だと非常に薄いので、机の引き出しとか書類立てに収まるのだ。まったく邪魔にならないぞ。
で、本体のボタンを押し込むだけで瞬時にバシャッと2穴パンチへと変形。トランスフォーマー2穴パンチだ。
ボタン一つでバシャッとパンチに。
ボタン一つでバシャッとパンチに。
これがギミッカブルでかなり楽しい。しかも、変形機構のバネがまたイイ感じに勢いがあって、ただ変形させるだけで気持ちいい。
特に用もないのに延々、バシャバシャバシャバシャと変形を繰り返してしまうのだ。

薄くて変形させると気持ちいいパンチと、古くて邪魔になって変形しない上にパンチすると手にサビの臭いが付くパンチ。どちらがいいかは簡単にお判りいただけるだろう。

最新パンチと最新手回し鉛筆削り

2穴パンチといえば、やはり事務機器メーカーの老舗カール。
いま最新のパンチはこんな感じで格好良くなっているのだ。
シンプルな見た目で、しかも機能もすごい。
シンプルな見た目で、しかも機能もすごい。
ISOTで発表された最新の『Mr.PUNCH』は押し込みに2重テコが入っているので、軽く押しただけでざっくり穴が開く。
穴開け用の刃も最新のものなので、なんと最大40枚まで一気に貫通させられるのだ。

今回カールのブースはもちろん『Mr.PUNCH』全面押し。
しかし、僕としては同じく新製品として展示されていた鉛筆削りの方をガンとプッシュしたい。
手回し式の小型鉛筆削り。パッと見では使い方が分からない。
手回し式の小型鉛筆削り。パッと見では使い方が分からない。
『くるくる・カールくん』という名前はちょっとあんまりだと思うが、しかし新商品に社名が入ってるということは、カールとしてもかなりの押し商品なのではないか。
名前は脱力系。でも削ると爽快。
名前は脱力系。でも削ると爽快。
据え置き型ではないのに手回し式、という珍しい鉛筆削り。
これがまた軽快に削れて気持ちいいのだ。
鉛筆、何本でも持って来い!ぐらいの爽快感。
鉛筆、何本でも持って来い!ぐらいの爽快感。
ご覧のような感じで穴に挿した鉛筆を軸にして、ハンドルをくるくる回せば削り上がり。
一般的な手持ちの小型鉛筆削りと比べると、体感で3倍ぐらい速く削れてしまうのだ。
というか、実際に手で鉛筆をひねって回して削るのに対して3倍ぐらいの速度で回転してると思う。
機能的なフォルムの専用機械。芯を折るだけ。
機能的なフォルムの専用機械。芯を折るだけ。
あと、鉛筆削りの実演に必須の「折れた鉛筆」を量産するための自作芯折りマシンがブースに備えられていたのが面白かった。(穴に鉛筆を突っ込んで折るだけ)
鉛筆が勿体ないけど、たしかにこれ必要だよな。

文房具じゃないブースも興味深い

ところで、ISOT会場内をうろうろしていると、たまに「なんじゃあれ」というブースを見つける事がある。
これなんか、ひと目見ただけで、文房具でも紙製品でもないとわかるブースだ。
文房具っぽさゼロ。
文房具っぽさゼロ。
宇髙という社名も、申し訳ないが聞いた事がない。
すんません、ここ、なんの展示してるんですか?

「あ、うちは小学校で使う赤白帽の専門メーカーなんです。いま最新の赤白帽を展示してます」
これが最新の赤白帽。メッシュ素材で通気性抜群。
これが最新の赤白帽。メッシュ素材で通気性抜群。
宇髙は愛媛県今治で赤白帽をメインに、給食用のかっぽう着や体操着を作っているメーカーだそうだ。
まさかそんな専門メーカーが存在するとは思いもよらなかった。
おそらく、学校用品つながりでの出展なのだろう。

ちなみに全国の赤白帽の40%が宇髙製だそうで、赤白帽のリーディングメーカーだ。
もしかしたら、僕が小学生の頃にかぶっていたのも宇髙かもしれない。
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文房具だけど新製品じゃないブース

