特集 2015年6月29日

47都道府県の土産は全て羽田空港で買える説

悲劇の明太子事件

先日仕事で福岡に行った。福岡といえば明太子。現地の空港で大量に買い込み、保冷剤も多めに入れてもらった。重い荷物となったが、ご当地の味を友人や同僚に届けたい一心で、かさばる荷物を両脇に東京へ戻ってきた。

なんせ生ものだ。さっそく土産をみんなの元へ届けるべく羽田空港からモノレールへ。JRへの乗り継ぎで降りた浜松駅のホーム上で、信じられない光景が僕の目に飛び込んできた。
なんと、福岡にあった店とまったく同じ店舗があるではないか
なんと、福岡にあった店とまったく同じ店舗があるではないか
「なんじゃあ、こりゃああ!!」
心の中の松田優作が思わず叫んだ。

そう、べつに本場の明太子は羽田近辺で買えたのだ。土産袋の紐が食い込んだ両腕が、じんじん傷んだ。
ちなみに同じ店は羽田空港第1ビルにもあることが判明。むしろ福岡より買いやすい
ちなみに同じ店は羽田空港第1ビルにもあることが判明。むしろ福岡より買いやすい

羽田で買えるんじゃねえか

前置きが長くなったが、この時より僕の中で、全国津々浦々のお土産の大半は羽田空港で買えてしまうのではないかという疑惑が浮上したのである。

みんなうすうすは感じつつも、それでも律儀に現地で買っていたお土産。それが羽田でコンプリートできるとなれば、土産かさばる問題の解消にもなろう。
羽田空港で全国の土産コンプリートを目指す。果たして47都道府県ぜんぶ揃うのか
羽田空港で全国の土産コンプリートを目指す。果たして47都道府県ぜんぶ揃うのか
まずやってきたのは羽田空港第1ビル。JALなどの国内線が就航する第1旅客ターミナルがあるビルだ。

駅から改札直結の空港に入ると、さっそく土産を売ってそうな売店がある。
地下1階マーケットプレイスにあるKINOKUNIYA entree
地下1階マーケットプレイスにあるKINOKUNIYA entree
「KINOKUNIYA entree」は高級スーパー紀ノ国屋の空港限定ショップだ。チーズやワインといった紀ノ国屋ならではのセレクトに加え、ご当地食品のラインナップも充実している。
栃木土産「レモンどらやき」
栃木土産「レモンどらやき」
富山土産「ブラックラーメン」
富山土産「ブラックラーメン」
このほかにもさっそく複数の地方土産が売られていた。

富山で大量にブラックラーメンを買いこんでしまった人は、これを見てきっとげんなりしただろう。流通大国、ニッポンの恐ろしさよ。
べつの店には宇宙グッズも売っていた
べつの店には宇宙グッズも売っていた
この調子で地方土産をどんどんバスターしていこう。さらに地下をパトロールしていると、京都で人気の土産物屋が支店を出していた。
あぶらとり紙で有名な「よーじやカフェ」
あぶらとり紙で有名な「よーじやカフェ」
アロエバージョンは空港限定
アロエバージョンは空港限定
「よーじや」は京都の老舗雑貨店。幅広いオリジナル化粧雑貨を扱っていて、なかでも有名な「あぶらとり紙」は京土産の定番である。

羽田で買った京土産は果たして京土産と呼べるのかという不安はあるけれども。
アロエの効能か、いつもより多めに脂がとれた気がした
アロエの効能か、いつもより多めに脂がとれた気がした
なお、売店横にはカフェも併設されていて、京都の食材を使った料理が味わえる。丹波黒豆を使ったパスタがおいしかった
なお、売店横にはカフェも併設されていて、京都の食材を使った料理が味わえる。丹波黒豆を使ったパスタがおいしかった
夢に出てきそうな和風美人は、よーじやさんのトレードマーク
夢に出てきそうな和風美人は、よーじやさんのトレードマーク
失礼します
失礼します
ギャアアアア!!
ギャアアアア!!
さて、ひといきついたところで、土産ハントを再開しよう。空港内には地下1階から4階まで売店があり、特に地方土産が充実しているのは、第1旅客ターミナル2階の出発ロビーだ。

