6勝1敗、おしかった一週間でした
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
先週、唯一のハズレだった金曜(15日)は、予想以上にけっこう晴れた。 とくに朝。
西から来る雨雲が、東京にかかっているかもと思っていたが、カーテン開けたら見事な青空。0.5秒ほど固まった。
たしかに今から振り返ると、雨を必要以上に考えていたかもしれない。
じつは前日に伏線が。 前日の木曜は、九州~近畿で天気予報が大ハズレして、早くから雨が降った。 各地の気象予報士は、みんな総崩れで、平謝り。
それを見て、今回の雨雲は手ごわそうだぞ、と慎重になりすぎたのが敗因。
天気予報に必要なのは、流れる風の読み方と、人に流されない心だと、あらためて思い知った一週間。
う~ん、雨雲に泣かされることが増えてきたぞ。梅雨が近い?
台風6号と夏の暑さの一週間でした
沖縄・本州に近づいた南国出身の台風6号がバラまいたのは、亜熱帯の空気。
台風が抜けた水曜(13日)から金曜まで気温が上昇。
東京は木曜の28.6℃が最高だったが、九州~関東の各地で30℃前後まで上がった。
季節は、タレたっぷりの焼き鳥のようなもの。
少しずつ塗り重ねられて、だんだん味ができていくように、空気が塗り重ねられて、季節ができあがっていく。
夏への下地が出来つつある今年の5月。
真夏に向かってどんどん突っ走るのか? 鍵をにぎるのは北上中の台風7号。
今年の梅雨は、ちゃんと南から順に入るか?
台風7号が6号のように本州まで北上すれば、また亜熱帯の空気が持ち込まれて、暑さが続く。
雨雲が長い!!梅雨前線の季節がきた。台風7号が北へ上がれば、梅雨前線も本州付近へ上がるが……。
その南の亜熱帯の空気に左右されるのが、梅雨前線。 今年はフラフラしていて、普段なら梅雨入りしているはずの沖縄が、まだ梅雨に入っていない。
もし、台風7号が北上して、梅雨前線を押し上げると、九州~本州が梅雨に入ってしまう。 過去には、沖縄より先に九州や本州が梅雨入りしたこともあるから、可能性がないわけではない。
ただ、7号は小笠原へ接近したあと、東へのカーブが濃厚。
台風7号は東へそれて、梅雨前線の雨雲は北へ上がらず沖縄付近へ。たぶんこうなる。
どうやら南の夏の空気の押しが、6号の時ほど強くなく、梅雨前線は南に。
沖縄あたりに停滞して、沖縄はようやく梅雨入りとなりそうだ。
結果は来週!
今週の格言
『梅雨前線は、天気界の寅さん。
居座る時もあれば、あちこちフラフラする時期もある。』
詰め天気
前回(5/4)の出題は、「この日の“東京”は、どんな天気だったでしょうか?」でした。
2006年5月2日朝。気象庁天気図
2006年5月2日午後。気象庁天気図
この日の東京は雨で、午前中は1時間ほどの雷雨に。前線が通過するタイミングで、雨雲が発達しました。
前線はゆっくり南へ下がったわけですが、はじめ停滞前線だったのが、寒冷前線に変わっていて、寒冷前線っぽい性質をもったんですね。
寒冷前線の周辺は、雨雲や雷雲が発達しやすいという特徴があります。
前線が通過したあとは、だんだん雨が弱まって、最終的には回復へ。気温は明け方に20℃近くあったのが、どんどん下がって、夜は10℃ちょっとのヒンヤリさになりました。
「前線通過時に雨や雷雨(DOPPさん)」
その通りです!
「朝から曇り空ですが、昼前に一時強い雨が降ります。 雨上がり後は肌寒い気温となりますので羽織るものをご用意ください。(naru1559さん)」
最後のアドバイスがいいですねー。
「午前中寒冷前線が通過して、にわか雪がふり(たいわんぼうずおやじさん)」
ヒントにあったように、この日は最低気温でも10℃あって、雨だったんです。残念!
「もしや今回のは秋雨前線で、それが通り過ぎたのでは? しかもものすごい速度で来ているので、木枯らし一号が吹いたのでは?(はいまっとさん)」
深読みしすぎましたが、天気図からあれこれ可能性を考えるのはすごく大事です。 雨の部分は正解でした!
今週の定石はこちら。
今週の定石
『南下する停滞前線が寒冷前線に化けたら雷雨を疑え』
(そうならないこともあるんですが……)
今回、正解した皆さんはこちら。
matryoshkaさん、名前は「ナイ」さん、はいまっとさん、蒼さん、DOPPさん、かずまさん、とものさん、MMさん、ポールさん、じめ丼さん、naru1559さん、タケウマさん。
さて、今週の問題は、こちらです。
今週の問題
この日の“那覇”は、どんな天気と気温だったでしょうか?
朝。気象庁天気図
(ヒント)
・沖縄の北の前線、南の台風との距離に注目です。
・最低気温は、27℃くらいでした。
今回は、けっこう難しいかも。
解答はこちらから↓
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