コラボ企画 2015年3月20日

4Kの解像度のキャラ弁を作る

これは最後に登場します
これは最後に登場します
4Kという言葉をよく耳にするようになった。

普通のテレビの4倍の解像度があってきれいなのだという。たまにショールームなどで4K放送を見るが、確かにキリッと細かい映像が流れている。

しかし解像度などと言われてもよくわからない。もっと分かりやすく伝える方法はないものか。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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4Kってなんだ

通常のテレビ放送でフルハイビジョンと呼ばれている解像度は1920画素×1080画素という解像度である。4Kになるとそれが3840画素×2160画素になる。ざっくり横が4000画素ぐらいのものを4Kと呼ぶらしい。要は縦も横も細かさが倍になるのだ。

要は、なんていいながらあまりピンとこない。4K対応テレビは大型が多いが、解像度とテレビの大きさとは関係がないからだ。
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おなじ大きさのところに光のつぶつぶがキューキューになっているのが4Kという理解でいいだろう。

つまり、同じ場所に4倍入っていれば4Kである。

今回、いきなり技術的な解説から入ったのには狙いがあったのだ。4倍詰めるのだ。
ごはんを。

4Kキャラ弁

弁当箱にごはんを4倍詰めてキャラ弁を作れば、これまでにないくっきりしたキャラクターが描けるのではないか(4Kだから)。それが今回の趣旨である。
買ってきたのは食用色素。これであらゆるキャラクターに対応できる(でも使ったのは赤と黒のみ)
買ってきたのは食用色素。これであらゆるキャラクターに対応できる(でも使ったのは赤と黒のみ)
キャラ弁というとごはんの上に海苔やチーズで絵を描くことが多いが、今回はごはん自体に色を付けて、それを成形することでキャラクターを描きたい。

まずは炊いたごはんに赤い食用色素を躊躇なく入れて桜色ぐらいに染まった。
紅しょうがぐらいになると思ったんだがな
紅しょうがぐらいになると思ったんだがな
今回作るキャラ弁の完成予想図はこちらである。
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当サイトのキャラクター、Zくんだ。

このあとごはんを詰める作業に入るわけだが、ここで夢中になってしまって途中経過の写真を撮ってない。

おもしろくて夢中になったというより、焦りである。
テストがまだ半分もできてないのに「5分前!」と言われたときの尻の下からぞわぞわするあの感じが久しぶりに来た。

なぜなら僕の料理は見た目が独特なことで有名だからだ。

ピーマンとハクサイとウインナー炒め。はるさめを添えて
ピーマンとハクサイとウインナー炒め。はるさめを添えて
ゴーヤとなんかの肉の炒めもの。立入禁止の草むらのイメージ。
ゴーヤとなんかの肉の炒めもの。立入禁止の草むらのイメージ。
できたてたのに食べかけのように見えるのが特徴である。
さて、僕の料理の腕をおわかりいただけたところで、キャラ弁である。
キャラ弁・Zくん
キャラ弁・Zくん
わりとよくできてるじゃん!と思った人も多いだろう。よくわからない炒めものの写真を載せておいてよかった。

ちなみに2枚の炒めもの写真は半年のスパンをあけて撮られた写真である。一向に上達してないことが我ながら愛おしい

これが弁当箱に素直にごはんを詰めて作ったキャラ弁である。次に4Kバージョンに挑戦してみよう。
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4Kキャラ弁

さきほどのキャラ弁に使ったごはんの量は130g。4倍なので520gのごはんを使用することにする。
4Kのすごさがわかりますね
4Kのすごさがわかりますね
おなじ器に入っている4杯のごはん。これだけでもう4Kである。これをさっきとおなじ弁当箱に無理やり詰める。
スプーンを使ってごはんをキュウキュウに詰めてゆく
スプーンを使ってごはんをキュウキュウに詰めてゆく
今回のごはんの量で食用色素を使うとなるともしかしたら1瓶では足りないかもしれない…と思ったところで気づいた、ケチャップ使えばよかったのではないか。
青い鳥は近くにいました。赤いけど
青い鳥は近くにいました。赤いけど
また、今回は弁当箱のなかでキャラクターを成形するのではなく、そとで形を作ってから弁当箱のなかに入れるプレハブ(pre fabric)方式を採用した。
ラップの上にごはんをのせて包むと
ラップの上にごはんをのせて包むと
Zくんのパーツ
Zくんのパーツ!
自分で思いついたことのように誇らしげに書いたが、弁当業界では当たり前の方法らしい。車輪を再発明してしまった。
プレハブで作ったZくんのパーツを弁当箱に配置してゆくと…
プレハブで作ったZくんのパーツを弁当箱に配置してゆくと…
4Kキャラ弁 Zくんである
4Kキャラ弁 Zくんである
ごはんを詰めることを優先するためにおかずは廃止した。ケチャップライスがしょっぱいのでこれをおかずに白ごはんを食べられるはずだ。
ただ、それでも入らなかったごはんはあるが
ただ、それでも入らなかったごはんが若干あるが
この4Kキャラ弁の解像度の細かさを見てもらいたい。
まず遠くから。やっぱりキャラクターの細かさがぜんぜん違う
まず遠くから。やっぱりキャラクターの細かさがぜんぜん違う
キャラクターの輪郭も滑らかに再現
キャラクターの輪郭も滑らかに再現
文字もくっきり読みやすく
文字もくっきり読みやすく
解像度が高い=ごはんつぶが多いことで繊細な表現が可能になっている。
ケチャップライスがWHOに是正勧告されそうなほどしょっぱいことも含めて4Kの迫力である。
モニターの上のドットがつまり弁当箱でいうごはんなのだ
モニターの上のドットがつまり弁当箱でいうごはんなのだ
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スカパー!に持っていく

