特集 2015年4月7日

欲望の永久機関 巨大いらないものガチャ

いらないものガチャガチャとは何か

『いらないものガチャガチャ』の流れは、このようになっている。

1. なにかいらないものを持ってくる。(ゴミはNG)
2. 受付でいらないものと巨大コインを引き換える。
3. 巨大コインを巨大ガチャマシーンに投入し、巨大ハンドルを回す。
4. 巨大カプセルがゴトンと転がり出てくる。
5. カプセルには別の人が持ってきたいらないものが入ってるので、何が出ても諦めて持って帰る。

1.で持ってきてもらったいらないものは、スタッフにより巨大ガチャ玉に詰められてガチャマシーンに投入される。そしてまた誰かのところにゴトンと転がり出てくるという仕組みだ。
いらないものを入れたら、いらないものが出てくる。要するにギャンブル性の高い不要品交換である。

文字で読むよりも、実際にどういうことだったのかをまとめた動画を見ていただく方がわかりやすいだろう。
四日間(設営入れて五日)、いらないものガチャ激戦の記録。
まずはでかい。ガチャマシーンがとにかく巨大。

高さ3m、マシーンだけの重量約200kg。以前に『新しい壁ドンを考える』記事で大がかりな回転壁ドンを制作してくれた兄弟ユニット、バッタネイションによる超力作である。(ちなみに上のかっこいい動画もバッタネイション岩沢(弟)卓さんによる)
初日稼働前のガチャマシーン。事前にスタッフで準備したいらないものが待機中。
初日稼働前のガチャマシーン。事前にスタッフで準備したいらないものが待機中。
マシーン設計者の岩沢(兄)仁さんが二日目にぽつりと「ここまで人が来ると思ってなかった。こんなに回転させるように強度設計してないよ」と漏らした時は周囲が戦慄したが、細かい破損はあったものの最終日まで見事に戦い抜いてくれた。
ガチャを出すためのハンドル。ここが最終的にいろいろ壊れてた。
ガチャを出すためのハンドル。ここが最終的にいろいろ壊れてた。
ハンドルが、回すと「ギャリッ!ギャリッ!」といかにもガチャガチ的ないい音がして、とてもかっこいい。回転するギアが上の白い板をはじいて鳴らしているのだ。

岩沢(兄)さんが、ガチャガチャっぽさを演出するために考え出した秘策である。

ちなみにハンドル中心部のメーターは気温計と湿度計だそうだ。ここに埋め込む意味はよく分からないが、無いよりはあった方がかっこいい。
ガチャマシーン内部。中央シリンダーの穴にカプセルが入った状態でハンドルを回すと下に転がり出てくる。
ガチャマシーン内部。中央シリンダーの穴にカプセルが入った状態でハンドルを回すと下に転がり出てくる。
マシンにみっちり詰まった巨大ガチャカプセル。
マシンにみっちり詰まった巨大ガチャカプセル。
マシンが巨大ならば、当然中のカプセルも巨大である。

お値段はカプセル上下あわせて1つ1万円。中に入ってるたいていの不要品よりも高い。
お手伝いをしてくれた現地スタッフにまず徹底されたのは「お客さんにカプセルごと持って帰られないようにする」だった。

中身はいらないが、ガワはいるのだ。

いらないものをいらないものに換えるには

ガチャガチャをするための全体的な流れを紹介したい。
まず、いらないものを用意しよう。
いらないもの受付はこちらです。
いらないもの受付はこちらです。
今回事前に告知されていたいらないものルールは

「こちらでゴミと判断されたものはNG」
「食品NG」
「10cm以下のものはNG。ただし、二つ以上のセットにすればOK」
「小さくても高額なもの(ダイヤモンドとか)はOK」


である。

ちなみに僕は、WEBマスター林さんから「きだてさんは馬鹿みたいな格好で受付をして、お客さんが持ってきたものをゴミかどうか判断する役をやってください」と頼まれていた。

