特集 2015年5月15日

続々・海外ボードゲーム、子供にウケるのはどれ?

競りゲー

オークション・ゲーム、「競り」を中心に据えたゲームは数々の名作があり、ボードゲーム界では一大ジャンルを築いている。

私も大好きなのがいくつかある。それは簡単に言うと、“良いものを安く競り落とす”を何度もできた人が勝つゲームだが、皆も同じことを考えて値を吊り上げてくる中で適正な価格を見出すのは大人でも難しい。

というわけで子供たちとはやったことがなかったが、そんな中、これならどうだろう?とやらせてみたのがこちら。
オークションゲームの第一人者、ライナー・クニツィア氏による作品「オロンゴ」。
オークションゲームの第一人者、ライナー・クニツィア氏による作品「オロンゴ」。
イースター島にモアイを建てるゲーム。
イースター島にモアイを建てるゲーム。
競りゲーム。なのだが、競りに使うのがお金ではなく貝殻なのが特徴的。
どっさり入ってる貝殻のフィギュア。子供たちから「ワ~ッ!」と歓声が上がった。
どっさり入ってる貝殻のフィギュア。子供たちから「ワ~ッ!」と歓声が上がった。
これを好きな数だけ握って全員一斉に開く。
これを好きな数だけ握って全員一斉に開く。
競りは「握り競り」。

貝殻を握って一斉に手を開く。競りの結果に応じて、自分の領土の目印となるチップをボード上に置いていく。
自分の色の透明チップを置いていく。置いたところが自分の領土。
自分の色の透明チップを置いていく。置いたところが自分の領土。
一番多く握った人はチップを3枚置ける。
2位の人は2枚。3位以下は1枚。

だったら毎回たくさん握ればいい?
と思うところだが、一位の人は、出した貝殻を全部サンゴ礁のところに置く。2位以下の人は出した貝をそのまま懐に戻す(減らない!)。また貝をひとつも握らなかった人はチップを1枚も置けない代わりにサンゴ礁にある貝を全部もらえる。
一番多く握った人だけが、貝をサンゴ礁のところに置く。貝をひとつも握らなかった人は、ここにある貝を全部もらえる。
一番多く握った人だけが、貝をサンゴ礁のところに置く。貝をひとつも握らなかった人は、ここにある貝を全部もらえる。
つまり2位になるのが美味しいが、ここぞという場面では1位を取って一気に3つ置きたかったりもする。
条件を満たしたらモアイ建造。こうしてチップを置いてモアイを建て、手持ちのモアイを建て切ってさらにもう1体ダメ押しのモアイを建てたら勝ち。
条件を満たしたらモアイ建造。こうしてチップを置いてモアイを建て、手持ちのモアイを建て切ってさらにもう1体ダメ押しのモアイを建てたら勝ち。
どっさり入っている貝殻フィギュアのおかけで異例の食いつきを見せた子供たち。ルールもすぐに飲み込んでくれた。

が、息子はモアイを建てることよりも貝を集めることに夢中になり、競りで貝を1つも握らない行為を繰り返した。

貝は銀行等からの補充はなくプレイヤー間でやりとりするのがすべてなので、誰かが貝を貯め込むと次第にデフレになってくる。貧乏にあえぐ父と娘。

しかしいくら貝を持ってても、モアイを建てなければ勝てないので、最終的には私が勝利。
見た目もカラフルで楽しい。
見た目もカラフルで楽しい。

みんなの感想

息子(小2):ダメ。
娘(小6):嫌い。

私:「競り」というと難しい印象だが、このゲームでは1位の人だけが支払う仕組みなので、かなりラフにできる。握った手を開いた瞬間は毎回盛り上がった。子供らだって楽しんでいたはずなのに、最後の勝ち負けだけを取って酷評するなんて頭悪いぞ。