文房具じゃないブースがあるんだから、文房具だけど新製品じゃないし、そもそもメーカーじゃないブースもある。

例えば、『海外のニセモノ文房具上陸阻止啓蒙ブース』だ。
ここは毎年会場の隅っこにぽつんとあるのが常なのだが、なぜか今年に限っては会場中央のわりと良い場所にあった。
今年は見つけやすい場所にあった、ニセモノ文房具ブース。
今年は見つけやすい場所にあった、ニセモノ文房具ブース。
メインの展示物は、アジア圏で絶対的な人気を誇るゼブラのマッキー(のニセモノ)だ。
とくに中国辺りでは油性マーカーの代名詞というぐらいに普及しているので、ニセモノの量も半端ない。
あっちのスーパーマーケットで油性マーカーを探すと、だいたいニセマッキーだったりする。
どれが本物か、見分けられたら文房具好き初段。
どれが本物か、見分けられたら文房具好き初段。
どれもこれもそれっぽいデザインにはなっているが、じっくり見るとかなり怪しい。
発音しづらい『フキッー』
発音しづらい『フキッー』
もはや発音も表記も不可能。
もはや発音も表記も不可能。
あちこち惜しい。
あちこち惜しい。
どうせニセモノを作るなら完全コピーすりゃいいだろうに、なぜ微妙に変えてくるのか分からない。
ちょっと変えたらOK、という解釈なのか。

下敷きすら進化してる

さて、では最新の文房具に戻って、学童文具メーカーのSONICブースへ。
小学生用の学童文具も毎年ちゃんと新製品が登場しているのだ。

しかも、今年はなんと下敷きが進化していた。
そもそも下敷きって、進化するようなものだっけか。
どことなく博多ラーメン的な商品名。
どことなく博多ラーメン的な商品名。
最新下敷き『やわカタ』はリバーシブルの下敷き。
表は弾力があり柔らかめ、裏はカリッと硬い感触になっている。
で、漢字の書き取りなどをする時は、柔らか面に。弾力を使って文字のトメやはらいが丁寧にできるので、きれいな字が書けるのだ。
一方、硬い面を使うとスラスラとスピーディーに書けるので、算数のドリルなど速度が必要な科目に使える、という仕組み。
おー、書いた感じがけっこう違う。
おー、書いた感じがけっこう違う。
鉛筆を使って試してみると、表と裏でたしかに書き味が違う。
筆記具によって書き味が変わるのは当たり前だが、まさか下敷き側からのアプローチがあったとは。
本当に字がきれいに書けるような効力があるかは不明だが、ともかく面白いのでオススメだ。
ブースで「よし!出た!」と大声出すぐらいには待望のカッティング定規。
ブースで「よし!出た!」と大声出すぐらいには待望のカッティング定規。
あと、僕が個人的に大ニュースだと思ったのが、特殊加工ですべらない定規『ナノピタ』にステンレスガード付きのカッティング定規が登場したこと。
これは間違いなく便利なやつなので、文房具店で見つけたら絶対に買う。
ダイヤルを回すだけで収納できるケース。ロープを結べない低学年向け。
ダイヤルを回すだけで収納できるケース。ロープを結べない低学年向け。
SONICといえば昨年、持ち手とロープのつなぎ目にボールベアリングを組み込んだ「二重跳びがやりやすいなわとび」を発表していた。
今年は、ベアリングなどはそのまま、ロープを簡単に巻き込んで収納できるボール型ケース付きにバージョンアップ。
単なるなわとび収納ケースのPOPとは思えないパースのつき具合。
単なるなわとび収納ケースのPOPとは思えないパースのつき具合。
ケースは機能的で便利だと思ったが、それ以上にPOPのイラストが妙な勢いで面白かったので、それコミで紹介しておきたい。
なんかコロコロコミックで連載始まってるのかという勢いだ。たぶん、なわとびを跳んで敵を倒すやつ。

さらに詳しい文房具情報が知りたい方は、8月29日のお昼から、最新文房具がたっぷり見られる文房具トークイベント『ブンキョウ・ブングジャム#9』へどうぞ。
3時間ずっと文房具の話だけやる、お好きな方にはたまらないイベントです。

僕もISOTで取材してきた写真数百枚使って、びっちり最新文房具について語ります。
ブンキョウ・ブングジャム#9
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