特集 2015年3月16日

電柱、傾いていますか

写真には写らない

この傾きノイローゼを読者の皆様にも伝染すべく、傾いている電柱や柱の写真をどっさり撮ってきた。

が、記事にするにあたって致命的な欠点があった。
写真だとあんまり傾いて見えないのだ。
消火栓標識が3度も傾いてる!
消火栓標識が3度も傾いてる!
が、写真で見るとまっすぐだ
が、写真で見るとまっすぐだ
この電柱も2~3度傾いてる
この電柱も2~3度傾いてる
まっすぐに見える…
まっすぐに見える…
あまりに違和感が無いので、読者の皆様の中には「2度くらいでなに細かいこと言っちゃってんの?」と思われた方もいるかもしれない。違う、違うんです。僕がしたいのはそういう粗探しみたいなことじゃないんです。

ものすごく傾いてるんです。肉眼で見ると!
この驚きをみんなに伝えたいんです!

補助線(天然もの)

そこでやっぱり役に立つのが補助線である。中学校の数学でならった図形問題(相似とか合同とか)はあんまりその後の人生で生きている気がしないのだが、あそこから我々が得た最大の収穫は「補助線」の概念だ。

前ページではPhotoshopで補助線を引いたが、そうしなくても天然で補助線が存在する場合がある。
これはどう見ても傾いてるだろう
これはどう見ても傾いてるだろう
高架から降りてくる階段の手前にある電柱。高架の支柱(これは垂直)が補助線となって、電柱が右に傾斜しているのを引き立ててくれている。

この写真のいいところは、右のカーブミラーも同じくらい傾いているところである。補助線に加えて平行線が登場し、一気に図形問題っぽくなった。

余談だが、中学校の図形問題の件、アレを一生懸命実生活に生かそうとした記事もあるので興味があったら読んでみてください。→これ
これも傾いてる
これも傾いてる
電柱の根元のほうは、背景のビルの一番左の窓と重なっているが、上のほうになると2枚目の窓と重なっている。
外から見てもよくわかるが、ビルの内側から窓越しに見たらかなり傾いて見えるのではないだろうか。
これなんかは傾いているというより曲がっているように見える
これなんかは傾いているというより曲がっているように見える
止まっているトラックの横にある電柱に注目してほしい。

一般的に広角レンズで撮った写真は、端のほうほど絵がゆがむ。私たちはそれを見慣れているので、写真で見ると電柱の傾きが気にならないのだろう。

ただこの電柱に関しては、レンズのせいだけではない。肉眼で見ても本当に少し曲がっているように見えた。
これはビルの壁が垂直なので、電柱が左に傾いているのがよくわかる。
これはビルの壁が垂直なので、電柱が左に傾いているのがよくわかる。
こちらも、建物の壁と比べると右側手前の電柱がはっきり傾いてる
こちらも、建物の壁と比べると右側手前の電柱がはっきり傾いてる
補助線として一番強力なのは建物の壁だ。垂直で、まっすぐで、長くて、たくさんある。わかりやすい。

ただやっぱり、こうやって写真で見るより、肉眼で見たほうがインパクトが強いのは確か。電柱なら全国どこでも見られると思うので、ぜひお出かけの際は探してみてほしい。

傾きの角度は、「あ、傾いてる」と思うのが2度、「わ、ものすごく傾いてる!」と思うので4度くらいであった。
いずれも分度器上で見ると些細な角度だ。人間の感覚というのは敏感にできているのだなあと実感する。
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