定番から知られざる逸品的なものまで、、だいたいここで47都道府県のうち半分くらい県の土産は手に入ってしまう。
塩ちんすこう(沖縄)
塩ちんすこう(沖縄)
くまモン関連のアレコレ(熊本)
くまモン関連のアレコレ(熊本)
有名な酒処の焼酎や日本酒も、けっこう買える
有名な酒処の焼酎や日本酒も、けっこう買える
買える、かなり買える。やはり羽田には日本中の地方土産が集結していた。

うっかり現地で土産を買い忘れたときに便利なだけでなく、実際に旅をしていなくても行ってきた風を装えるので、出張をねつ造したいときにも重宝する。
ぬれ煎餅(千葉)。銚子電鉄を赤字から救ったことで有名なアレ
ぬれ煎餅(千葉)。銚子電鉄を赤字から救ったことで有名なアレ
こっちは草加せんべい(埼玉)
こっちは草加せんべい(埼玉)
第1旅客ターミナル2階には広いショッピングフロアもあって、ここにはデパ地下みたいに色んなお店が集まっている
第1旅客ターミナル2階には広いショッピングフロアもあって、ここにはデパ地下みたいに色んなお店が集まっている
鳩サブレー(鎌倉)
鳩サブレー(鎌倉)
三陸の海宝漬(岩手)。お取り寄せで人気だが、すぐに食べたい人は羽田へゴー
三陸の海宝漬(岩手)。お取り寄せで人気だが、すぐに食べたい人は羽田へゴー
牛タン(宮城)。種類がめちゃ多い
牛タン(宮城)。種類がめちゃ多い

飛行機眺めながら食べたい地方土産ランキング

さて、ただ写真を撮るだけというのも何なので、気になった地方土産を買って食べてみよう。
屋上の展望デッキにやってきた
屋上の展望デッキにやってきた
羽田空港にはそれぞれのビルに展望デッキがあって、離陸する飛行機を間近で見学することができる。何が素晴らしいってここ、飲食OKなのだ。みんなアイスやおにぎりを食べながら、飛行機を眺めている。

というわけで、飛行機を見ながら食べたい、羽田で買える地方土産の個人的ベスト5を紹介しよう。
第5位「聖護院八ツ橋」(京都)。創業320年以上という京都の老舗。定番のつぶあん、抹茶味のほか、この季節は爽やかなレモン味がオススメ!
第5位「聖護院八ツ橋」(京都)。創業320年以上という京都の老舗。定番のつぶあん、抹茶味のほか、この季節は爽やかなレモン味がオススメ!
いきなり王様のブランチみたいな文体になったことを許してほしい。週末のおでかけの参考にしてもらえれば幸いである。
第4位「東京ばな奈 バナナプリン味」(東京)。東京土産の大定番、東京ばな奈。知人は「色々買おうと思っても、結局これになっちゃう」と言っていたほどベタな東京土産だが、「バナナプリン味」は空港限定という希少性で4位にランクイン
第4位「東京ばな奈 バナナプリン味」(東京)。東京土産の大定番、東京ばな奈。知人は「色々買おうと思っても、結局これになっちゃう」と言っていたほどベタな東京土産だが、「バナナプリン味」は空港限定という希少性で4位にランクイン
第3位「越前海鮮煎餅」(福井)。北陸の新鮮な海鮮をそのまませんべいにした、贅沢な一品。イイダコを丸ごと焼いて揚げた「たこから揚げせんべい」は一番人気
第3位「越前海鮮煎餅」(福井)。北陸の新鮮な海鮮をそのまませんべいにした、贅沢な一品。イイダコを丸ごと焼いて揚げた「たこから揚げせんべい」は一番人気
食べやすいのもいい(飛行機を見ています)
食べやすいのもいい(飛行機を見ています)
第2位「佐藤水産の帆立ソフト」(北海道)。北海道の海産物加工品を取り扱う佐藤水産。塩水でボイルした帆立ソフトは大ぶりで食べ応えがあり、旨みが凝縮されている。1個ずつ小分けで袋詰めされているので外でも食べやすい
第2位「佐藤水産の帆立ソフト」(北海道)。北海道の海産物加工品を取り扱う佐藤水産。塩水でボイルした帆立ソフトは大ぶりで食べ応えがあり、旨みが凝縮されている。1個ずつ小分けで袋詰めされているので外でも食べやすい
やめられないとまらないうまさ
やめられないとまらないうまさ
第1位「うちのたまごプリン」(福岡)。九州の養鶏所で生産された「うちのたまご」を使った、なめらか濃厚な極上プリン。地下1階、モノレール改札すぐ近くの「うちのたまご直売所」で買える
第1位「うちのたまごプリン」(福岡)。九州の養鶏所で生産された「うちのたまご」を使った、なめらか濃厚な極上プリン。地下1階、モノレール改札すぐ近くの「うちのたまご直売所」で買える
……これは
……これは
うまいよ!!
うまいよ!!