馬鹿みたいな格好のヤツが「これはゴミでーす」と言ったら、持ってきた人も「こんな変なのが言うんだから仕方ないか」と納得するのではないか、という理論である。
実際、四日間通して受付ではっきりとしたトラブルは一度もなかった。
僕が馬鹿みたいな格好をしていたおかげである。
トラブルを回避するための馬鹿な格好の例。
トラブルを回避するための馬鹿な格好の例。
これからの写真でたまに金色シルクハットにラメのベストが写り込んでいると思うが、そういう事情なのでさらっと無視して欲しい。
受付中に、いらないものシートを記入。
受付中に、いらないものシートを記入。
さて、馬鹿みたいな格好の僕に「ゴミじゃないからOK」と判断されたら、次は『いらないものシート』にいろいろと記入していただく。
内容は「これは何か」「なんでいらないと思ったか」「これをもらった人へのメッセージ」などである。
で、このシートといらないものをセットにしてカプセルに封入する。

当たったカプセルの中身がどんなにいらないものでも、メッセージがぎっしり書き込んであると結構嬉しい。
紫色のドレス、受け付けました。
紫色のドレス、受け付けました。
次はスタッフ側の作業である。
受け付けたものを、裏で急いでカプセルに詰める。
現地ボランティアのスタッフがてきぱきといらないものを詰め込む。
現地ボランティアのスタッフがてきぱきといらないものを詰め込む。
カプセルは直径約30cmあるので、ドレスのように結構なサイズのものでも収まる。
どうしても収まらないサイズのものは、ここで引換券を作って代わりに入れておく。
最初のご来場者さま。いきなりテレビの取材も入ってた。
最初のご来場者さま。いきなりテレビの取材も入ってた。
来場者の方は、シートを記入し終えたら、不要品と引き換えに巨大コインを受け取ってガチャマシーンへ。
ちなみに写真の方(初日一番手)はiPod shuffleを持ってきてくださった。いきなり結構な当たり品である。

テレビの取材も入っていたので、ここでゴミすれすれの不要品が出ないよう、スタッフ一同もかなり緊張していた。
横のスロットにコインを投入。(実はコインを入れなくてもガチャは回せるが、気分の問題で)
横のスロットにコインを投入。(実はコインを入れなくてもガチャは回せるが、気分の問題で)
ハンドルを回す緊張の一瞬。
ハンドルを回す緊張の一瞬。
出た。
出た。
ライブカメラ当たりましたー!
ライブカメラ当たりましたー!
iPod shuffleがクリアファイル詰め合わせ(今回頻出いらないもの。当たった人の落胆が大きい)にでもなったらどうしよう、とハラハラしていたが、なんとか喜んでもらえるものが出たようだ。

しかしこの「当たり」の瞬間が関西でもメジャーな情報番組で放映されてしまったため、翌日以降の来場者数がどえらいことになるのを、現時点ではスタッフ一同まだ予測していなかった。

どこまでも伸びる入場待ち列

先のテレビ取材は、関西のメジャー情報番組『ちちんぷいぷい』だった。
関東で言えば『王様のブランチ』が毎日夕方に放映されている、ぐらいのメジャー度である。
初日午後のガチャ待ちの列。すでにかなりの人数。
初日午後のガチャ待ちの列。すでにかなりの人数。
初日からいきなり出た「こちら最後尾」看板。
初日からいきなり出た「こちら最後尾」看板。
春休みと言うこともあってか、平日にもかかわらず初日から400人以上のデイリーポータル読者の方々が来てくださっていた。

しかし二日目以降、テレビ放映のあとはこんなものではない。
来場者が集中しないよう、設置される鉄柵。隔離される我々。
来場者が集中しないよう、設置される鉄柵。隔離される我々。
最終日。雨だというのにオープン待ちの列。
最終日。雨だというのにオープン待ちの列。
会場を離れて伸びていく行列。みんな、いらないもの持参。
会場を離れて伸びていく行列。みんな、いらないもの持参。
二日目、三日目と日を追うごとに増える来場者の方々。
予期せぬ事態におびえる我々。急遽増員される現地スタッフ。

