特集 2015年3月26日

地元の人頼りの旅 in 沖縄県石垣島

どこでしょうここは
どこでしょうここは
ガイドブックに頼らずに、地元の人にお薦めの場所や穴場を聞いて周る旅はたのしい。

どんなところにたどりつくか分からないドキドキと、地元の人しか知らないような情報が得られて嬉しいからだ。

今回やってきたのは、海がとんでもなく美しい沖縄県・石垣島。地元の方に行き先を決めてもらいながらまわってきた。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好きなものは犬と酸っぱいもの全般。そこらへんの人にすぐに話しかけてしまう癖がある。上野・浅草が庭。(動画インタビュー)

前の記事:地元の人頼りの旅 in 秋田県角館

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なまりがない!

初の石垣島。きれいな海、暖かい風、シーサーにトロピカルジュースに穏やかな笑顔でなんくるないさあ。ありふれているがそんなイメージで向かった。

着いてみると、まず標準語だったことに驚く。訛りは本島の方が強いのだそうだ。(ちなみに石垣島の人たちは本島を「沖縄」と呼ぶ)
最初に聞いたのはイベントでお世話になった方のお母さん。景色のよいお店を教えてくれた
最初に聞いたのはイベントでお世話になった方のお母さん。景色のよいお店を教えてくれた
島の中心部に住むお母さんは、歴史を知りたいならここ、体験したいならここ、とたくさん教えてくれた。さすが人気の島、見所はいっぱいあるようだ。

なかでも自信を持ってオススメしてくれたカフェに行くことに。レンタルしてきた原付バイクを走らせ向かった。

お薦めスポット1:これぞ南国「PUFF PUFF」

海が見えるカフェレストラン。ちょうど開店時間について一番乗り
海が見えるカフェレストラン。ちょうど開店時間について一番乗り
目の前が青い海! 雲が多いのが残念だけど
目の前が青い海! 雲が多いのが残念だけど

ザ・南国!

原付で数分走らせたところにお店はあった。2階の入り口からさっそく海の見えるバルコニー席へ。

庭にはヤシの木があり、木の枝でできたガゼボ(ウェディングパーティで使うもの)があったりと、ロマンチックでトロピカルでワーオと声がもれるほど南国だ。
昼間はハーフビュッフェをやっている。メインを選んだあと、パンやサラダやデザート、飲み物が自由にとれる。ワインもあった
昼間はハーフビュッフェをやっている。メインを選んだあと、パンやサラダやデザート、飲み物が自由にとれる。ワインもあった
特製オリーブオイルなど体によさそうなものばかり。これで1400円。(生パスタを選んだ場合)
特製オリーブオイルなど体によさそうなものばかり。これで1400円。(生パスタを選んだ場合)
美味しそうに並ぶビュッフェを前に、しょっぱなだが食事をとることに決定。眼前の海を眺めながら美味しい食事を好きなだけ。

贅沢だ。前にプチ自慢で焼き肉の写真をSNSにあげたらそのあと蕁麻疹が出てバチが当たったと反省したが、これもあげたら後で蕁麻疹が出るやつだ。
アーサー(あおさ)入りのパン。サラダにはゴーヤが入っていたりパイナップルのドレッシングがあったり、食のなかにも沖縄を感じられる。
アーサー(あおさ)入りのパン。サラダにはゴーヤが入っていたりパイナップルのドレッシングがあったり、食のなかにも沖縄を感じられる。
ひとりセレブ感を堪能したあと、店員さんに次のオススメを聞く。原付があるので割と遠くまで行けると伝えると、石垣島で一番きれいでちょっと珍しい所がある、と教えてくれた。
今いる所は島の南端なのだが、だいぶ北の方を指し示すお姉さん。車で1時間だそうだ
今いる所は島の南端なのだが、だいぶ北の方を指し示すお姉さん。車で1時間だそうだ
原付だと2時間はかかりそうだが、、せっかくなので行ってみよう
原付だと2時間はかかりそうだが、、せっかくなので行ってみよう
ツタヤやビレッジバンガードもあるような便利な市街地を抜け、島の形に沿ってひたすら北上する。すると割とすぐに車しか通らないような道になった。
目的地までなかなか着きそうにないのでジョギングしていた人にも聞く
目的地までなかなか着きそうにないのでジョギングしていた人にも聞く
空港を超えると、車もそんなに通らなくなってきた。見えるは真っ直ぐに伸びた道路だけである。
ひたすらこういった道をいく
ひたすらこういった道をいく
途中で大きなお墓群を発見。屋根の上にお墓が乗ってる!
途中で大きなお墓群を発見。屋根の上にお墓が乗ってる!
遺跡のようにも見える
遺跡のようにも見える