ターミナルごとに品揃えは違うのか?

もう飛行機とかどうでもよくなるくらい旨いプリンを堪能したあとは、さらなる地方土産を求めて第2旅客ターミナルへ。

第1と同じく国内便だが、こちらはANAなどの飛行機が就航する。土産の品揃えにも何か違いはあるのだろうか?
第2旅客ターミナルへ
第2旅客ターミナルへ
第1旅客ターミナル同様、モノレールの改札を抜けるとすぐに売店があって、やはり地方土産がたくさん売られていた。
もみじバウムクーヘン(広島)
もみじバウムクーヘン(広島)
白えびせん(富山)
白えびせん(富山)
しるこサンド(愛知)。名古屋のチャレンジングな食文化が羽田に上陸
しるこサンド(愛知)。名古屋のチャレンジングな食文化が羽田に上陸
ご当地ラーメンコーナーもあって、ここには全国各地の袋麺が集合
ご当地ラーメンコーナーもあって、ここには全国各地の袋麺が集合
ご覧の通り、第2旅客ターミナルも地方土産天国だった。たいていの都道府県のものは買えるので、これからはJAL、ANAに限らず安心して土産を買い忘れてもらって大丈夫です。

もうね、ぜんぶ羽田で買えるから。
第2旅客ターミナル2階のマーケットプレイスで、だいたい買える
第2旅客ターミナル2階のマーケットプレイスで、だいたい買える
紀州の高級梅干し(和歌山)
紀州の高級梅干し(和歌山)
いかなごのくぎ煮(兵庫)。淡路島の郷土料理
いかなごのくぎ煮(兵庫)。淡路島の郷土料理
ご存じ、うなぎパイ(静岡)
ご存じ、うなぎパイ(静岡)

国際線はどうか?

ちなみに国際線ターミナルのほうはというと、外国人向けの店が中心で、地方色というより「ニッポン」を強く意識した土産が多かった。
国際線だけに、ニッポンへようこそ的な店が多い
国際線だけに、ニッポンへようこそ的な店が多い
1階出発カウンターの奥にある売店で買えるロイズ(北海道)のチョコ
1階出発カウンターの奥にある売店で買えるロイズ(北海道)のチョコ
創業200年という老舗のカステラ(長崎)
創業200年という老舗のカステラ(長崎)
国内線、国際線にある売店を全て回ったらおよそ半日かかってしまった。空港広すぎるし、売店充実しすぎだ。

で、けっきょく47都道府県コンプリートできたのかというと、
残念ながら全県制覇とはいかなかった。でも、全国まんべんなく、数多くの県の土産をカバーしていた。中部がちょっと弱いかな
残念ながら全県制覇とはいかなかった。でも、全国まんべんなく、数多くの県の土産をカバーしていた。中部がちょっと弱いかな
まあ全部は買えなかったけど33都道府県、70%のコンプ率だ。個人的にはあと1県を残し九州を制覇できなかったのが悔やまれる。佐賀に行く人は、ちゃんと現地で土産を買おう。
国際線は「ニッポン押し」
国際線は「ニッポン押し」
クールな日本語Tシャツも充実
クールな日本語Tシャツも充実

というわけで、これから地方出張の土産は東京で買えばいいということが分かった。もちろん、たとえば明太子ひとつとっても現地の方が種類も会社も選択肢は多いが、定番はだいたい羽田に揃っている。現地で買うから有難いというものでもなかろう。

あと、空港へ行って土産を買うだけで旅行した気分になれるのもおすすめです。
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