かわいいを求めて
我々人類はいつだって、かわいいものが好きだ。ネコやイヌが人気なのもかわいいからであり、クラスで人気の女子もかわいいから人気なのである。かわいいが世界を動かしているのだ。
ネコ、かわいい
そんなかわいいは作ることが可能だそうだ。写真を撮る時に、そのポーズをすればかわいく写るのだ。片手を頬に当てる「虫歯ポーズ」などが有名だろう。頬を隠すことで顔が小さく見え、かわいく写るらしい。
これは本当の虫歯の結果の銀歯
ただかわいく写ると知っていても、そのポーズを取ることは恥ずかしい。モデルでもないのだから、そんなポーズをわざわざ取ることが恥ずかしいのだ。しかし、かわいく写りたい。そこでそのポーズにキチンと意味を持たせたいと思う。
これは銀歯をトイカメラ風にした写真です
かわいい虫歯ポーズ
かわいいとされるポーズを取ることに必然性を持たせる。これで恥ずかしくないはずだ。ポーズに至るまでの物語を写真から感じられればいいのだ。
これは普通の虫歯ポーズ
実際にやってみても、このポーズを取ることは恥ずかしかった。虫歯でもないのにこのポーズ。恥ずかしくないわけがない。ということは、本当に虫歯っぽくすればいいのだ。
虫歯が痛みます
虫歯が痛い時は、氷嚢的なものを頬に当てる。これは自然な流れだ。これならばかわいいとされるポーズだけれど、恥ずかしくない。結果的にかわいいポースになっているが、かわいいが目的ではなくなる。
これを使いました!
もっとダメな感じの方が恥ずかしくないかもしれない。氷嚢的なものでは、まだ恥ずかしいと考えることもできる。虫歯ポーズは顔が小さく見えるポーズ。頬に手を当てさえすればいいのだ。
虫歯ポーズ
恥ずかしいさが消えたと思う。むしろ事件性を感じる。ただ頬に手を当てているので、小顔に見えるはずだ。かわいいとされるポーズはしっかりと取っているのだ。
酔いつぶれた末のポーズ
手を前に出すポーズ
酔いつぶれた末によく虫歯ポーズみたいなことをしている。吐き気を伴う二日酔い、殴られたのか頬も痛む。人は自然と虫歯ポーズをしているのだ。
次はこのポーズ
これまたよく見るポーズである。このポーズの狙いは手を前に出すことにより、やっぱり顔が小さく見えること。人類は顔を小さく見せたいのだ。だからと言って、このポーズを取ることは恥ずかしい。やはりポーズを取る理由が欲しい。
ヘビだ! カエルだ!
たまたま掴んだものが自分の苦手とするものだった、というのは稀にあること。そんな時は勢いよく、掴んだ物を離す。その時にこのポーズになるのだ。結果、小顔を手に入れることができた。
虫系を活用しましょう!
頬に指のポーズ
ほっぺたに人差し指を差すというポーズもある。このポーズの狙いは分からないが、かわいいとされるポーズだ。おそらく頬のプニプニ感を強調するポーズなのだろう。確かにプニプニのほっぺは魅了的だ。
かわいいポーズ
ただ恥ずかしい。いくら頬がプニプニでも恥ずかしい。このポーズはつまり、頬の弾力が伝わればいいわけである。なにも人差し指である必要はないのだ。自然と頬に何かが刺さればいいのだ。
木の枝
山を歩いていると木の枝が足に当たるみたいなことがある。それを利用したかわいいとされるポーズだ。頬に木の枝が当たっているのだ。ただプニプニ感は出ている。これで恥ずかしさが半減するはずだ。
かわいい写真を撮る風景
かわいいと不幸
かわいいポーズに必然性は生まれたと思うが、基本的に難しい顔になってしまう。しかし、かわいいポーズ。そう、かわいいポースを自然のシチュエーションに持ってくると、幸せな顔にはならないのだ。
ピースで頬肉をアップするポーズ
それを自然にすると難しい顔になる
不幸そうな顔ばかりだ。だって、歯が痛かったり、酔いつぶれたり、ヘビを掴んだり、枝が刺さったり、幸せなはずがない。
つまり、「かわいい」と「不幸」は近いところにあるのだ。幸が薄そうな女性がかわいかったりする。そういうことなのである。
考え事をしているために難しい表情
かわいいを作る
男の子に生まれたからには「かわいく」なりたいものである。かわいいは女性だけのものではないのだ。男の子だってかわいくなりたいのだ。でも、恥ずかしいのでこのような試みを行った。そして、分かったのは「かわいい」と「不幸」の関係性。実に世の中よくできていると思う。