墓が大きい

途中、ちょっとしたお店が開けそうなくらい大きいお墓が並ぶ場所を通った。

後で知ったことなのだけれど、沖縄では年に何回か決まった日に親族がお墓に集まり、この囲いの中で食事したり三線をひいて供養する風習があるのだそうだ。
銀のカッパを着だす。沖縄といえど3月頭の原付は寒かった
銀のカッパを着だす。沖縄といえど3月頭の原付は寒かった
まだお墓しか見られていないが、1時間が経過。寒さでたまらずバイクに備わっていた銀色のカッパを着用した。なんだか沖縄のイメージと違う格好だが仕方ない。
時折見える青い海がここは沖縄と思い出させてくれる
時折見える青い海がここは沖縄と思い出させてくれる
沖縄の歌を大声で歌って寒さを紛らわす
沖縄の歌を大声で歌って寒さを紛らわす
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お薦めスポット2:玉取崎展望台

途中ジョギングしていた男性に聞いたオススメは、展望台からの眺めだった。ちょっとした山を登ったところにある。
観光客がけっこういた
観光客がけっこういた
写真が合成みたいだけど本当にいます
写真が合成みたいだけど本当にいます
誰もが認める美しい景色である。手前の木々や海、そして遠くにみえる山も、優しい緑色をしていて美しい。

原付ゆえの寒さとなかなか変わらない景色に沖縄にいることを忘れそうになることもあるが、やっぱりこの美ら海を間近に見ると何度でも興奮する。

もずく食べ放題300円

見慣れない食べ放題
見慣れない食べ放題
さらに進むと、もずく屋さんを発見。1パック500gが200円で売られており、食べ放題は300円とある。

もずくだけだとそんなに食べられる気もしないが沖縄らしくて面白い。ぜひ食べてみたい。
チャイムを鳴らすとファミマの入店音が鳴り響いた。しかし誰も出ず…
チャイムを鳴らすとファミマの入店音が鳴り響いた。しかし誰も出ず…
残念ながらお休みのようだった。ファミマの入店チャイムを3度くらい聞いたあと、断念してさらに北上した。

切ないファミマのメロディの影響か、道中であまり人と遭遇しないことに一層の寂しさを感じた。
この人はよく見かけた
この人はよく見かけた
なんか凄いカレー屋を見つけたりしつつ
なんか凄いカレー屋を見つけたりしつつ
強風のなか進む。寂しさは沖縄メドレーでごまかした
強風のなか進む。寂しさは沖縄メドレーでごまかした

思わぬ悪路にビビる

途中カフェのお姉さんに教わっていた「小さな看板」を目印に、メインの道路から一気にそれ、細い道を進む。
この柵の向こうだ!
この柵の向こうだ!
自分で開けて入る。そしてちゃんと閉めてからでないと進んではいけない場所だ。ドキドキ…
自分で開けて入る。そしてちゃんと閉めてからでないと進んではいけない場所だ。ドキドキ…
なかなかの悪路
なかなかの悪路
不安になるほどの悪路
不安になるほどの悪路
奥に進むと大きな水たまりが道を阻んでいた。端を通れば行けそうであるが、固い雑草やぬかるみがなかなか通してくれない。

この先がどれくらいの距離なのか分からないのでなんとか原付で行きたい。しかしここは滅多に人がこない所。なにか事故ってしまっては大変である。
ぬかるみにハマり、自立するバイク。自分の腕の力の無さに泣いた
ぬかるみにハマり、自立するバイク。自分の腕の力の無さに泣いた
しかもぬかるみに牛糞が落ちてる。たんこぶに蜂がさしてきたくらい悲しい。
しかもぬかるみに牛糞が落ちてる。たんこぶに蜂がさしてきたくらい悲しい。
ハマったら大変と思ってたのにハマってしまった。こういう時の一人は本当につらい。嫌な汗も出てきてあんなに寒かったのに半袖になった。しかし動かないものは仕方ない。腕を組んでしばしボンヤリする。