三日目以降は週末と言うこともあり、ついに主催のナレッジキャピタル側から整理券を発行してもらい、15分ごとに入場してもらうというシステムが導入された。
夕方にはもう最終(19時45分からの回)整理券が終了。マジか。
夕方にはもう最終(19時45分からの回)整理券が終了。マジか。
あとからTwitterを確認したら、「いらないもの持ってきたのに行列が長すぎて諦めた」「整理券の発券に間に合わず、ガチャできなかった」というツイートがいくつも見られた。
ガチャを回せなかった皆様、申し訳ありませんでした。

いらないもの、あれこれ

長い行列に並んでいただいた皆さんが持ってきてくれたいらないものは、「ああ、確かにこれはいらんわなー」というものから「え、なんでいらないの?」というものまで本当に様々だった。
いらないものが壮絶な勢いで集まっていく。
いらないものが壮絶な勢いで集まっていく。
洗濯洗剤・試供品の化粧液・どこかでもらったクリアファイルの束、という「自宅の不要品をとにかくまとめて持ってきました」パターンや、なんとなく取ったけど邪魔になるUFOキャッチャーの景品、なんかが多かったが、それ以外にもいらないものはいろいろあった。
コンビニくじで当たった不幸のフィギュア。
コンビニくじで当たった不幸のフィギュア。
Wiiは、たぶん新しいWii U買ったからいらないんだな。
Wiiは、たぶん新しいWii U買ったからいらないんだな。
えー、これ面白いやつじゃーん。なんでいらないのー?と憤る編集部古賀さん。理由は「飽きた」だった。
えー、これ面白いやつじゃーん。なんでいらないのー?と憤る編集部古賀さん。理由は「飽きた」だった。
いらないものの中に自分が配った鳩マスクを見つけてしまい、ショックを隠せない林さん。
いらないものの中に自分が配った鳩マスクを見つけてしまい、ショックを隠せない林さん。
「これ、誰が持ってきたのかなー…」と寂しそうにつぶやく林さんの手元には、すでにカプセルに封入された鳩マスク。人それぞれにいらない理由もあるだろうが、辛い。

あと、デイリーライター陣の著書を持ってきた方もいて焦ったが、それは「自分はもう楽しんだので、他の人にも読んでもらいたいから」という理由だった。
できれば書店で買ってもらったほうが嬉しいが、ともあれ広める目的で持ってきてくださったのはありがたい。
あれだ。ピーパッパッパラッポ、の人だ。
あれだ。ピーパッパッパラッポ、の人だ。
見た瞬間、失礼にも「うわ懐かしい。さすがにもういらないですか」と言ってしまったScatman JohnのCDだが、これも実はファンの方が「他の方にも聞いてもらいたくて」と持ってきたものだった。本当に申し訳ない。
太陽電池で動く、軍配を振る布袋様。あ、これは誰が見てもいらないとわかるやつだ。
太陽電池で動く、軍配を振る布袋様。あ、これは誰が見てもいらないとわかるやつだ。
しみじみといらなさが分かる品物。
しみじみといらなさが分かる品物。
個人的にとても良いと思ったのが、上の写真のお母さんが持ってきてくれたいらないもの。
『TRFのイージー・ドゥ・ダンササイズDVD』と、DS『美文字トレーニングソフト』だ。

「がんばってみたけど、どちらも挫折しました。もういらない」とシートに書き込んでいたお母さんの表情は、晴れ晴れとしていたと思う。
「これを当てた方は挫折せず、ダイエットに成功して美文字になれるといいと思います」と語ってくれた。
うっかり油断してると素敵なエピソードに聞こえてしまうぐらいに、いい感じだ。

