シャドーボックスでチラシを3Dに
チラシの3D化に当たって使用するのは『シャドーボックス』という手法。
平面の写真や絵を切り貼りして重ねて奥行きを出し、半立体的に見せる工作のことだ。(「シャドーボックス」で画像検索すると、すごいのがいっぱい見られます)
画像検索の一例。すごいのがいっぱい。
完全な立体ではないが、平面から飛び出して見えるので迫力は出るはずだ。
この手法をチラシに応用してやれば、平面のチラシも3Dチラシになるのではないか、という算段である。
ネットはチラシであふれている
では、さっそく作業にかかろう。
3Dにするチラシは、ネットで見られるスーパーのチラシの中から適当なのを選んで使うことにした。
いまチラシってネットで見る時代なのかー。
最近はどこのスーパーも自社サイトにチラシの画像を掲載しているので、ありがたい。
溜まるのが面倒なので新聞を取らなくなって久しいが、とりあえず折込チラシが無くても安売り情報が分かるのは便利だ。
ごちゃごちゃしたチラシは縮小するとかわいい。
さすがにチラシ原寸のままだと大きすぎて作業がしづらいので、A5サイズにまで縮小して何枚かプリントしたものを切り出していく。
地味な作業で派手なチラシを
ここからの作業は、地味きわまりない。チラシの立体化したいパーツを、同じものを切り出して重ねて貼っていくだけ。
とにかくチマチマした作業である。
こんな感じで切り出して
厚みを出すために裏に段ボールを貼って
厚みを出すために裏に段ボールを貼って
こんな感じで立体に。
この時点では作業も成果も地味な気がするが、もうちょっと進めるとぐっと迫力が出るはずなので、こらえて欲しい。
重なったシャケとタコを表現する
チラシでは食べ物同士が重なっている写真もよく見られるが、そういう重ね合わせも立体的に表現するとかっこいいはずだ。
鮭2枚とタコ、鮭とタコ、タコ、というように切り出す。
鮭の切り身が重なっていて、その上にさらにタコが乗っているような写真があったので、3枚のチラシから重なる部分をそれぞれ切り出す。
鮭オン鮭。
これを下から順に貼り合わせていくと、実際に切り身とタコが重なり合っているように見えるのだ。
鮭オン鮭オン、タコ
こんな感じで作ったパーツを最終的にチラシに貼り合わせれば、立体チラシの完成である。
これが迫力ある3Dチラシだ
ちまちまと切っては重ね、を3時間ほど繰り返して完成したチラシが、こちらである。
真上からだと普通のチラシ。
同じチラシから切り出したパーツを同じ位置に貼り合わせているので、真上から見るとまったく普通のチラシにしか見えない。
斜めから見ると迫力ある3Dチラシに。
が、最大で5枚のパーツを重ねて積み上げてあるので、ちょっと斜めから見ると肉や野菜や「総力祭」がドンと飛び出して見えるはずだ。
飛び出しすぎて、隣の「生鮮」の文字が隠れてる。
平面チラシと3Dチラシ、迫力があるのはどっちかっつー話ですよ。
ところで上の写真、すごく地味に左端の「終日5ポイント」の上の小さなポイントカードも立体化している。パッと見は分かりづらい所までちまちま立体化してあるのだ。
横から見るとこんな感じ。
影で立体が分かりやすくなるよう、逆さから撮ってます。
ちなみに、前ページで積み上げた鮭とタコはこのようになっている。
ちゃんと切り身やタコが重ね合わさったように見えるだろうか。
飛び出す焼き餃子の上に、さらにお総菜の文字が乗ってる。
地味に野菜も立体化。この辺、もうちょっと飛び出させても良かったか。
お肉も重なりを表現。ステーキっぽい分厚さも出た。
飛び出す刺身用めばちまぐろ、厚みがあって旨そうだ。
このチラシ、写真で見ても楽しいが、実物を手に持っていろんな角度から飛び出し具合を確認するのがとにかくめちゃくちゃ楽しい。
あと、ちょっとぐらい切り抜きがガタガタになっても、重ねて貼ってしまえばさほど目立たないことが分かった。不器用でもなんとかなる。
今後は空いてる時間に手元にある紙をなんでも立体化させて遊んでいこうと思う。
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