特集 2014年9月1日

ホームセンター大好き!

最近のトレンド
最近のトレンド
ホームセンター、好きですか?

この質問のこたえは「はい」か「YES」の2択だろう。僕は大好きすぎて週に3回くらい行っている。還元率のめちゃくちゃ低いポイントカードがあって、これほとんど意味ないだろ……と思っていたのが、気づくと4ケタ貯まっている。恐ろしい。
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。(動画インタビュー)

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ホームセンターが展示会になった!

そんな最強のエンタテインメント施設・ホームセンターであるが、ただでさえでかいアレを、さらに馬鹿でかくしたようなイベントが開催されていた。
それが今回ご紹介する、「ジャパン・DIY・ホームセンターショー」だ。
幕張メッセのホール4つをぶち抜きで行われる、ホームセンター関連商品の展示会だ。
広い
広い

広いうえに手広い

物理的にも広いのだが、特筆すべきはそのラインナップの手広さである。

僕もよく展示会の取材に行くけど、この手のイベントはなにかに特化した内容のものが多い。今まで行ったものだと、ロボットとか、工作機械とか、園芸用品とか…。

ところがこの展示会は、なんでもある。なぜなら、ここはホームセンターだから。ティッシュから電動工具まで、家にあるもんは全部任せとけ!というあの気概が、この会場にも充満している。
バスマジックリンなんて見慣れたものから
バスマジックリンなんて見慣れたものから
まんまホームセンターでよく見る光景だ。ネジ類
まんまホームセンターでよく見る光景だ。ネジ類
家庭用のピザ釜なんてものまで
家庭用のピザ釜なんてものまで
ほかにもペット用品やカー用品、照明器具まで、なんでも。ほんとに、ホームセンターをそのままでかくした感じ。

「ホーム」といいつつうっかり迷い込むとすぐ業務用に足を突っ込んでしまうのも、ホームセンターの魔力の一つであろう。ここにももちろん見たことないような道具がいっぱいある。
ザグリカッターって「ザグリッ」と切れるんだろうか。怖い
ザグリカッターって「ザグリッ」と切れるんだろうか。怖い
アスファルトに白線引くための器具
アスファルトに白線引くための器具
「プーリー」が何をさしているかはわかるけど、そのうえでも状況が一切の見込めないウリ文句
「プーリー」が何をさしているかはわかるけど、そのうえでも状況が一切の見込めないウリ文句
ちなみにザグリカッターはザグリと切れるカッターではなく、「座ぐり」なんだそうです。(ネジ穴の表面に凹みをつけて、ボルトの頭のすわりをよくする)

というわけでほかに類を見ない雑多な展示会なんですが、このイベントの特徴はもう一つある。

体験展示が多い

多いんですよ。たぶんバイヤーだけじゃなくて一般のお客さんも受け入れてるからじゃないかと思うんだけど、とにかくいろんなことを実際に試せる。
たとえば、このブース
一人で塗れるもん!そういう企画ブースなのかと思ったら商品名だった
一人で塗れるもん!そういう企画ブースなのかと思ったら商品名だった
家庭用の塗り壁材だ。壁紙の上から塗れる(大胆!)うえに、缶をあけてそのまま塗ってOK。
こうやって壁にべたっと広げて
こうやって壁にべたっと広げて
コテ?で伸ばしていく
コテ?で伸ばしていく

おもしろい。コテをおこし気味に塗れば平らに塗れるし、ベタッと寝かせて塗れば…
こういうふうに凸凹になって味が出る
こういうふうに凸凹になって味が出る
この手軽さはアレだ、手作りケーキに生クリームを塗る感覚だ。
お菓子作り感覚で家の壁が塗れる。
もっと本格的なところで、溶接体験ができるブースもあった(残念ながら取材に行った日はやってなかった)
もっと本格的なところで、溶接体験ができるブースもあった(残念ながら取材に行った日はやってなかった)
隣の鉄カフェも気になる。
隣の鉄カフェも気になる。
こちらは旋盤でオリジナルボールペンがつくれるブース
こちらは旋盤でオリジナルボールペンがつくれるブース
僕が見たときはデモンストレーションの時間で、ボールペンではなくこんなのを作っていた。
これなんだかわかりますか?
これなんだかわかりますか?
第2ヒント。正解は……
第2ヒント。正解は……
コマです!
コマです!
目の前でみるみる削れていくコマ。熟練の技だなー、と思って、作っているおっちゃんに聞いてみる。

「これやっぱり熟練が必要なんですよね?」
「そうだねえ、やっぱり素人には難しいだろうね」
「どのくらいやればコマ作れるようになるんですか?」
「一年かな」。

一年。意外にすぐだ。
これなんだと思います?
これなんだと思います?