この弁当を持っていくのはスカパー!である。4K専門チャンネルを開設したことがニュースになっていたが、この弁当であらためて4Kを実感してもらいたい。
持っていった4K弁当はこれである。
衛星放送といえばB-CASカード
衛星放送といえばB-CASカード
弁当化
弁当化
あっというまに、みたいな感じで書いているがしっかり2時間以上かかっている。
B-CASの文字はブラックジャック気分で
B-CASの文字はブラックジャック気分で
Zくんの弁当は持っていくまで時間が経ったので作り直した。取引先に腐った弁当を食べさせて出禁になるという富井副部長みたいな展開も話としては面白いが当事者になる気はない。

スカパー!中嶋さん(左)、廣井さん(右) 弁当をプレゼンする日が来ようとは
スカパー!中嶋さん(左)、廣井さん(右) 弁当をプレゼンする日が来ようとは
4Kチャンネルを開いたばかりの君たちに4Kがなんたるかを教えて信ぜよう。(大人なので本当はもっと低姿勢な言葉で説明しています)。

廣井「こ、これが4K…」
廣井「こ、これが4K…」
4Kの解像度に驚きを隠せない廣井さんである。

廣井さんのすごいところは特にこんな顔をしてくださいというお願いをしなくてもこの表情だったことである。ガチだ。少し申し訳ない気もする。
ラップの上にごはんをのせて包むと4Kの奥行きを堪能する(もしくはケチャップライスのしょっぱさに耐える)廣井さん
ラップの上にごはんをのせて包むと4Kの奥行きを堪能する(もしくはケチャップライスのしょっぱさに耐える)廣井さん
「スニッカーズのような食感(さっきはいなかったけど仲田さん)」
「スニッカーズのような食感(さっきはいなかったけど仲田さん)」
持った瞬間に違うと思った
持った瞬間に違うと思った
今まで知っている米と違う
今まで知っている米と違う
4K弁当と通常弁当を食べ比べると、この餅に近いみっちりしたごはんが妙にあとを引くのだ。

しかしだ、
・奥行き
・今まで知っているのと違う
・いちど見ると常識になる
・スニッカーズみたい
など、4K弁当の感想がすべて4K放送にも当てはまることなのだ(一部そうでもない感想もあるが)。
中嶋「弁当で4Kを掴んだ気がします」 廣井「そうじゃな」
中嶋「弁当で4Kを掴んだ気がします」 廣井「そうじゃな」
こんなおじいさんのような口調ではなかったが、4K弁当は4Kの特徴を活かしていると概ね好評であった。

食べてわかる4Kである。暗記パンのようだ。
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企画キラー弁当

そしてスカパー!からもキャラ弁があるという。もう4Kキャラ弁で企画としては完結しているのだが…
作ってきたのはスカパー!SNS担当の宮澤さん
作ってきたのはスカパー!SNS担当の宮澤さん
スカッピーのキャラ弁である。
スカッピーのキャラ弁である。
よく出来ている。これまでのごはんを4倍詰めると4倍解像度が高くという話が吹っ飛んでしまうほどの出来である。困る。
そして弁当を開けたときの二人のリアクションがわかりやすかった。
(スカッピーのとき)ウワー!
(スカッピーのとき)ウワー!
(僕の4K弁当のとき)うわー……
(僕の4K弁当のとき)うわー……
クリスマスプレゼントに人気のおもちゃをもらった子どもと、クリスマスに偉人伝をもらってしまった子どもぐらいの差である。

偉人伝もエジソンとかじゃなくて青木昆陽ぐらい渋い偉人だ。
しかし食べるとこの表情
しかし食べるとこの表情
スカッピーの青い顔はブルーハワイで着色したのでごはんが甘いのだ。しかも色が濃くつくように煮詰めたものを使ったという。
色を濃く付けたい時は煮詰める。この記事でいちばんの情報である。

まさかの僕の弁当のほうが味がいいという結論になった。ケチャップライスは炒めずにただ混ぜただけだったのは秘密である。

ごはんつぶだとすごさがわかる

4kは3840×2160画素である。1画素がごはんひと粒とすると829万4400粒。茶碗1杯のごはんを3000粒として4Kテレビの表面にごはんつぶを並べると2764杯。

1日3杯として921日分である。約2年半だ。4Kすごいぞ。

ごはんでたとえるとそれが多少無理があってもすごさが伝わるのが発見である。
残った4Kはスタッフがおいしくいただきました
残った4Kはスタッフがおいしくいただきました

この記事を読んで4Kに俄然興味が出た人に朗報!

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自宅に4Kテレビがない人は家電量販店で4Kチャンネルを見てみよう!
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