タッパーの数を知れば、その家の生活が見えてくる（かも）
以前、「
ゴムのありか」を調査したとき、およそ30%の家庭で”輪ゴムを保管しない”ことが判明した。わたしにとって、それはとても衝撃であり、あるイミ感動的でもあったのだ。
いろんな家庭がある！
タッパーの数も同じではないだろうか。その数を知れば、その家の生活がうっすらと見えてくるのではないか。
……というのはおおげさだが、それぞれの家庭でカレーの味がちがうように、バスタオルを毎日洗うか否か問題のように、家族というコミュニティの中の小さなジョーシキをぼんやりと垣間みれるのではないだろうか。
実家タッパーその1、公園に並べてみた
パズルのように空間を埋めていく作業はたのしかったのだが……。（続く）
みなさんのタッパー写真・情報を募る
Twitterなどを利用して、みなさんのタッパー事情を募集した。
調査なので質問もぶつけてみたのだが、それが、自分の尺度でしかモノゴトを考えていないアホなアンケートだったことに今さら気付く。
1）なぜこんなに集まってしまったのか
2）自分でも多いと思っているか
3）なぜ捨てないか
各家庭の「あたりまえ」を覗きみたいのだ。全員が多数所持していれば調査にはならないじゃないか。これではまるで『多いこと』を前提とした質問である。いやしかし、書いてしまったものは仕方ない。
ご協力いただいたみなさんの結果をごらんいただこう。
begemotさん（20コくらい）
1）徐々に………。
2）意外と少ないと思う。
3）取っておくと役に立つ時が来るかも、と思って。
DPZ玉置さん（そんなにないです）
1）大量に何かをつくった時に人にあげたりして、入れ替わっていきます。ご飯冷凍用の丸いのが便利です。
2,3）いくつあっても不安です。
oloさん（27コ）
1）一人暮らしなので、自炊するとどうしても食品が余ってしまい、冷蔵・冷凍保存する必要があるため（特にご飯）に集まった。
2,3）普段はこんなにいらないし、収納場所にも困っているけれど、たまにいっぺんに使って食品を冷凍保存することがあるので、なかなか捨てられない……。
tairitaさん（11コ）
1） 最近見かけないなぁと思って買ってしまう。
変わった大きさや形を見つけると買ってしまう。
2）先月、大掃除をして黄ばんでるのや変形しているものなどかなり捨てたので、あんまり無いだろうなと思っていたのにありました。蓋だけや、本体だけも出てきて、びっくりしています。
ご協力者からの質問とタッパー問題
わたしの説明不足がわるかった。「バナナはおやつに入りますか？」と同じくらい、矢継ぎばやに協力者から質問がくるのだ。
・ジップロックはタッパーに入りますか？
・100均で購入したものはタッパーに入りますか？
・保存ビンはタッパーに入りますか？
そうだ、わたしが幼いころ、タッパーといえば米国のタッパーウエア社のプラスチック容器であり、（我が家にしては）意外と高価。やたらめったら家庭にある印象はなかった。
じっさい今でも「タッパー」「タッパーウェア」は商品名として商標登録されているが、100均ショップやジップロックの登場により、一般的にプラスチック製の密閉容器全般を「タッパー」と呼ぶことになんのためらいもなくなってしまった。むしろ純正タッパーを所持している方が珍しいくらいである。
いいじゃないか、なんでもタッパーにして。この際、ビンも数に入れちゃえ！ と、わたしはやけになって「はい、なんでもいいです」と答えていた。
コレステロール伊藤さん（42コ）
「タッパー 数が増えて行くけど、よく 使う戦力タッパーは決まってます」
じゅんみぃさん（29コ）
1） 返していないから。
2）意外に少ないと思った。
3）使えるし、いつか使うと思っているから。あと返さないといけない。
tsuchi719さん（20コ）
1） 近所からおすそ分けをいただいて、そのまま返してないパターンが多いです。なのでお隣さんの名前が書いてあるものもありますし、ご近所にうちの名前が書いてあるタッパーもあるはずです。
2）数は多いとおもいます。寄り合いやおすそ分けが多い地域なので、あれもこれも作ってタッパーに入れて配るために増えたのではないでしょうか。