ジャフを呼ぼうかな、さっき道聞いたお店に電話して助けてもらおうかな。いろいろ考えたが結局は火事場の馬鹿力みたいなもので脱出できた。

…私の文章力ではあの焦りが伝わらないが、本当にピンチだったのだ。
ここでもハマった。が、ここを乗り越えると…
ここでもハマった。が、ここを乗り越えると…
牛がチラホラ現れてきた!
牛がチラホラ現れてきた!
なんだか夢の中にいるみたいな光景。(ちなみに下の黒いのは全部牛のフン)
なんだか夢の中にいるみたいな光景。(ちなみに下の黒いのは全部牛のフン)

お薦めスポット3:牛がいる海辺

ようやく辿り着いた場所は明石というエリアにある海で、石垣島で唯一海辺に牛がいるところだそうだ。さっき閉めていた柵は、放牧されている牛達が勝手に出ないようにするためのものである。

牧草地ではなく海辺にいる牛を見るのは初めて。牛ってどれくらい近づいていいものなのだろうか。
恐る恐る近づく。むこうもビビってる様子である
恐る恐る近づく。むこうもビビってる様子である
落ちてたサンゴ礁の塊にカメラを置き、しばらく牛たちとの記念写真を撮っていると、私が来た所からカップルがやってきた。

彼女たちは今日車で色々なところで海を見てまわってきたそうだが、ここが一番キレイだと教えてくれた。カフェのお姉さんの言う通りだ!
大阪からきたというご夫婦。この2人も地元の人にこの場所を教えてもらったそうだ
大阪からきたというご夫婦。この2人も地元の人にこの場所を教えてもらったそうだ
一定の距離をおきたいらしい牛達。可愛い。
一定の距離をおきたいらしい牛達。可愛い。
一人で心細かったので、陽気な2人に出会えて元気になった。牛のフンにキノコが生えてるのを見つけたりして面白を共有した。これぞ旅の醍醐味である。
帰りもハマったのだけど助けてもらった。ほんとに助かった。
帰りもハマったのだけど助けてもらった。ほんとに助かった。
石垣島ではマリンスポーツなど自然体験ができるのは有名だが、ぬかるみにハマったり海辺で牛フンを踏むという地味な自然体験もできることを伝えたい。
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道を教えてくれた喫茶店「Chako cafe」

途中道を聞いたカフェに再度寄って、オススメを聞いてみることにした。
ドリンクオンリーのカフェ。この辺りはあまりお店が無いので貴重だ。
ドリンクオンリーのカフェ。この辺りはあまりお店が無いので貴重だ。
教えてくれた親子。大阪から移住してきたそう。
教えてくれた親子。大阪から移住してきたそう。
店内にはバイクや車の雑誌やプラモ、エヴァのフィギュアや漫画が並んでいたり、お父さん手作りのオモチャが売られていた。多趣味な人の家に遊びに来た感じになる。
お父さん手作りの亀パズルカーとエイの鍋敷き。パズルは定位置でないとハマらないので難易度は高い。
お父さん手作りの亀パズルカーとエイの鍋敷き。パズルは定位置でないとハマらないので難易度は高い。
パッションフルーツジュースをいただきながら、オススメを聞く。実はもうあまり時間が無いのでさっと行けるところを教えてもらった。

お薦めスポット4:吹通川のマングローブ

走ること30分。橋の左手に突如マングローブが現れた。マングローブはもっと奥まった所に生えてるものと勝手に思っていたのでこんなに簡単に見られて驚きだ。
インディ・ジョーンズぽい光景。ちょうどカヌーを終えた人たちがいた。
インディ・ジョーンズぽい光景。ちょうどカヌーを終えた人たちがいた。
どっかに浮いていきそうだ
どっかに浮いていきそうだ
めったに見られないぞと根っこをマジマジと見ていると、周りをところどころ光るものが動いているのに気づいた。よく見たらすぐそこにも。気持ち悪い! なにかの虫か!?

恐怖で固まっているとカヌーのガイドさんがそれはシオマネキというカニだと教えてくれた。
シオマネキは片方だけ大きいハサミを招いてるように動かす。でも近づくと素早く引っ込む。怖い
シオマネキは片方だけ大きいハサミを招いてるように動かす。でも近づくと素早く引っ込む。怖い
牛はともかく、小指の先ほどのカニにもビビってしまう自分が情けない。ふだんコンクリートジャングルで生きてるので本物の自然が怖いのだ。

道に迷い時間を浪費

本物のジャングルで迷った。また泣きそうになった。ハブ出ませんように
本物のジャングルで迷った。また泣きそうになった。ハブ出ませんように
バイク返却まであまり時間がないのでショートカットしようとしたら道に迷ってしまった。30分かけて広い通りに抜けたと思ったら同じ所に戻っていた。自然、こわい。
だいぶ遠回りしてたどりついた星野売店
だいぶ遠回りしてたどりついた星野売店

