特集 2014年11月5日

1キログラムは何キログラムなのか

何故か最終的に真空パックされたポテトチップスの食感の話になります。
何故か最終的に真空パックされたポテトチップスの食感の話になります。
趣味でたまに製麺をする。1キロの粉の内500グラムを使い、その次の機会にまた500グラム使うと、何故か粉がほんのすこーしだけ余るのだ。

製麺は計量が重要で、粉も水も塩も1グラム単位で計算している。その中でのちょっとだけ余る粉。計量が間違っているのか、もしかして、1キロの小麦粉として売られている粉は1キロでは、ない…?
1983年三重県生まれ、大阪在住の司法書士。
手土産を持参する際は消費期限当日の赤福で受け取る側に過度のプレッシャーを与える。

前の記事:そばとうどんが一つになった「そどん」を作りたい

> 個人サイト owariyoshiaki.com

1キロの粉は何キロなのか

1キロの粉は1キロでないのかもしれない。実際に調べてみようと思う。
1円玉は1グラム。
1円玉は1グラム。
と、実際に粉を計る前に、ハカリが合っていないという可能性がある。まずはハカリを試さなければならない。
50円玉、4グラム。
50円玉、4グラム。
重さが分かっているものを計って合っていればハカリはおかしくないだろうということで硬貨を計った。Wikipedia情報だが1円は1グラム、50円は4グラムとのことなので、ハカリはおかしくない感じがする。(日本の硬貨)
500グラムのやつでもいいか。
500グラムのやつでもいいか。
目的の1キロ中力粉を買いに行くと売っていなかったので500グラムの薄力粉を買ってきた。粉全般としてのふんわりとした話でいかがだろうか。
ドパーッと入れます。すでに500グラムを超える数値。勢いか、勢いのせいか。
ドパーッと入れます。すでに500グラムを超える数値。勢いか、勢いのせいか。
薄力粉が使われるお菓子作りも計量が命と言われる世界だ。もし500グラムが500グラムじゃなかったら一袋分使う時も計量しなければならなくなる。そして余った粉どうしよっかな。ってなっちゃうぞ。
500グラムは、505グラムです。
500グラムは、505グラムです。
500グラムは何グラムなのか、計った結果、505グラム。やっぱり!小麦粉には表示されてる量よりも多くの粉が入っている!
二袋目いっちゃいまーす。
二袋目いっちゃいまーす。
やはり!と、まさか!という思いが入り混じる。な、何かの間違いかも!と思ってもう一袋計ってみたら506グラム。やっぱり、やっぱり小麦粉は表示量よりも内容量のほうが多い。
大体、500グラムにつき、これくらい多い。
大体、500グラムにつき、これくらい多い。
二袋計っただけだが、大体内容量は表示の1%増し。得したと考えるか、計量の手間が増えると感じるのか(まぁ、粉の方の1%はそんなに変わらないですけどね)。

とりあえず500グラムだと言われて完全に信じていたときと比べて、内容量は表示量通りではない。ということを知れたのは良かったと思う。

じゃあ、他のものも違うのでは…?

小麦粉の表示量と内容量が違う、ということは他の食品とかでもそういう場合があるのではないか。ちょっと気になっていたものがあったんだ。
これ、内容量ちがくない?
これ、内容量ちがくない?
気になっていたもの、それがエリンギだ。内容量100グラムって書いてあるが、これ、どう見ても内容量違う気がしない?日本だったり三本だったりと調整しているけれど、そう上手く100グラムにはなるめぇ。
一番軽くても100グラム全然超えてくる。
一番軽くても100グラム全然超えてくる。
計ってみると、超えてくる。100グラムなんて全然超えてくる。5パック計って、一番軽かったもので107グラム。
今回一番重かった124グラム。
今回一番重かった124グラム。
そして何と一番重かったものは124グラム。100グラムを基準とすると1と1/4もの重量。100グラムは完全に目安。実際は全然重い。

しかも、同じ商品間でも重いものと軽いものでは約1割位の違いがある。同じ商品だと高をくくらず、吟味すると一割くらい多く食べられるかもしれないぞ。
100グラムとは何か。みたいな問題になってきた。
100グラムとは何か。みたいな問題になってきた。
さらに、同じメーカの別種のキノコも計ってみると、何と表示100グラムに対して重さは142グラム。もうグラム表示する意味はあるのか。ってレベルだけれど、ここまで来ると、もしかして、可食部の重さを指しているのかも…?と思ってしまう。
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内容量で損するパターン

表示されている量と実際の量は意外と違うぞ、ということがわかってきて次に気になるのはこれだ。
果たしてこれは280グラムあるのか。
果たしてこれは280グラムあるのか。
重さが値段に直結しているパターン。これは実際に店員さんが裏で計って、その計った数値のシールがビビーって出てきて貼るから(全部想像)、重さはあっているんじゃないかと思うのだ。
パックから出ると妙にでっかく見えるな。
パックから出ると妙にでっかく見えるな。
4グラム!4グラム軽い!280グラム263円が、実際は276グラムだったので259.44円となる。四捨五入で4円!4円損した!!