上の写真、ドーナツ型の水槽を下から見たところだ。なんのためにそんな形の水槽があるかというと…
水中写メコーナー
水中写メコーナー
ドーナツの穴の部分に顔を入れることによって、水中にいるみたいな写真が撮れるというのだ。さっそくスタッフの方に頼んで一枚撮ってもらった。
金魚がことごとくピントをさらっていく!
金魚がことごとくピントをさらっていく!
おお、これちょっとマニュアルフォーカスでいかないときついんじゃ……と思ったが説明員の方にそこまでは要求できず、上記の結果となりました。
中から見た景色はこんな感じ。没入感!
中から見た景色はこんな感じ。没入感!
金魚関係ではもう一つ面白い体験コーナーがあって、
この「なかよし」、金魚のエサなんですが、スティック状なんですよ
この「なかよし」、金魚のエサなんですが、スティック状なんですよ
つまりどういうことかというと
つまりどういうことかというと
水面に入れて待っていると
水面に入れて待っていると
めちゃくちゃ寄ってくる
めちゃくちゃ寄ってくる
魚につつかれる振動が伝わってきて、かわいい。かわいいんだけど、ちょっと怖い。
なにせこんなである
なにせこんなである
この必死ぶり、「なかよし」どころではない。金魚にとってはエサとは生存をかけた闘争なのだな、ということを実感させられた。
余談なんですが、これ、ハムスターのかわいいおしりが見られるコーナー
余談なんですが、これ、ハムスターのかわいいおしりが見られるコーナー
「ハムケツ」!

説明文中だと「激カワおしり」って書いてあるのに、タイトルは「ハムケツ」。急に粗野でおかしかった。
ハムは寝ててハムケツ見られませんでした
ハムは寝ててハムケツ見られませんでした

次はDIY女子だ

あと注目したいのが、「DIY女子」。注目したいというか、主催者側の推しが強くて、嫌でも注目せざるを得ない雰囲気である。最近DIY業界では、どうも女性にもDIYをやってもらおう!というのがトレンドのようです。
「DIY女子」ゾーンが特設されている
「DIY女子」ゾーンが特設されている
間に挟まれているのがしっくい達人という渋みに、また味わい深さが
間に挟まれているのがしっくい達人という渋みに、また味わい深さが
中に入ってみると、電動工具カフェ
中に入ってみると、電動工具カフェ
かわいく飾ったカフェスペースっぽいところに電動工具が置かれている
かわいく飾ったカフェスペースっぽいところに電動工具が置かれている
飾りはかわいいんだけどクイズの内容は手加減なし
飾りはかわいいんだけどクイズの内容は手加減なし
書体と内容がいちいちミスマッチで面白い
書体と内容がいちいちミスマッチで面白い
電動工具用のヤスリがお花みたいに!
電動工具用のヤスリがお花みたいに!
現時点ではミスマッチ感のある組み合わせだけど、山ガールとか釣りガールとかの流れだと思えば、流行らせたくなるのもわかる。個人的には男子なのであんまり関係ないのですが、でもこういう狙いのもとに、素人でも使いやすい工具が出てきてくれると嬉しいです。(なんか急に業界に物申すみたいになってすいません)

というわけで会場の雰囲気はわかっていただけたかともいますので、次ページでは僕の食指が動いたものをどんどんご紹介していきたいと思います。

蛇口

「ほしいもの」って言っておいていきなり蛇口かよ、という感じですが、これすごいんですよ。
変な名前のシリーズ
変な名前のシリーズ
これ、全部水道の蛇口なんだけど、変な名前がついてるんですよ。上の写真は左から、「誰や!パイプ上向きにしたん?」「ぺらっぺら」「まるっブクブク丸」。変なのは名前だけじゃなくて蛇口自体も変で、たとえば下の動画は「誰や!パイプ上向きにしたん?」のもの。
蛇口が逆さと見せかけて、実はハンドル側が蛇口だったのだ。
こんなの誰がつけるの、と思うけど、一番多いは飲み屋のトイレだとか。意外に自治体なんかからの注文もあるらしい。

こういうのは外で見かけたら「変な蛇口発見!」とかいって速攻Twitterにアップしたりしてしまうけど、こうやってメーカーの人がプッシュしてるのを見ると、僕らメーカーの思惑に完全に乗っかってるんだな……と思えて悔しい!

