特集 2015年3月11日

うまい!そして物足りない!毒魚ハオコゼを食べる

長い沈黙を経てついに!
長い沈黙を経てついに!
釣り人からはゴンズイと並び嫌がられる刺毒魚「ハオコゼ」。釣るのに1年以上かかったが念願かなってついにフルコースだ。ハッピー、トキシーン、いただきます!
1975年神奈川県生まれ。毒ライター。
普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。
最近バレンチノ収集を始めました。

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毒魚はうまい

もう2年以上も前になるが毒魚「ゴンズイ」を食べる記事を書いた。うまかった。何より俺、釣り上手くなった。よし、また毒魚食べよう。
と調子に乗り、次のターゲットにしたのがハオコゼ。堤防釣りなどの外道としてゴンズイと甲乙つけがたい嫌われようだ。
小さくても毒は強力。
小さくても毒は強力。
背ビレというかもはや髪型に近い立派なリーゼントに鋭い毒の刃を隠し持ち、不用意にさわると刺されて激しい痛みに苦しむ事となる。
なでつけてオールバックの時も
なでつけてオールバックの時も
食用にされる事はほとんどない。食べるオコゼといえばもはや高級魚となっているオニオコゼ(これも毒魚)が有名だがハオコゼもオコゼのはしくれ、美味に違いない。

地元の釣り具店で「すいません、ハオコゼ釣りたいんですがどこがいいですかね」とたずねると「いや、あんなの狙って釣った事ないからどこがと言われても…」とふさぎ込まれたが、無知で無垢な瞳でアドバイスを求める私に気を使って「え、えーと、子供の頃に、江ノ島で釣れたっけなあ…」とセピア色の記憶を引き出して教えてくれた。

さあ、暗黒時代のはじまりです

で、2日間かよって釣果はちっさいギンポ1尾。
で、2日間かよって釣果はちっさいギンポ1尾。
結局、江ノ島で魚では全く釣れなかった。トンビが獲物を横取りしようとこちらを見ていたが、ピーヨローとダイヤルアップ接続みたいな鳴き声をかけて去っていった。

釣り好きな人のブログでよく「ハオコゼちゃんがうっとおしいww」とか書かれて釣果にカウントすらされていない魚、そのうちさくさく釣れるに違いないと取材や旅行で海の近くに出かけるたびに釣り糸を垂らしたのだが…。
三浦ではゴンズイしか釣れないし、猫に見られるし。
三浦ではゴンズイしか釣れないし、猫に見られるし。
南房総で夜中粘ってネンブツダイ1尾だし。
南房総で夜中粘ってネンブツダイ1尾だし。
西伊豆行った時なんかアタリさえ無かったので海の写真1枚も撮ってないし。駐車場がすごくほそ長いし。
西伊豆行った時なんかアタリさえ無かったので海の写真1枚も撮ってないし。駐車場がすごくほそ長いし。
回を重ねるごとに魚すら釣れなくなってきた。
ある時は小田原の早川漁港。
ある時は小田原の早川漁港。
釣果1:すげえ鋭利でかっこいい魚釣れた!と思ったらルアー。
釣果1:すげえ鋭利でかっこいい魚釣れた!と思ったらルアー。
釣果2:長い海藻
釣果2:長い海藻
釣果3:どうやって釣り上げたのかよくわからないゴミ
釣果3:どうやって釣り上げたのかよくわからないゴミ
中にカニがいた!はじめてにして唯一のいきもの!
中にカニがいた!はじめてにして唯一のいきもの!
ちっさい!かわいい!わーい
ちっさい!かわいい!わーい
帰るか…
帰るか…
一番みじめだった早川漁港の模様を厚めにお伝えしたが、そんなこんなで1年以上、ハオコゼの尾びれさえ見えない日々が続いた。
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