特集 2014年10月31日

雑に扱われている古墳を見に行く

古墳の真ん中を電車が走っていたりします
古墳の真ん中を電車が走っていたりします
古墳というものがある。簡単に説明すれば権力者のお墓のことで、世界最大級の墳墓である「大仙陵古墳」や、卑弥呼の墓と言われている「箸墓古墳」などが有名だろう。

ただし、有名な古墳はほんの一部で、多くは名も知れぬ古墳だ。日本には15万を越える古墳が存在する。そんな数ある古墳の中から、雑に扱われている古墳を巡ってみようと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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古墳の魅力

古墳は日本のあちこちに存在する。古いドアの鍵穴みたいな前方後円墳などが有名だろう。それ以外にも円墳や八角墳、双方中円墳などいろいろな形が存在する。その時代の権力者のお墓だ。
これが古墳です!
これが古墳です!
そんな古墳は数多くありすぎるので、「大仙陵古墳」のように誰もが知る古墳もあれば、誰も知らない古墳もあるわけだ。開発でなくなった古墳だってある。というか、大事に管理されている古墳の方が稀だ。
これは古墳っぽい茶畑
これは古墳っぽい茶畑
基本的に古墳を紹介する時や、観光で古墳を見に行く時は管理された古墳に行く。しかし、世の中には雑な扱いを受けている古墳もあり、それはそれで趣があるのだ。
ということで、「奈良文化財研究所」にやってきました
ということで、「奈良文化財研究所」にやってきました

雑な古墳を訪ねる

まずは「奈良文化財研究所」という文化財や埋蔵文化財の研究をしている施設を訪ねた。ここに勤めている方に雑に扱っている古墳を紹介してもらうためだ。ちなみに奈良は少し掘れば歴史的なものが出てくるらしい。
研究員の惠谷浩子さんに紹介してもらいます
研究員の惠谷浩子さんに紹介してもらいます
惠谷さんは奈良文化財研究所の景観研究室の研究員である。奈良になにか面白いところないですか? と聞いたら、雑に扱われている古墳の存在を教えてくれた。これが初対面で、小雪似の美人と共通の知り合いから聞いていたが、お会いしたらその通り美人だった。
雑な古墳に向かう(左のイオンまでがギリギリ平城京の敷地内だったらしい)
雑な古墳に向かう(左のイオンまでがギリギリ平城京の敷地内だったらしい)
惠谷さんによれば「ボコボコの古墳がいい」とのことだ。多くの人は綺麗に管理された古墳を見に行くだろう。しかし、プロは違うのだ。ボコボコな雑に扱われた古墳がいいそうだ。今の生活に馴染んでいるからだそうだ。
まずはこちらのボコボコ古墳!
まずはこちらのボコボコ古墳!

城山古墳が雑でいい

まず連れて来たもらったのは「城山古墳」。一度も聞いたことがない古墳だ。そして遠目からでも分かる雑具合。今年の8月くらいのコバエが飛ぶ私の部屋の方がまだ雑ではなかった気がする。
周りの田んぼは美しい!
周りの田んぼは美しい!
古墳に入るとボコボコ!
古墳に入るとボコボコ!
城山古墳は確かにボコボコだった。畑になっている。古墳だけあって、もしかすると特別に作物が育つ的な古墳パワーがあるかもしれない。ピラミッドパワーの日本版だ。畑の管理も甘く、雑具合に磨きがかかっている。
南国っぽいのも生えていた
南国っぽいのも生えていた
近所の方に話を聞けば、戦後の食料がない時に耕したそうだ。雑に扱われる古墳のキーワードは「戦後のどさくさ」らしい。このどさくさで、各地の古墳が耕され、ボコボコの古墳に変わったのだ。そのおかげで現代に馴染んでいるとも言える。
作物の育ち具合は普通
作物の育ち具合は普通
もっと古い時代はなにかあったらしいが盗掘されているらしく、耕した時は何もでなかったらしい。しかし、おそらく埴輪とかの破片はあったはずだが、気がつかなかったのだろう。特別に作物が育つということはないそうだ。
古墳が田舎要素を凝縮した空間になっている
古墳が田舎要素を凝縮した空間になっている
最近は高齢化が進み畑を管理する人が減って来て、本来の古墳の姿に戻りつつあるそうだ。初めて雑な古墳を訪れたが、歴史あるものが現代にも馴染んでいる。リノベーション的なことだ、きっと。
雑な古墳は楽しい!
雑な古墳は楽しい!
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