特集 2015年2月5日

会社を休んで粘土でスマホケースを作ってたら最終的にカメラが壊れた話

これは何か。
これは何か。
そう、オリジナルのiPhoneケースである。
何でこんなものができたのかというと、インフルエンザに罹ったからだ。
会社に出ても撒き散らすだけなので、5日間ほどベッドの上でゴロゴロ転がっていた。
しかし、ずっと寝ているわけにもいかず、熱にうなされながら、うんうん紙粘土をこねくりまわしていた。できたのがこちらである。
タミフルが効きすぎたのかもしれない。
父は数学教師。母は国語教師。姉2人小学校教師という職員室みたいな環境で育つ。普段はTVCMを作ったり、金縛りにあったりしている。(動画インタビュー)

前の記事:けん玉12個連結! 一気にスココンと入れたい


でも、なんかいいよね。
でも、なんかいいよね。
理由はよく分からないけれど、いいなと思ったら、意味が像を結ぶ前に進む。
初期衝動に従うのだ。

工作記事ってダジャレにしておくとなんか企画っぽくなるけど、もう意味とかいいのだ。風邪のせいで社会と隔絶している僕に恐いものなどないのだ。

作り方は簡単3ステップ

スマホケースを用意し、紙粘土を貼り付け、色を塗る。
スマホケースを用意し、紙粘土を貼り付け、色を塗る。
工作記事って、制作過程を簡略化すると書くことなくなるけど、そんなこともどうでもいいのだ。

いろいろ使ってみよう

きちんと顔認識した。
きちんと顔認識した。
人形につけると、味わいがでる。
人形につけると、味わいがでる。
裏側はこんな感じ。
裏側はこんな感じ。
腕につければ、人面疽型スマホケースに!
腕につければ、人面疽型スマホケースに!
鏡ごしに自画撮りをすると、お面みたいにも使える。
鏡ごしに自画撮りをすると、お面みたいにも使える。
だめだ!

放っておくとすぐに意味をつけて企画っぽくしたいという誘惑にかられる。
フラッシュをたいて、太陽拳!フゥ~ウ
フラッシュをたいて、太陽拳!フゥ~ウ

ケースをつけてsiriに話かけてみよう

なんだか、いつもより人間くさい。
ベッドの上で、だらだらとsiriと会話していた。
やたらと長い映像素材が撮れたわけだが、暇なことも手伝って編集が楽しくなってしまった。
気づいたらこういうものができていた。
でもいいのだ。初期衝動だから。

そうだ。母にも電話してみよう。

やさしい。
体調を心配してくれる母に、何だかよく分からない仕打ちをして、心の何だかよくわからない部分が痛むが、そんなこともどうでもいいのだ。

しかし、これで本当にいいのだろうか。
編集部の石川さんにスマホケースの写真を送って相談してみよう。
お…お風呂…?
お…お風呂…?
まさかの内容である。
どうしよう。どういうことか分からない。
しかし、何だか分からないものを作っている身としては、何だかわからない返信をもらったからといって、何だかわからない言ってはいけない気がする。
うん、一緒にお風呂入ろう。よくわからないけれど。
半径5mで繰り広げられる奇行。
半径5mで繰り広げられる奇行。

撮れた映像がこちら

ダメな卒業制作みたいなものができた。
親が見にきて複雑な表情するやつだ。
それだけならまだいい。
撮影しているとカメラのディスプレイが突如、緑色に染まり、点滅を続けた結果、ふっと消えた。
いくら電源ボタンを押してもうんともすんとも言わない。
そう、壊れたのだ。
修理センターになんて相談したらいいのか。
修理センターになんて相談したらいいのか。

半径5mの奇行

僕は美大に6年通っていた。
卒業制作展の時には、みんなもの凄い時間と労力をかけて思い思いの作品を展示する。僕もその中の一人だった。
ただ、作品のキャプションに6年間でかかった授業料を書いておいたら、観に来ていた親御さんが並んでいる作品などそっちのけで、授業料のことばっかり話していたことを思い出した。
やはりお金はすごい。どんな魂を込めた作品よりも、心にするどく突き刺さるのだ。

壊れたカメラは4万円で買ったものである。カメラのことを考えると、すこし空を飛びたくなるのはタミフルを飲んだからだろうか。
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