ちなみに、これ以外にも『ビリーズ・ブートキャンプDVD』と『コアリズムDVD』を見つけた。

いらないもの、さらにあれこれ

これまで紹介した以外にも、どんないらないものが来ていたのかをご覧いただこう。
カプセルに入りきらないストーブ。これからの季節にいらないもの。
カプセルに入りきらないストーブ。これからの季節にいらないもの。
逆にシーズン的にはこれからいるもの。でも古い。
逆にシーズン的にはこれからいるもの。でも古い。
暖房器具は他にも小型のファンヒーターや足温器が来ていた。
たぶん、春になって必要なくなった頃合いで押し入れに収納して来シーズンに備えるか、廃棄して次は新しいのを買うか、という分岐点があったのだろう。
捨てるにしても廃品回収は面倒だしお金がかかる。型が古いともらってくれる人もいない。そういうものこそ、ガチャに入れてしまうのが合理的だ。

扇風機は、たぶん暖房器具を押し入れにしまった時に見つけて「あ、これもう古いから夏までに捨てるつもりだったんだ」などと思い出したに違いない。
碁盤と碁石セット。「邪魔なので」というコメントには納得しかない。
碁盤と碁石セット。「邪魔なので」というコメントには納得しかない。
さだまさしのVHSビデオセット。そろそろ再生するデッキがない。
さだまさしのVHSビデオセット。そろそろ再生するデッキがない。
デジカメかと思ったらフィルムいれるカメラ。親切にもフィルム付き。
デジカメかと思ったらフィルムいれるカメラ。親切にもフィルム付き。
VHSビデオは、映画やライブなどのソフトがいくつか来ていた。
これはそろそろ再生するデッキが無くなってきているので、もらってもいらない度数が非常に高い。

うっかり写真が撮り忘れていたのだが、自分で編集したらしきカセットテープ数十本、というなかなか迫力のあるやつもあった。
カセットも今や再生できるデッキを探すのが大変だが、こちらは何が録音されているのか無理してでも聞いてみたい。

カメラは、古いデジタル一眼・コンパクトデジカメがいくつか来ていたが、やはり銀塩(フィルム)カメラのいらない度にはかなわないだろう。最近は現像してくれるところを探すのも一苦労である。
教則DVDまでついてるエレキギターセット。挫折してもういらなくなった感バリバリ。
教則DVDまでついてるエレキギターセット。挫折してもういらなくなった感バリバリ。
アンプもあるぞ。
アンプもあるぞ。
使い込まれたトランペット。ケースの古びも最高にクール。
使い込まれたトランペット。ケースの古びも最高にクール。
楽器類は、ギターが最多の3本。ベースも1本。キーボードも丸めて持ち運びできるものなどがあった。アンプもあるし、ギタースタンドだけというのもあった。
ホーンセクションも追加され、あとはドラムが来るのを待つだけである。
和ドラムきた。
和ドラムきた。
民族ドラムもきた。
民族ドラムもきた。
これらが当たった人たちでバンド組んでくれたら、なんかちょっと『クール・ランニング』的で感動する映画になるんじゃないか。クライマックスは、アンプの人とギターの人が音楽性の違いで喧嘩別れするところ。
「柔道着キター!」となぜかテンション上がる古賀さん。なぜだ。
「柔道着キター!」となぜかテンション上がる古賀さん。なぜだ。
箱を受け取った瞬間、重量感にびびったパワーアンクル(足に巻くトレーニング用おもり)。
箱を受け取った瞬間、重量感にびびったパワーアンクル(足に巻くトレーニング用おもり)。
「原宿系をめざしたけど、ムリ」のコメントが泣かせる足元おしゃれセット。
「原宿系をめざしたけど、ムリ」のコメントが泣かせる足元おしゃれセット。
ガンプラとお面。謎すぎるセット。
ガンプラとお面。謎すぎるセット。
さすが大阪。ポケモン混じってるけど。
さすが大阪。ポケモン混じってるけど。
ブーメランが当たるガチャガチャは、たぶんここだけ。
ブーメランが当たるガチャガチャは、たぶんここだけ。
これは今読みたい。欲しい。
これは今読みたい。欲しい。
子供がいない人に当たった場合のいらなさ、ハンパ無い。
子供がいない人に当たった場合のいらなさ、ハンパ無い。
恐竜と虎バトル。
恐竜と虎バトル。
この子たちは恐竜と虎の大きいソフビ人形を持参してきたのだが、受付中に名残惜しくなったのか、その場で恐竜VS虎でバトルをさせて遊び始めた。
こちらも取り上げるのが申し訳なくなってしばらく戦いの行方を眺めていたのだが、1分ほど楽しんだら「もういい」と言ってこちらに渡してくれた。
結局、いらなかったのか。