とまぁ、書いたけれど陳列してから出た水分とかその辺りだろうなと思います。今回の記事で表示量より少なかったのはこれ一つのみ。人の手が入ったほうがそこんとこアバウトになる、って感じかもしれませんな。

飲み物はどうだと思う?

表示量と内容量が違う事はままあるとわかってきた。ならば、飲み物はどうだろうか。
カルピス濃いめグレープフルーツ
カルピス濃いめグレープフルーツ
500mlのペットボトルには500mlの飲み物が入っている気がしている。液体だったら正確に量を計測するのは出来そうなのでぴったり入っているんじゃないかと思う。
ちょっと、多い?
ちょっと、多い?
実際に計ってみると、ちょっと、多い、気もする。が、誤差のような気もする。液体は気温で体積が変動するのでその影響かも知れない。
これは完全に多い。
これは完全に多い。
他のものでも試してみよう、と思ってコカ・コーラで試してみたら(オレンジ味だけど)これは確実に500mlよりも多い。500mlの計量カップから溢れるすんでのところだ。
再度多い。
再度多い。
飲み物も、多めに入っているのか!?先ほど試した二種類は常温だったので「通常売られる温度(冷えた状態)で500mlになるような量なのでは!」と思って冷えたやつを買ってきて注いだけれどもやっぱり多い。
ほんのちょっぴりサービス。
ほんのちょっぴりサービス。
それではどのくらい多いのだろうかと思って500mlを超えた部分を戻したら、上記写真の左のコップ位になった。おっ、んっ?こんだけか。という感じ。重さにして19グラム。
これ、誰か飲んだだろ。
これ、誰か飲んだだろ。
しかし、500mlちょうどのコーラをペットボトルに戻してみたら、なんか微妙に少なく感じる量。開けて一口だけ飲んだ感が半端ない。もうすでに私達は500mlが500mlよりも多い世界に支配されている…。
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やっぱりちょっぴり多い内容量

うれしさの里
うれしさの里
複数個入っているお菓子で、内容量が○○個という表示ではなく、○○グラムと表示されているお菓子がある。代表がたけのこの里で、たけのこの里はお菓子界を代表している。
おいしさのポイント!が光の反射で全く見えないけれど、存在だけで美味しいから大丈夫だよ。
おいしさのポイント!が光の反射で全く見えないけれど、存在だけで美味しいから大丈夫だよ。
内容量は77グラム。重ささえ満たしていれば中の個数はいくつでもいい理屈になるが、多い少ないはあるのだろうか。多いのがいい、一個でも多くたけのこの里が食べたい。
ちょーっとだけ重い。
ちょーっとだけ重い。
きのこの山もまずは重さを計ってみる。78グラム。ちょっと多い。10箱全部計ってみたが、78グラムが5箱、79グラムが5箱。ぴったり77グラムというものは一つもなかった。

全体的に大企業の製品はちょっぴり多い。ちょっぴり多くしておいてある程度のブレがあっても表示量は守ってるぜ!という作戦だろうか。大企業って感じする!

個数はブレない

なんというか、箱から出たら意思を持って動き出しそうだよな、たけのこの里。
なんというか、箱から出たら意思を持って動き出しそうだよな、たけのこの里。
表示量よりも少し多いというすごい優しさを持つたけのこの里を並べてみる。32個。ハカリで1個の重さを計ってみると3グラムと出るが、32個で78.5グラム。

1個辺り2.5グラムで四捨五入して3グラムと表示されているとしても32個で80グラムになるのだが、そこが78.5グラムになるたけのこの里すごい。
全くブレずに32個
全くブレずに32個
10箱分、全部数えてみたら全て32個。そのきっちりさと、こんなにいっぱいあるってことがうれしい。
壮観な景色
壮観な景色
特殊能力に目覚めるなら、たけのこの里を発射して自由に操る能力がいい。
特殊能力に目覚めるなら、たけのこの里を発射して自由に操る能力がいい。
まさかの全て32個。たけのこの里は一個の重さを均一にして、個数で総重量をコントロールしているのかもしれない。これならどのたけのこの里を選んでも同じ回数の幸せが訪れるので非常に優れたシステムだと思う。
幸せ袋。
幸せ袋。
これで私は暫らく幸せに暮らしましたとさ。
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ポテチはどうか

あるだけ買ってきた。
あるだけ買ってきた。
お菓子の内容量といえば、よく取り沙汰されるのがポテトチップス。内容量の変更がちょくちょくあって、その度に走る激震。
掛け布団くらいには、ならなかったね。
掛け布団くらいには、ならなかったね。
しかし意外と内容量を計ってみたらばいっぱいじゃん、太っ腹じゃん。って事になっているのでは。と思ったのだ。
ポテトチップスにまとわりつかれてるみたいになった。
ポテトチップスにまとわりつかれてるみたいになった。
よし、調べてみよう!と思ったけれど、冷静になると数袋でよかった。何故か浮かれて30袋買ってきてしまったのだ。