お薦めスポット5:星野売店にある人魚の像

星野というエリアにやってきた。ここは昔、「大津波がやってくる」と教えてくれた人魚のお陰で村人たちが助かったという伝説がある。

その記念として作られた人魚のオブジェがあるとカフェのお父さんに聞いてやってきたのだ。海に囲まれた島ならではの良いエピソードじゃないか。夏にはお祭りもあるらしい。
あれ? 想像と違うな
あれ? 想像と違うな
味がある表情だ。そして下は公衆トイレだった。
味がある表情だ。そして下は公衆トイレだった。
エピソードを聞いた時は美しい人魚を想像していたのだけど、実際は親しみのわく表情をしていた。可愛いじゃないか。この人魚を見るために私は遠回りをしてきたのだ。しっかりと目に焼き付けよう。

せっかくなので売店にも入ってみる。日用品や食品を扱うお店だった。
汁そば220円が気になる。食べてみよう。
汁そば220円が気になる。食べてみよう。
冷蔵庫からソバ(丸麺、平麺から選ぶ)と、肉とネギが入ったアルミカップを取る。それにスープの粉末をつけたセットで売られている
冷蔵庫からソバ(丸麺、平麺から選ぶ)と、肉とネギが入ったアルミカップを取る。それにスープの粉末をつけたセットで売られている
石垣島のピパーチという香りよいスパイスをかけていただく。あったまる~
石垣島のピパーチという香りよいスパイスをかけていただく。あったまる~
そのままセットを買って帰る人もいるらしいが、その場で食べたい場合はボウルとザルを借りて自分で湯通し。

200gあるのでけっこうボリューミーだ。サッパリとした味付けで美味しかった。なにより体が暖まった事に感謝した。
このあと小雨が降りすぐにまた冷えるのだけど。
このあと小雨が降りすぐにまた冷えるのだけど。
結局この日の旅はここまでだった。いい景色はたくさん見れたけど移動時間が思ったより長くてあまり周れず不燃焼。翌日ちょこっと市街地を周ることにしたので駆け足で紹介したい。
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フロントのお姉さんに聞く

翌日はホテルで自転車を借りて周ることに。昔ライターをしていたというフロントのお姉さんにいくつか穴場を教わった。
情報通のお姉さん。とても協力的だった
情報通のお姉さん。とても協力的だった
やってきたのは知念商会。昨年TVで紹介され全国に知れ渡ったという
やってきたのは知念商会。昨年TVで紹介され全国に知れ渡ったという
まず向かったのは「オニササ」が売られているお店だ。存在は知っていたが気になっていた物だ。店内に入ると学生や近所の人で凄い賑わいだった。
揚げ物が入ったケースとおにぎりが入ったケースがあり、好きなものをビニールでつかみとる
揚げ物が入ったケースとおにぎりが入ったケースがあり、好きなものをビニールでつかみとる
上からソースやマヨネーズなどをかけて、オニギリをつぶす。
上からソースやマヨネーズなどをかけて、オニギリをつぶす。
たまごふりかけのオニギリと王道のササミあげバージョン。略して「オニササ」である
たまごふりかけのオニギリと王道のササミあげバージョン。略して「オニササ」である
最近有名になったオニササだが、実は20年前くらいから既にあったそうだ。周りにいくつも学校があって、その学生たちがこの食べ方を考えだしたのだとか。手も汚れずラクに食べれて美味しい。そして安い!(180円)

お薦めスポット7:宮良殿内(みやらどぅんち)

琉球王国時代の邸宅にやってきた
琉球王国時代の邸宅にやってきた
にぎわいすぎて店員さんに聞く余裕が無かったので、昨日最初のお母さんに聞いた場所へ。

国の重要文化財に指定されている邸宅で、昔の家屋と庭園が見られる。ここだけではなく付近の家屋も昔の造りが見られて面白いエリアだった。
家屋の外側や石灰岩でできた枯山水庭園を見ることができる
家屋の外側や石灰岩でできた枯山水庭園を見ることができる
その近くの可愛らしい仕立屋さん
その近くの可愛らしい仕立屋さん
宮良殿内の受付をしていたお父さんは無駄話をしても良いかどうか分からないタイプだった。しかし思い切ってオススメを聞くと「特になにも無いけど、サザンゲートブリッジにでも行けばいいよ」とツンデレ気味で教えてくれた。

