特集 2015年2月28日

ヤンキー集団と正々堂々と戦わせていただいた話

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みなさまこんにちは、あおむろでございます。2月も本日で終わり、春が優しい足音を立てながらすぐ傍までやってきております。穏やかな季節の移ろいとともに、本日もどうか私のお話にお付き合いくださいませ。

ヤンキー集団と正々堂々と戦わせていただいた話をさせていただきますね。
1982年生まれ、関西在住。漫画家・イラストレーター・宅録音楽家。わりと大規模なたこあげ大会で総合優勝した経験を持つが、その才能を活かせず悶々とした日々を送っている。

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時系列で申しますと、以前お話させていただきました雷神騒動オープンハウス騒動と同じ時期に発生したお話になります。

それは、とある日曜日のことでした。

前日に友人と朝までカラオケをした私は、予定のなかったこともあり一日中寝て過ごすことにしました。ところが、なにやら窓を叩く音で目が覚めます。
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ドンドンドン!


最初は『あれっ?私の家の窓で和太鼓の練習でもしているのかな?』と思いましたが、窓が取れそうなほどの勢いで叩いていることから、あまり悠長な事を言ってはいられない状況であることに気づきました。

しかし、こういった状況になった事がないのでどうしたらいいのか分かりません。警察を呼んだ方がいいのかな?と考えていると、急に窓を叩く音が止みました。

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換気扇から爆竹が落ちてきました。

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パニックで頭が真っ白になりつつ、とりあえず一旦現状の確認を行います。

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なんかヤンキーの集団が窓叩いてるんすよ。

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一瞬、友人達がサプライズでヤンキーのコスプレして驚かしに来たのかな?あれ?今日ってハロウィン?トリックオアトリート?オヤツ欲しいの?家にはのど飴くらいしかないよ?とも思いましたが、彼らの放つ尋常じゃないほどの殺気が一瞬で私を現実に押し戻します。

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ヤンキー絶叫


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何これ完全に怖すぎでしょ

ビビってしまった私は布団の中で小さく震える事しかできません。

しかし震えながらも、先程のヤンキーの「ババアでてこいや」発言が気になったので、この家を貸してくださっている部長に電話をかけます。

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『あ!もしもし部長ですか!なんか今窓叩かれたり爆竹投げ込まれたり、ババアでてこいや!って言われたりしてるんですけど、何か心当たりないですか』


「あるといえばある」ガチャッ プープー


心当たりあるんかい


電話を一方的に切られてしまったため、もう一度かけます。

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『あ!部長すいません!あの、詳しい経緯をお聞かせ願えますでしょうか?』


「だいじょうぶ、気持ちの問題でなんとかなるから」ガチャ プープー

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気持ちの問題でなんとかなるかよ


それ以降、部長に電話はつながらず、完全に見放されたと判断した私は事態をどう収拾すればよいのか分からず、呆然と玄関を眺めていました。

その時、ふと玄関に置かれているフィギュアに目が留まります。

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私の精神が極限状態だったせいか、人形が話しかけてきたんですよ。

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その瞬間、私の中の何かのスイッチが入りました。


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幸い、この家には引っ越してきた時に神棚に備えてあった武器があります。これを使うのは今しかありません。


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鳴り止まぬババアコールが、まるで私を勇敢な戦士へと仕立てあげるファンファーレであるかのように響きます。

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(左手に持っているのは爆竹対策のフライパンです)



・・・・。


イヤイヤイヤ!このまま出て行ったら一瞬でお縄ですやん!





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というわけで、100均で買った突っ張り棒で戦うことにしました。

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しかしあくまで事態を暴力以外の方法で解決したかったので、まずは棒と棒で音を鳴らして威嚇します。

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棒でピシャーンと音を立てて一瞬で家の中に入るつもりが、兜のビラビラが思いっきり玄関のドアに挟まって身動きが取れなくなってしまいました。

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パニックになって必死で家の中に入ろうとしますが、とにかくビラビラが邪魔です。


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しかもよく見たら、家の上から金ちゃんが見てるんですよ。


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助けろよ!なにアンニュイな顔しとんねん!


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渾身の力をこめてドアごと家の中に入りましたが、超絶ピンチです。ヤンキーたちがなだれ込んで来たらジ・エンド。


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と全身の神経を研ぎ澄まして突っ張り棒を構えていたものの、ヤンキーが攻め込んでくることは無く、むしろ気づけば誰もいませんでした。

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少し心にモヤモヤを残しつつ、とりあえず安心してその日曜日は穏やかな休日を過ごしました。


それから2週間くらい経った頃でしょうか。
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休日に家でテレビを見ていると、なんか玄関先が賑やかなんです。


一瞬で『あ、またあいつら来たな』と思います。とりあえず頭を殴られると怖いので兜を装着して玄関をソォーっと開けます。

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え??????


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あのヤンキーたちは異様な格好で玄関先で苦しむ私を見て、オバケが出たと勘違いしていたのです。噂は一気に広まり、こうしてオバケ見たさに私の家に知らない人がやってくるという尋常じゃないくらいめんどくさい運びとなりました。


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ある時は偏差値の高そうな小学生。


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ある時は集金帰りっぽいロマンスグレーのオッサン。

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こうしてまた新たな悩みに直面することになったわけですが、人の噂も七十五日というように、しばらくすると誰も来なくなり、また平穏無事な休日を過ごせるようになりました。

しかしこの家にいて平穏な日々など続くはずもなく、幾月も経たぬうちに新たな脅威に晒されることになるわけです…。

この続きはまた次回にお話させていただきます。本日もご清聴ありがとうございました。
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