面白かったいらないものシート

いらないもの受け付け時に皆さんに書いていただいたシートにも、面白いものがいっぱいあった。

いい感じのメッセージ込みだと,例えもの自体はいらなくてもありがたみが増すというものだ。
簿記2級セット+バンドスコア
簿記2級セット+バンドスコア
「高校の時はバンドマンを目指して、18才から税理士を目指しました。今は2つともあきらめました」

挫折の末の、いらないものである。
それにしても、急に手堅くなったな18才の時のこの方。何があったか知りたい。
一見、普通のかさ。
一見、普通のかさ。
いらないものガチャに、上司からもらったかさ。
いらないものガチャに、上司からもらったかさ。
「本日、上司からもらったかさです」
「大事にしてね」


たぶんだけど、このかさを大事にするべきなのはあなたです。
キーホルダーとか髪留めとか、ハワイアンなお土産の詰め合わせ。
キーホルダーとか髪留めとか、ハワイアンなお土産の詰め合わせ。
説明で泣ける。
説明で泣ける。
「ハワイみやげで買いましたが、友達が少なかったため、大量に余ったので、出します」
「ハワイに行ったつもりになれます!!」


楽しかったであろうハワイ旅行の記憶を噛みしめて生きてほしいと思う。
おしゃれピアス。
おしゃれピアス。
「新品未使用」の一文がより男子の心に刺さる。
「新品未使用」の一文がより男子の心に刺さる。
「友だち以上恋人未満の方にもらいました!!…が、趣味じゃないので結局うまくいかず…あなたにはステキな恋が訪れますよーに」

出しちゃうんだ…いらないものガチャに…出しちゃうんだ…。

ちなみに、「元彼からもらった」系のプレゼントは、これ以外にも何点か見られた。
男子諸君、泣こう。
かわいいモンハンのアイルーぬいぐるみ。
かわいいモンハンのアイルーぬいぐるみ。
ここまでみっちり書いてくれる方も。
ここまでみっちり書いてくれる方も。
「昔の遊び仲間がクレーンゲームで取ったもの。当時(相手が)彼女持ちだったにも関わらず、ゲーセンで「何か欲しいのある?取ってあげる、取ってあげるよ」とか言って目の前で6000円ぐらいつぎこんだにも関わらず取れず、翌日電話にて「あの後クレーンで取ったよ!」とか言ってわたしてきました。彼女おんのになんで他の女にいい所見せようとするのか割と理解に苦しみました。ちなみにそいつはその2週間後に彼女と分かれてました。
そんな感じなので何か手元に置いとくのが忍びない君です。
あと、その後その遊び仲間とはマジケンカ別れしたので、完全に手元においときづらいです」


これ当たった人、この説明文だけで充分に元は取れたのではないだろうか。
さすが大阪、阪神の応援ジェット風船。
さすが大阪、阪神の応援ジェット風船。
一瞬、本気でビビった。
一瞬、本気でビビった。
「父親が残した大量のジェットふうせん。昔は一緒に野球を見に行ってたけど、父がいなくなってから野球を見に行く事が無くなり、あまってしまいました。
父は今四国へ行って球場が無いとなげいています…」