お薦めスポット8:サザンゲートブリッジから見る町並み

市街地と埋め立てでできた島をつなぐ橋。海のビュースポットだ。
市街地と埋め立てでできた島をつなぐ橋。海のビュースポットだ。
しかしオススメされたのは橋から見る町並み。海の色に合うパステルカラーの建物が可愛い。
しかしオススメされたのは橋から見る町並み。海の色に合うパステルカラーの建物が可愛い。
橋の一番高いところから眺める海はとても綺麗だ。夕日を見るのに最高のロケーションらしい。しかしオススメされたのはそこからの街の眺め。高い建物がほとんどないから街を一望できる場所は貴重なのかもしれない。
自転車で案内してくれる人登場。ありがたや
自転車で案内してくれる人登場。ありがたや
次に向かったのは飲み屋街。これもホテルのお姉さんに聞いていた場所だ。自分では目的地を見つけられず困っていた所、親切にも地元の方が案内してくれた。

お薦めスポット9:夏川りみさんの家族が経営するスナック

やってきたのは夏川りみさんのお母さんがやっているというスナック
やってきたのは夏川りみさんのお母さんがやっているというスナック
夏川りみさんのお姉さんがやっているというスナック
夏川りみさんのお姉さんがやっているというスナック
場所を教えてくれた方はお酒が飲めないので行ったことはないそうだが、場所はなんとなく把握していた。地元では有名なのだ。

別れ際にお礼をいうと「島の人間として案内できて光栄です!」と照れたような笑顔で去っていった。良い人だ。案内先がスナックというのがちょっと申し訳ないけど。

お薦めスポット10:ミンサー柄の通り

ミンサーとは八重山諸島に伝わる柄だ。藍色の地に五つの■と四つの■で出来たかすり模様で、「いつ(5)の世(4)までも藍(愛)を重ねましょう」という意味だそう。女性から男性に贈る風習もあったのだとか。
ホテルのお姉さんの結婚指輪にも刻まれていた
ホテルのお姉さんの結婚指輪にも刻まれていた
よく見たら街のあちこちにミンサー柄が見つけられるのだ!
よく見たら街のあちこちにミンサー柄が見つけられるのだ!
その柄がユーグレナモールというショッピングモールの地面にも使われていると聞いた。言われないとまったく気づかないだろう。
ミンサーを撮っていたら写り込んでしまったお兄さん。聞いてもないのに「そこの店のコーヒーうまいよ!」と教えてくれた
ミンサーを撮っていたら写り込んでしまったお兄さん。聞いてもないのに「そこの店のコーヒーうまいよ!」と教えてくれた
昼はコーヒーを出している仲英酒堂へ
昼はコーヒーを出している仲英酒堂へ

お薦めスポット11:怖いけど美味しい仲英酒堂のコーヒー

お店の外観を撮ってから入ってみると、強面の店主が「おねえちゃん、写真1枚300円だよ」と安岡力也ばりの迫力で言ってきた。なにここ超こわい。

逃げようか一瞬迷ったが「は、払います!」というと「よし、じゃあコーヒーをおごろう」と迫力そのままでコーヒーをいれ始めた。コーヒーは元々300円なのだ、脅しギャグである。
私に恐怖を与えたあと丁寧にコーヒーをいれてくれた店主
私に恐怖を与えたあと丁寧にコーヒーをいれてくれた店主
店主は終始ドスのきいた声であるが、話してみると堅気のようで安心した。

旅で来ている若者から地元の年配の方まで気軽に寄ってくるようなお店であった。確かに一度中に入ってしまえば居心地がいい。私も気づけば1時間以上居座り、常連さんのこれまでの半生を聞いていた。
店に入るなり膝に登ってきて寝ていた「ネコ」。可愛すぎる…
店に入るなり膝に登ってきて寝ていた「ネコ」。可愛すぎる…
こんな感じで石垣島の旅は終了。綺麗な景色と、いろんな怖さを感じた旅だった。

海より牛フン

時間がゆっくり流れているような感覚や、本当に、見たことのないくらい美しい海の色に感動した旅だった。

しかし今回の旅で特に印象的なのは何かと聞かれたら、ぬかるみと牛フンの中で格闘したことと、最後の店主の迫力である。石垣島は基本的に穏やかだが、怖い部分もあるので充分気をつけてほしい。(いや、実際はそんなに怖くない)
翌日もいた常連2人。話の続きがまだ気になっている
翌日もいた常連2人。話の続きがまだ気になっている
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