コラボ企画 2014年11月10日

超高級いつもの朝ごはん

納豆を買うためだけに秋田へ

どうせ高い納豆を買うなら一番高いの買おうと思って探していたところ、見つけたのは秋田県横手市にある納豆屋さんだった。遠い。でも6億当たったらそのくらいしないとダメだろうと思い、買いにきた。
新幹線使って6時間かかった。
新幹線使って6時間かかった。
まずは市場調査である。納豆というと水戸が有名だと思うが、ここ秋田はどうなのか。
横手のスーパーの納豆売り場。
横手のスーパーの納豆売り場。
横手市のスーパーの納豆売り場。数は多いが値段に関してはいたって普通だった。3個パックで100円くらいである。いつもおれが食べているやつだ。別に横手の人たちがみんな高級納豆を食べているわけではないようだった。

「日本一高い」納豆を買いに

横手駅からさらにタクシーで20分ほどいくと「日本一高い納豆」を作る納豆屋さんがある。
日本一高級な納豆を販売している「有限会社ふく屋」の代表取締役 古屋さん。
日本一高級な納豆を販売している「有限会社ふく屋」の代表取締役 古屋さん。
「ふく屋」さんは50年以上続く老舗の納豆屋さんである。祖父の代から続く3代総出でいまでも工場を切り盛りしている。
工場の壁にところせましと掛けられた表彰状がまぶしい。
工場の壁にところせましと掛けられた表彰状がまぶしい。
横手市は納豆発祥の地として知られているらしく、戦国時代に武士に納めた豆が発酵していたことから始まったという説があるのだとか。それ最初に食べた武士すごいと思う。
まずこの釜で大豆を蒸す。
まずこの釜で大豆を蒸す。
古屋さんはいう。

「納豆作りはいかに納豆菌の機嫌を損ねないように管理してやるかがポイントなんです。蒸した豆に納豆菌を散布してから室で寝かせるんですけど、その時の温度が5度違ってもおいしい納豆にはならない。」
蒸した大豆に秘伝の納豆菌を噴霧。
蒸した大豆に秘伝の納豆菌を噴霧。
それを小分けにしてから室で寝かせて発酵させる。
それを小分けにしてから室で寝かせて発酵させる。
納豆工場というからもっと納豆の匂いが充満しているのかと思ったらまったくそうではなかった。豆を蒸した香ばしい香りはするけれど、納豆特有のあの匂いはいっさいしない。

「うちの納豆はね、ぜんぜん違いますから。ほんと全然違いますから。」

古屋さんの話を聞いていると本当に自分のところの納豆が好きなんだな、ということが伝わってくる。でもこのくらい好きでないと美味いものは作れないのかもしれない。
これが蒸した豆を入れる小分け袋。赤松の間伐材を薄く削ったものが豆を覆うように出来ている。「通気性がいいから納豆に酸素が行きわたって納豆菌が元気になるんです」。
これが蒸した豆を入れる小分け袋。赤松の間伐材を薄く削ったものが豆を覆うように出来ている。「通気性がいいから納豆に酸素が行きわたって納豆菌が元気になるんです」。
「温度を上げて発酵を速めると生産効率は増すんですけど、それでは納豆の本来のうまさが出てこないんです。うちみたいな小さな工場は量じゃなくて味で勝負しないと意味がないでしょう。ほんと、むっちゃ美味いですから、うちのは。」
まだ発酵する前の豆をもらった。
まだ発酵する前の豆をもらった。
納豆になる前の蒸し豆を食べてみて驚く。
社長のいう「むっちゃ美味い」が理解できた。豆自体がうまい。
社長のいう「むっちゃ美味い」が理解できた。豆自体がうまい。
ここ「ふく屋」で作られている納豆のなかでも最高級品、日本一高いと言われる納豆がこちら、「鶴の子」である。開けてみてまず驚くのはその粒のでかさだ。なんだこれ。
開けてすぐ豆のでかさに驚く。
開けてすぐ豆のでかさに驚く。
でかい。
でかい。
この納豆には実は塩をちょっと振る食べ方が美味いのだとか。でた塩、美味い物を食べ慣れている人の食べ方である。
ちょっとだけ味見させてもらいました。
ちょっとだけ味見させてもらいました。
……。

豆が大きいので噛みごたえがすごい、そして噛むほどにしっかりと豆の味がする。文句のつけようのない美味さなのだけれど、一つだけ言わせてもらえるならば、ご飯がほしい。

納豆は肌にいい、を現場で見た

完全に余談だが、古屋さんの肌つやが尋常ではないので寄りで撮らせていただいた。
肌つやの良さよ。
肌つやの良さよ。
古屋さんは48歳である。このゆで卵のような肌は反則だろう。

「そういえば工場で働いてもらっているパートのおばちゃんたちもみんなツヤツヤですね。豆の蒸気と納豆菌に常に触れているからですかね。」
!
納豆は多めに買って実家に送った。言い忘れていたが今回の記事について、食材の購入は自腹である。6億当たったという体でやるからには身銭を切らないとリアリティが出せないと思ったのだ。実際には当たっていないわけだが、当たったつもりで生活したこの数日感はいつもよりも足取りが軽かったような気がする。
親に食べさせたい味である。
親に食べさせたい味である。

納豆専門店

二代目福治郎(有限会社「ふく屋」)

これで食材は揃った。いよいよ超高級いつものご飯を作ろう。

ふく屋の納豆は寿命が延びそうな味でした。


BIGで6億当たったら毎日寿命延びる。

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