ハチミツは素晴らしい!
ハチミツという甘い食材。スコーンと一緒に食べるもよし、果実酒を作るもよし、と昔から愛されてきた素晴らしき一品だ。健康にもよいとされ、滋養強壮の妙薬として、あのクレオパトラも愛用していたそうだ。
これがハチミツです!
ハチミツは「ミツバチ」が集めたものである。ポイントは単に花の蜜ということではない点だ。ミツバチの体内に入り、酵素などの働きにより、ハチミツとなるのだ。私がせっせと花の蜜を集めても、ハチミツにはならない。
これがミツバチです!
そんな美味しいハチミツを作ってくれたミツバチに感謝を伝えたいと思う。きっとミツバチとしても、ありがとうを集めたいと思うのだ。せっかく集めたハチミツなのだから、ありがとうを返すのだ。
ということで、ミツバチに会いに行きます!
花束をプレゼント
ハチミツが好きなので、感謝をしたい。そうなるとやはり花束だろう。ミツバチに花束を渡しながら、「ありがとう」を伝えるのだ。ハチミツが好きな私にできる感謝の方法はこれくらいだ。
ということで、花屋さんで、
花束を購入!
花束を買ったことは今までに一度もなかった。なんだかすごくドキドキした。初めてピンクな本を買う中学生のようなドキドキだった。恥ずかしいのだ。花束を買うのは普通のことだと思うがドキドキ。男性にはそのような人が多いそうだ。
このハチミツの蜂にありがとうを言います
私がよく食べるハチミツは、仕事で行っている山梨県小菅村のハチミツ。全てのミツバチにありがとうを言いたいが、ミツバチは多すぎて全てには「ありがとう」を言うことができない。そこでよく食べるハチミツの蜂にありがとうを伝えたいと思う。
感謝を伝えます!
ブンブンブンブンブン
このハチミツを作っている青柳竹男さんの養蜂場にやってきた。
養蜂場を知らなかったので、勝手にポツンと巣箱があって、そこに数十匹のミツバチがいるのかな、と思っていたら全然違った。
そのため、すぐに防護服を借りた。
向かって左が青柳竹男さん
そして、こちらが巣箱
巣箱が新興住宅地かと思うほどに並んでいた。
いや、少ないだろ、と思うかもしれないが、多い巣箱には7万匹のミツバチがいると言う。
1巣箱で国立が埋まる。もし物販の列があったら、始発で並んでもすごい行列になることだろう。
写真では分かりにくいが、
実はミツバチだらけ!(黄色い点は全部ミツバチです!)
巣箱エリアに入ったとたんに、ブンブンとうるさい。サッカー日本代表がW杯の出場を決めて時の渋谷のスクランブル交差点のようだ。
竹男さんは刺されるのが日常的らしく堂々としているが、私が怯え縮みあがっている。
ありがとう!
ハチミツをプレゼント!
花束を置いたが、特に何の反応もなかった。むしろ私の動きに警戒したミツバチたちが、より活発に動き始めた気がする。私の感謝の気持ちは伝わっていないっぽい。
特に反応なし
こちらはより怯えるという反応が出ています!
感謝しに来て警戒される。知らないがヤクザの世界ではそんな感じなのではないだろうか。一触即発状態。
そして、花束には何の効果もないことが分かった。ミツバチは花より現金を欲するタイプだ。
ということで、
ハチミツをプレゼントします!
そこで花束をやめて、彼らが頑張って集めたハチミツをプレゼントすることにした。
ちなみに「彼ら」と書いたが正確には「彼女ら」である。ミツバチ界は女社会で、雄の蜂は針すら持っておらず、刺すこともない。
これが雄のミツバチ
刺さないので持つこともできる!
ミツバチにサンキュー
ハチミツを巣箱の前に置いたら、すぐに数匹のミツバチが集まった。ミツバチは物より、現金タイプの女性らしい。
遠くまで飛ぶことなく、ハチミツを集めることができるのだから、嬉しくないはずがない。
蜜に群がる蜂!
ありがとう!
これで感謝を伝えることができたのではないだろうか。
ちなみにハチミツは本来、冬を越すためにミツバチが集めたものだ。花のある時期に蜜を集め、それを巣にためて、花の少ない冬場を越すのだ。
これが、
ハチミツ
それを人間がいただくわけだ。このような感謝は正しいのではないだろうか。蜂も喜んでくれているようである。
竹男さんに話を聞くと、実際に冬場の花の少ない時期は給餌器(ミツバチに餌を与えるための道具)にハチミツを入れることもあるそうだ。ハチミツを返すのは間違いではないらしい。
これにハチミツを入れて巣箱に入れておくらしい!
もっとも一般的には売り物であるハチミツを入れることは少なく、多くは砂糖水らしい。しかしハチミツの方が蜂も喜ぶし、元気になるだろうという優しさなのだ。
竹男さんはミツバチに優しいのだ。そして、それと同じことを自然にやってしまった私も優しいということ。これを覚えておいて欲しい。
花束は結局竹男さんに渡した
ハチミツにミツバチ
ミツバチにハチミツを返した。すぐにハチミツにミツバチが来た。早口言葉みたいになったが、感謝できてよかった。もっとも感謝している間、ずっと刺されるのではと思い怖かった。感謝は怖いということも学んだ一日だった。