やっぱりほんのちょっとだけ多かった

ハーレムみたい。
ハーレムみたい。
さて実際計ってみると例に漏れず表示量からほんのちょっと多い61グラムが一番多かった。しかし、カルビーは60グラムちょうどの物もちょこちょこあるが、絶対に表示量は下回らない。コントロール力が半端ない。
1グラムってこのくらい。
1グラムってこのくらい。
明確な大きさの無いポテチなのに寸分たがわぬコントロール。多い場合でも大体1グラム、ポテトチップス一枚分の誤差である。
小袋バージョンでも誤差は同じくらい。
小袋バージョンでも誤差は同じくらい。
ちなみに、小袋と通常サイズ、パーティーサイズでは誤差の出方が違うのだろうかと比べてみても全て誤差は1グラム内。
パーティーサイズでも誤差は1グラム。
パーティーサイズでも誤差は1グラム。
小袋だと一グラム増えると総重量の約3%増えるがパーティーサイズだと0.5%くらいしか変わらないので小袋のほうが得か(何が得なのか知らんが)。

大量のポテトチップスが残った。

ということでいっぱい計って、いっぱいポテトチップスが手元に残った。総重量約2キロ位。食べ物の単位としてキロが出るのは大食い番組で充分です。
サイズ感がもうわからない。
サイズ感がもうわからない。
このポテチ、計った後はどうしよう。そう考えていて掛け布団ごっこをしていて、いいことを思いついた。布団圧縮袋だ。

この大量のポテトチップスを一々ジップロックに入れるのは大変だし、そんなにジップロックも持っていない。ならば、と思いついたのが布団圧縮袋。仕組みとしては大きなジップロックと同じだろう。
こいつ、じゃ、ダメだよなぁ。
こいつ、じゃ、ダメだよなぁ。
そこで更に良いことを思いついた。布団圧縮袋なら空気が抜ける、空気が抜ければいつまでもパリパリに!と、思ったのだけれど、残念ながらウチに掃除機はルンバしか無い。

ルンバはホウキで掻きこむような動きでゴミを取るので空気を吸う事が出来ない。どうしたものか。
吸ってみるか。
吸ってみるか。
もしかしたら、出来るかな?そう適当に考えて吸気口のところを口で吸ってみた。
出来たっ!
出来たっ!
なんか、意外と出来てしまった。少しずつだけれど、吸えば吸うほど減っていくポテチの空気。ある程度まで吸った後には一息ごとにメキョメキョ…ッ、パリ…パリ…。って音がし始めたので、適当な所で終了しておいた。
食べ物っぽくなさがカッコいい。
食べ物っぽくなさがカッコいい。
布団圧縮袋で圧縮された布団の変わり様に、こんなに!?ってなったが、ポテトチップスだと一段とすごい。真空パックされた量が量なので食べ物だと認識するのもムズカシイくらい。

これならいつまでもパリパリが保たれるのではないか。機能的で意味がわからなくてカッコいい。布団圧縮ポテチ最高だ。

本当に最高なのか

戦う前から、見た目では圧勝だ。
戦う前から、見た目では圧勝だ。
この真空ポテチ、果たして真空にした効果はあるのだろうか。真空、普通に空気と一緒にジップロック、室内放置、それぞれの状態で二日間放置したうえで食べ比べてみよう。
と、その前に、こいつは元に戻るのか。
と、その前に、こいつは元に戻るのか。
空気に触れて、すんごいふんわりした。ポテトチップスってふんわりするんだな。
空気に触れて、すんごいふんわりした。ポテトチップスってふんわりするんだな。
真空ポテチの食感の前に、そういえばまず戻るのか、という不安があった。恐る恐る封を開けると、眠っていた、いや、時が止まっていたシンデレラが目を覚まして大きく深呼吸をするような、生命の躍動が感じられる。こ、こいつは生きてるぜ。
さて、そのお味は。
さて、そのお味は。
室内で放置していたポテトチップスは完全に湿気ていて、メキョッとした歯ざわり。塩と噛んだ時のジュワって感じが意外と好きだ。そういえば俺湿気たポテチ結構好きだった。

普通にジップロックしたものは普通にパリパリしていて、開封したてとあまり違いが感じられなかった。短い時間ではこんなものなのかも知れない。

そして真空ポテチ。パリッパリで、まるで開封したてのよう。しかし普通にジップロックしたものとどれだけ違うかと言われると、たぶんわかんない。と言うレベル。真空ポテチの真価はもっと長期間保存しないと出てこないか。

ということで、私は沢山のたけのこの里とポテトチップスを手に入れた。

そうそう、何の話でしたっけ

ということで、盲目的に信じちゃっていた食品の内容量表示、意外とそれよりも多いことが多いよ。ということがわかりました。

今回は食品だけだったけれど、絵の具とか、ノリとかも実は内容量よりも多いのかもしれません。そういう所を見てみると、メーカー側からはうざいかもしれませんが、ちょっと面白い気がするなぁ。
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