書き出しで「遺品か!」と戦慄してしまったが、最後で安心。
当たった方、お父さんの代わりに甲子園で飛ばして上げて下さい。

いらないものは、いらない人へ

来場された方全員がいらないものを持ってきているので、出てくるものも当然の如く全部がいらないもののはずである。
しかし、それにしたってこれはないだろう、という事態が頻発。

今回はガチャガチャを楽しみにお越しの家族連れも多く、つまりは子供も多かった。
で、ぬいぐるみとかおもちゃが当たればいいなー、という時に限って、ドン引きするようなものが当たるのだ。
現地スタッフが持ち込んだヘアカット練習用モデル。名前は「康子」
現地スタッフが持ち込んだヘアカット練習用モデル。名前は「康子」
「なぜこれが当たる…」と言いたげな子供。
「なぜこれが当たる…」と言いたげな子供。
やりなおしを要求したい。
やりなおしを要求したい。
ちょっとエロめなポーズの萌えフィギュアが子供に当たる事もあった。
(さすがにスタッフが気を効かせて引き直しに)
何が当たるか分からないのがガチャガチャの醍醐味とは言え、いっそ痛快なまでの当たりの悪さである。
なんというか、申し訳ない。
なんというか、申し訳ない。
『水曜どうでしょう』の名物ディレクター藤村Dへは『テニスの王子様』フィギュア。
『水曜どうでしょう』の名物ディレクター藤村Dへは『テニスの王子様』フィギュア。
ナレッジキャピタル・フェスにゲストとして招待されていた『水曜どうでしょう』藤村Dは、『テニスの王子様』のフィギュアを当てて一言ぽつりと「いらねえなぁ…」。
ごもっともである。

スタッフ、達人になる

さて、最後に少し内輪の話である。
今回はデイリーポータルチームだけでは手が足りないということで、現地のデイリー読者に「打ち上げでおごるから」とボランティアスタッフをお願いしていた。
さて、最後に少し内輪の話である。 今回はデイリーポータルチームだけでは手が足りないということで、現地のデイリー読者に「打ち上げでおごるから」とボランティアスタッフをお願いしていた。
さて、最後に少し内輪の話である。 今回はデイリーポータルチームだけでは手が足りないということで、現地のデイリー読者に「打ち上げでおごるから」とボランティアスタッフをお願いしていた。
最初は慣れない巨大ガチャガチャの運用に戸惑っていたスタッフも、四日間の間にめきめきと作業に熟達し、最終的には様々な新ワザを編み出すまでに成長したのだ。
名付けて『空中浮遊梱包』の名人技。
名付けて『空中浮遊梱包』の名人技。
中でも最も周囲を驚かせたのが、割れ物や機械類を封入する時、ガチャカプセルの上下をくっつける用の梱包用ラップフィルムを巧みに使い、カプセル内で宙に浮かせるワザ。

最初はプチプチの緩衝シートでいちいち包んでいたのだが、それでは手間がかかるということでいつの間にか開発されていた技術である。

これならガチャマシーンから転がり出る衝撃で中身が壊れる事もない。見事である。
衝撃によるカプセルのヒビ割れデイリーステッカーで隠す気遣いも。
衝撃によるカプセルのヒビ割れデイリーステッカーで隠す気遣いも。
受付、梱包、ガチャ案内、開梱とそれぞれにスタッフとして動いてもらったが、各部署ともにかなりの量の巨大ガチャ用ノウハウを蓄積していたと思う。ほとんどは他に転用できない無駄なやつだけど。

皆さん、お疲れ様でした。本当にありがとうございます。

初日はある程度きちんと来場者数のカウントもしていたのだが、二日目以降はもう概算でしかムリ、という盛況ぶり。イベントとしては間違いなく大成功だったと思う。

来ていただいた方には、少しはいるものが当たっていればいいなと願う次第である。たぶんいらないものばかりだと思うけど。
いらないものガチャの感想などは、Twitter「#いらなガチャ」で読めます。
いらないものガチャの感想などは、Twitter「#いらなガチャ」で読めます。
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