たんこさん（35コ）
2）数えてみても思いましたが、全然多くないです。今までにも人にあげたり処分したり、だいぶ減りました。
3）今は少なすぎて少し困ってるくらいです。大きすぎてもダメだし、小さすぎてもダメだし、ちょうどいい大きさのものが必要な分だけないと困るんですよ。
そして、公園に広げた実家タッパーたちにはたいへんなめにあわされることとなった。
実家タッパーその2：何回やっても数えられない……。
タッパーといえばお弁当、お弁当といえばピクニック、そして公園でしょう！ ということで、よろこんで並べたまではよかったが、ココから問題勃発した。
カタチがさまざまで整列していないこともあり、老化現象ということもあり、そもそも数字に弱いということもある。何回やっても数えまちがえてしまうのだ。
もういっか、数えなくて……。
そう思っていた矢先に。「なにやってんのー」という少年が現れた。
いきなり救世主のご登場である。数えてくれと言うとすぐにかってでてくれた。
少年Aはご熱心だが、少年Bは早く遊びにいきたそうだった。ごめん。（続く）
マリ絵さん（80コ以上）
1）食べ物をたくさん運ぶために増えた。
2）全部数えてみたら予想以上にありました。
3）食べ物を差し上げるついでに容器ごとお渡しすることがあるので、そのうち減るでしょう。
やじまさん（51コ）
1）実家の母が来る時料理を作って持ってきてくれた名残が多い
2）高校の時使っていたスヌーピーお弁当箱まであった。びっくり。
3）これを機にとりあえず半分捨てることにした。
ヒロエトオルさん（13コ）
1）実家からタッパーに入った梅干しが送られてくるので、その度にたまっていきます。
2）引っ越しの度に「タッパー多いなぁ」と思っています。
3）実家で使いまくった形跡がある年期の入ったタッパーなので、なんか捨てづらい……。引き取って供養してくれる神社でもあれば持って行きたいぐらいです。
土屋 遊（29コ）
1）もらったものばかり。借りたのかもしれないけどもうだれがだれのかわからないので時効にしてほしい。
2）もっと少ないかと思っていた。
3）迷ったけどけっきょく捨てなかった。
タッパーに対するそれぞれの（別に熱くない）思い
他人のインテリアにはたいしてキョーミはないけれど、それぞれの家庭の小さなあたりまえのこと、ささやかな生活のジョーシキに、わたしはとてもそそられる。
タッパー供養神社を求めるやさしき者、借りといて時効にしろと言いはる自分、これを機に処分を試みた者（これはわたしに感謝してほしい）。
今回も、11コから80超えまでさまざまなタッパー数とその思いを覗きみることができた。数がいくつであれ、玉置氏と母以外は、やはりみんな「多い」と思っていたのだ。
そしてなにより、実家のタッパー数が常軌を逸してることを証明できてわたしは大満足だ。
実家 （117コ・父用母用含む）
フタコレクションもどうしても写してくれと言われたので入っていますが数にはいれておりません。
さきほどの救世主、少年Aは120コと叩きだした。じっさいには117コでいいセンまでいっていたと思う。
そして冷蔵庫で保管しているものも含めると、おそらく実家のタッパーは120をかるく超えるだろう。
少しアンフェアかな？ と思ったのは、実家には父専門の冷蔵庫と家族専用のモノがあるため、タッパーも両者合わせた数になっている。
わたしはそれを分けるでもなく何も考えずに並べていったが、まとめて実家に戻ったときには、母は手際よく自分のものと父のそれを瞬時に選別していた。
モノに対する執着心がハンパじゃない母の眼力は、いまだ健在だった。
実家タッパー母専用はとにかく必要
1） 必要に応じて。
2）必要だから１コでもなくなればすぐにわかるわ。
3）捨てるわけないでしょう。もっと欲しいくらいよ。あ、でも、パパ（父）のはぜんぶいらないものばっかりね。黙って捨ててもわからないから時々捨ててるのよ。
とにかく自分のものはなにもかも必要で、父のものは早く処分してほしいらしい。
ご協力いただいたみなさんまことにありがとうございました！
2014年10月23日
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