そこにいるのが僕だったら
マグネットはどれも似ているようでちょっとずつ違う。似たものをたくさん集めると細かな違いに興奮できるようになるが、このマグネットでも同じことがおきた。
なるほどこれはマグネットを切り抜いて変わった形にしたか、くまモンで来たか、などとひとり堪能していた。
くまモンの会社は熊本の会社かと思ったら大田区だった。去年まで住んでいたところの近くだ
顔ジャケタイプ。松村邦洋さんの表情が昭和の広告っぽくて味わい深い。
これを見ていて、ああこれが自分だったらどんなにおもしろいだろうと思ったのだ。よくあるマグネットだと思ったら実はおれ。予想外だろう。
サッカー少年がワールドカップを見て、あそこに立っているのが自分だったら…と思うように僕はマグネットを見てそう思ったのだ。
思いつきの背中を押すのはアマゾン
憧れのマグネットで松村さんが着ていたような作業着はアマゾンで売っていた。しかも2000円ちょっとで買える。帽子は1000円以下だった。こんなものを深夜に見せられて買わないわけがない。マグネットになりたいという思いつきは静かに現実のものになっていく。
注文するともう明日の今頃は僕は作業着の中、である。
夢に一歩近づいた
浮かれて外に飛び出したが、マグネットの写真なので別に屋外で撮ることもないだろう。室内の明かりでスパナを持って撮ってみた。
マグネットらしい表情を考えて気づけばたくさん撮っていた
工事の人の横には喜んでいる主婦である。「助かるワ!」とサザエさんの単行本みたいなセリフを言ってそうな感じがいい。もう寝ようとしていた妻に頼んだ。
こんな感じ?と平熱で言いながら
きっちりしたポーズ
これをレイアウトしてマイマグネットを作っていこう。
なにがあるとマグネットなのか
マグネットのデザインは様々だが、書いてある内容は共通している。
・つまり・水もれ
・365日24時間対応
・クレジットカード利用可
・TOTO・LIXIL取り扱い
・水道局指定工事店
・壊れている蛇口・トイレのイラスト
・ベース水色に文字は自由な配色
写真を並べてイラストを描いてみる
着色したり並べ替えたり吹き出しをつけたり
すきまが多かったので適当な文字で埋めた。完成。
「水のトラブル」ではなく、「林のトラブル」にした。自己顕示欲。
「安心と信頼と実績と安心」とひと周りしているのはちょっと気に入っている。「部屋とYシャツと私と部屋(以下繰り返し)」みたいな感じである。
マグネットシートも家で作れてしまう時代
家庭用のプリンタで印刷できるマグネットシートがあるのだ。
家にあるかなと思ったら、あった
なぜならうちのプリンタ用紙の引き出しにはこれだけの種類の用紙があるから
頭の悪い犬みたいに変わったプリンタ用紙を見かけるとすぐ買ってきてしまうため、家の引き出しが大変なことになっていた。
23世紀までもちそうである。
このマグネットシートを使うことにする。
印刷して
保護フィルムやマグネットシートを貼って(ここだけちょっと難しい)
切り分けると一気にポストに入ってそうな感じ出た
満足の出来なので同じマンションのポストに入れてみようかと思ったがあとから「事案」と呼ばれることになりかねないので遠慮しておいた。
ほかの水道工事のマグネットと並んで冷蔵庫に貼られているようすは本記事冒頭の写真である。
名刺にしよう
ネットで探してみるとこのマグネットを1枚100円ぐらいで印刷してくれる会社があった。
こんど100枚ほど作って名刺代わりに配ってみようかと思う。名刺にしては高いがこれが知らない家の冷蔵庫に貼られて活用されると思うと、安い。