はがせる塗料

塗ってはがせる?
塗ってはがせる?
これは、はがせる塗料。
たとえばこのしゃもじの持ち手についてるのがこの塗料
たとえばこのしゃもじの持ち手についてるのがこの塗料
飽きたらはがせる
飽きたらはがせる
塗った状態は、塗料というより薄いゴムでコーティングしたような感じ。色もパステル調でポップだし、滑り止めにも役立つかもとのこと。

はがしてみると、携帯買った時についてる保護シートはがすみたいな感触で気持ちがいい。無意味に何度も塗ってはがしたい。
同じく塗料系で、こちらはマグネット塗料
同じく塗料系で、こちらはマグネット塗料
鉄が入っていて、塗ると磁石がつくようになる。
鉄が入っていて、塗ると磁石がつくようになる。

キルティングミシン

これがすごい。キルティング用ミシン。
これがすごい。キルティング用ミシン。
プリセットのパターンで縫えるのはもちろん、
プリセットのパターンで縫えるのはもちろん、
ハンドルを持って動かすとそれに合わせて縫ってくれる。動かす速さに合わせて縫うスピードも変わる。すごい!
更にタッチパネルに指で描いた通りに縫うこともできる。なにこの万能ぶり……
更にタッチパネルに指で描いた通りに縫うこともできる。なにこの万能ぶり……
ハンドルを動かすとそれに合わせてミシンがダダダダって縫っていくんだけど、この振動が何とも心地よい。
こっちはハンドル動かしてるだけ。でもこの振動で「縫ってる」っていう実感が伝わってくるのだ。

測定器の仮面ライダーっぽさ

レーザーロボ
レーザーロボ
測定器がですね、なんかかっこいいのだ。かっこいいっていうか、なんか最近の仮面ライダーっぽい。
赤く光っているところからレーザーが出ている。壁や床に投射された光を見て、建物等の直線を調べられる。
赤く光っているところからレーザーが出ている。壁や床に投射された光を見て、建物等の直線を調べられる。
一方、これも仮面ライダーが変身に使う感じのグッズ
一方、これも仮面ライダーが変身に使う感じのグッズ
これは墨つぼといって、長い直線を引くための道具。先から出ている糸に墨をつけて、ピンと張って線を引くらしい。
もう完全におもちゃ売り場っぽい
もう完全におもちゃ売り場っぽい

その他、ガジェット?いろいろ

これはデジタル顕微鏡。左の丸い部分の裏側がレンズ。このまま写真を撮ったりもできるらしい
これはデジタル顕微鏡。左の丸い部分の裏側がレンズ。このまま写真を撮ったりもできるらしい
上位機種ではモニタとレンズが別になっているものや、スマホにWifiで接続できるものも。
上位機種ではモニタとレンズが別になっているものや、スマホにWifiで接続できるものも。
手押し車(ネコ車)が電動に!写真は荷台部分を手前に倒したところ
手押し車(ネコ車)が電動に!写真は荷台部分を手前に倒したところ
使用時はこんな感じ。タイヤもなんかオフロードっぽくなっていてかっこいい
使用時はこんな感じ。タイヤもなんかオフロードっぽくなっていてかっこいい
A4用紙の三つ折り専用定規。ガイドがたくさんついていて、それにあわせて折っていくだけで
A4用紙の三つ折り専用定規。ガイドがたくさんついていて、それにあわせて折っていくだけで
ぴったり正確に三つ折りができる。完全に単用途に特化していて潔いぞ
ぴったり正確に三つ折りができる。完全に単用途に特化していて潔いぞ

自宅で高圧!

物欲編、最後はこちら。みんな大好き(?)高圧洗浄機です!
すごい勢いの水をサババババババって噴射して汚れを落とす、アレだ。
水遊びとか言われて胸が躍らないわけがない
水遊びとか言われて胸が躍らないわけがない
風呂掃除に高圧洗浄機というぜいたく!
風呂掃除に高圧洗浄機というぜいたく!
会場では網戸にザバババババと高圧の水流を浴びせたり
会場では網戸にザバババババと高圧の水流を浴びせたり
これは一見ただのデッキブラシに見えるけど、床に高圧洗浄機の水が吹き付けられていて、飛び散らないように周りだけをブラシでカバーしている
これは一見ただのデッキブラシに見えるけど、床に高圧洗浄機の水が吹き付けられていて、飛び散らないように周りだけをブラシでカバーしている
個人的に一番やってみたかったのはこれなんだけど、残念ながら体験コーナーはありませんでした。

ゴルフの打ちっぱなしとかバッティングセンターみたいな感じで、高圧洗浄機が体験できる施設がほしい!

買いたくなる

かなり物欲を刺激するものだらけだったけど、展示会なので小売りはしておらず、散財せずに済んだ。

でもこれからホームセンターに行くたびに、あの商品たちの面影を探してしまいそうである。そろそろ、ポイントカードを還元率の高い年会費つきのに替えてもいいかもしれない……。
なぜか休憩コーナーの食べ物がやたらおいしそうだったのが気になりました。こちらは「炙り角煮めし」のコーナーにあった角煮。
なぜか休憩コーナーの食べ物がやたらおいしそうだったのが気になりました。こちらは「炙り角煮めし」のコーナーにあった角煮。
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