ゴリラみたいな朝ごはん
食パン、ジャム、バナナ、牛乳、あとはテーブルの上に無造作に置かれたやかんに入った紅茶。
というのが妹の寮での朝食だったらしく、週2回くらいゆで卵が出たり、たまにハムやツナが出てきたそうです。
人によってはヨーグルトを買って食べる、紅茶の準備や先輩のパンをトーストするのは後輩の役割、といった格差社会の到来を感じさせるエピソードもありますが、そこは再現できないのでメニューだけ再現するとこんな感じになりました。
ゴリラ的な寮の朝食。
ありふれた貧相な朝食と言えなくもないですが、どことなくゴリラっぽい雰囲気が感じられます。
どのへんがゴリラかといえば、やはりこれでしょう。
ゴリラ的要素を醸し出すバナナ
バナナの持つ、ゴリラへのイメージ想起力ってすごいですね。
そして、高校時代の妹がそんなワイルドな食生活を送っていたとは…と少し哀れに思いましたが、朝はまだ調理の人が出勤していないためゴリラ的メニューだっただけで、昼と夜はちゃんと人間らしい食事だったそうです。
実際のゴリラのご飯を考える
ゴリラ=バナナというイメージが当たり前のようになっていますが、実際のゴリラのご飯はどんなものなのでしょう。
以前、当サイトにおいてライター・べつやくさんがゴリラのご飯について取材されていたので、それを参考に作ってみたメニューがこちらです。
まごうことなきゴリラのごはん。
パン、ゆで卵、ヨーグルト、バナナはもはや鉄板ですが、小魚とレーズン、ほうれん草やミニトマトといったあたりにリアルなゴリラ像を感じさせます。
栄養バランスだけでなく、野菜による華やかな色合いや小魚やレーズンなど食感のアクセントもあり、一応人間である妹の朝食よりもゴリラの食事の方が充実しているといっても過言ではありません。
バナナそのものがゴリラっぽいのは当然として、食事が終わった後の食器に無造作にバナナの皮を置いておくとゴリラの残飯っぽくなります。
ちょっとした豆知識として、参考にしていただけると幸いです。
ゴリラの残飯。
辛うじて人間。
バナナの皮だとゴリラの食べ残しっぽくなりますが、みかんの皮だと実家感が漂いますね。
バナナを添えれば大体ゴリラ
ゴリラみたいな食事をとろうと考えた結果、野菜とバナナがあればゴリラっぽくなることが分かりました。
たとえば、スタンダードな洋食スタイルの朝食。
バナナを添えれば洋風ゴリラ。
バナナ、そして生野菜を使ったサラダの存在がゴリラ感を醸し出していると自負しています。
あと、ゴリラとは関係ありませんが、ハムエッグという初歩的な料理をまずそうに作れる自分の能力に愕然としました。
パン食ではなく米飯ではどうでしょうか。
和風ゴリラ。
ゴリラがサバ煮缶を食べるのかと言われたら多分食べないと思いますし、火の通ったものを食べるイメージもありませんが、草食と思われがちなゴリラは実は草食傾向の強い雑食で昆虫を食べたりするそうなので、魚くらい食べても問題ないでしょう。多分。
また、材料だけ見ると野菜・卵というゴリラ要素を多く含むカフェ飯でも、調理や盛り付け方によってゴリラ感が出ないということも分かりました。
カフェ風ゴリラ。
サラダも卵もトマトもゴリラ要素から大きく数れたものではないのに、この「イタリアンオムレツプレート」からはさほどゴリラ感が漂ってきませんでした。
卵の調理法はシンプルにし、トマトも固形のまま入っているサラダランチみたいなものだと、ゴリラも納得してくれそうです。
そして、果実を好むゴリラならば案外甘いものもいけるのではないかと考え、スイーツにも手を出してみました。
ゴリラドーナツ。
これはちょっとどころではなく無理がありますね。
多分ゴリラはフレンチクルーラー食べないな。
最後に、一番試してみたかったイタリアンゴリラメニューがこちらです。
ミラノ風ゴリラ。
『ミラノ風ゴリラ』って言ってみたかっただけですが、ゴリラのご飯というか、これはただのミラノ風ドリアとバナナですね。
ただ火を通さない調理にすればゴリラ感が出るのかといえば、必ずしもそうではありません。
ゴリラスムージー。
これはスムージーの材料紹介にしか見えません。
バナナ入ってなかったけど。
バナナってすごい食べ物ですね
バナナは満腹感を得やすいとはいえ、消化も早くお腹がすくのも早いです。
満腹感が長持ちする米飯が主食の『和風ゴリラ』が私の理想の朝食ではありますが、見た目のゴリラらしさで考えると寮ゴリラや洋食ゴリラも捨てがたい。
そして、メニューに一品添えるだけでゴリラ感を高めるバナナという食べ物の視覚的効果について、改めて感心させられました。