テーマ重要

最後に、うちの子供らに現在一番ウケているのを紹介したい。
「指輪物語・対決」
「指輪物語・対決」
我が家では今、遅ればせながら指輪物語ブームが来ている。で、映画「ロード・オブ・ザ・リング」を見た子供らがゲーム棚から見つけて引っ張り出してきた。
斜めにボードを使う。互いのコマは相手からは見えない。
斜めにボードを使う。互いのコマは相手からは見えない。
指輪物語のゲームは数多くがあるが、これは2人専用の軍人将棋みたいなゲーム。

コマ(=人物)はすべて物語に登場する人物。
それを互いにまず盤面に配置するところから始める。
コマは立てて置き、相手からは見えないようになっている。
敵のコマと同じマスに入ったらオープンし、そこではじめて相手のコマの正体がわかる。
コマにはひとつひとつ、そのキャラに合った能力と数値が付いている。
コマにはひとつひとつ、そのキャラに合った能力と数値が付いている。
カードで勝負!
カードで勝負!
キャラ同士の勝負は、手札からカードを1枚出し、その数値とコマに書いてある数値の合計が大きい方が勝ち。同点なら相打ちでどっちも死亡。

すべてのコマには特殊能力が付いていて、それによってはカードを出す前に勝負がついたり戦闘を回避できたりする。
フォトショ技を駆使して日本語化。 すごくわかりやすくなった!と思いきや…
フォトショ技を駆使して日本語化。 すごくわかりやすくなった!と思いきや…
ちなみに私が持っているのはオランダ語版だが、それだとテキストがわかりづらいので日本語化した。

が、息子(小2)は「こっちの方が色が濃くてかっこいい」と言って、オランダ語でプレイしている(テキスト暗記してる。カードは抜き差しできるので裏にすると原版)。
序盤からレゴラス、ギムリ、ボロミア、アラゴルンといった重要人物が次々に死んでいくという映画なら絶対ありえない展開。
序盤からレゴラス、ギムリ、ボロミア、アラゴルンといった重要人物が次々に死んでいくという映画なら絶対ありえない展開。
ボードにも「裂け谷」、「モリアの坑道」など
ボードにも「裂け谷」、「モリアの坑道」など
指輪物語を知ってる人にはお馴染みの地名が描かれている。
指輪物語を知ってる人にはお馴染みの地名が描かれている。
ゲームはひたすら読み合い。
そこにあるコマは何か?
戦闘になったら相手はどのカードを出してくるか?

先の展開を考えるとある程度予想がつくが、ウラを掻かれるとものすごく悔しく、それが非常に悩ましい。大人同士で真剣にやると楽しいを通り越して「ちょっとキツい…」と感じてしまうほどだ。

が、子供らは例によって気楽にホイホイやっている。
子供たちだけで何戦もやっている。(ずっと姉が白で弟が黒)
子供たちだけで何戦もやっている。(ずっと姉が白で弟が黒)

みんなの感想

息子(小2):大好き。
娘(小6):大好き。

私:キッツい。でも子供たちのお気楽プレイを見てちょっと見かたが変わった。
映画という入り口があるとこれほど子供たちが食いつきがこんなにも違うのか、と驚く。そういえば囲碁熱が上がったのも「ヒカルの碁」を読んでからだったな…。

ちなみに娘は分厚い原作を読むほど指輪好きになっている。

そういえば私は子供の頃、小学2年生の時から友達同士で「モノポリー」をやっていた。モノポリーは土地の権利書を交渉によって売買したり、抵当に入れて資金を捻出したりと、今思えばけっこう高度なやりとりをやっていた。

モノポリーは逆転する要素が無く、長い時間かけて弱者が強者に飲まれていくというゲームなのでボードゲーム愛好家からの評価は非常に低いが、お金の使われ方について考えるにはなかなか良いゲームだったと思う。

今度はそういう類のものもやらせてみよう。
「将棋対囲碁」などもやってみたりしてる。
将棋対囲碁」などもやってみたりしてる。
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