特集 2014年8月25日

激落ちくん鉛筆削り! 夏の文房具フェス2014

ISOT2014レポート7日目は、これまで紹介しきれなかった文具いろいろ。
ISOT2014レポート7日目は、これまで紹介しきれなかった文具いろいろ。
文房具!ドラッグ!ロケンロー!(7日目ともなると冒頭のフリを思いつきません)文房具の祭典ISOT2014(国際文具・紙製品展)。そのISOTで展示・発表された最新文房具をレポートする7日目。

最終日の今日は、インパクト強すぎなアーティストコラボ文房具とかペチワとか、その他これまで紹介しきれなかったものをご紹介。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー)

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> 個人サイト イロブン Twitter:tech_k

あれもこれもくっつく新型のり

セメダインは工業系接着以外に手芸・ホビー系で女性市場を狙っているらしく、自社の手芸用接着剤を擬人化した『クラフト3姉妹』というキャラで女子アピールしていた。接着剤ゆるキャラか。
なんかすごいピンクなセメダインブース。手芸用に攻める気満々。
なんかすごいピンクなセメダインブース。手芸用に攻める気満々。
で、そのピンキッシュなセメダインブースで新商品として紹介されていたのが、いろいろ貼れる新感覚のり、と謳うホビー用水性のり『PASTE』だ。
実演でラインストーン貼ったりとデコ方面にアピールする『PASTE』
実演でラインストーン貼ったりとデコ方面にアピールする『PASTE』
いろいろ貼れる、と言うだけあって、本当にいろんな材質のものが接着できる。金属・プラ・紙はもちろん、布・革・ゴム・木材も貼れる。木材にプラを貼る、というような異素材同士の接着もこなす万能っぷり。
一個持ってたら、だいたいのシチュエーションで間に合いそうな感じ。
一個持ってたら、だいたいのシチュエーションで間に合いそうな感じ。
一般的な接着剤ほどの接着強度は得られない(なのであえて「のり」と名乗ってるらしい)ようだが、それでも革製品のちょっとした補修ぐらいならこなせるとのこと。実際に貼りあわせた革を引っ張ってみたが、思ってた以上にしっかり接着されてた。

さて、それはさておきセメダイン豆知識。

・セメダインの社名の由来は、創業当時に日本国内でよく売れていた英国製接着剤『メンダイン』を市場から攻め出す、という意味で、「攻め」「ダイン」と名付けられた。

強気な社名だが、まあ実現できたので良いんじゃないですかね。

販促系の文房具は実用性よりインパクト勝負

連載2日目に、販促EXPOで展示されていた卓上カレンダーにもなるノートを紹介したが、同じく販促アイテムとして展示されていた変な文具あれこれも見てもらいたい。
女性も多いISOTに対して、おっさん率が異様に高い販促EXPO風景。
女性も多いISOTに対して、おっさん率が異様に高い販促EXPO風景。
変な文房具にやけに力を入れていたのが、大阪シーリング印刷。ラベルやステッカー印刷に強い印刷会社だが、紙製品もいろいろと作っている。
「毎日がちょっと楽しくなる商品はないかな?」「そんな時には!ノートシール」
「毎日がちょっと楽しくなる商品はないかな?」「そんな時には!ノートシール」
楽しくなるかどうかはちょっと計りかねるが、インパクトはある。
楽しくなるかどうかはちょっと計りかねるが、インパクトはある。
『ノートシール』は、ノートの表紙に貼って目立たせる大判シール。とにかくノートが派手になるが、それ以外の実用性は無いっぽい。
「学生向けにおすすめの商品って?」「そんな時には!ちょこっとルーズリーフ」
「学生向けにおすすめの商品って?」「そんな時には!ちょこっとルーズリーフ」
貼るだけでなんでもルーズリーフに。
貼るだけでなんでもルーズリーフに。
ファンシーなレース生地のようだが、どんなものでも貼るだけで26穴のルースーリーフに綴じられるシール。紙でも布でも力業でルーズリーフ化。レジュメに貼って授業ノートと一緒に綴じるなど、これはけっこう実用的かも。
「夏の便利グッズフェアでどんな商品を置こう?」「そんな時には!ペチワ」
「夏の便利グッズフェアでどんな商品を置こう?」「そんな時には!ペチワ」
ペチワです。
ペチワです。
ペンを挿すだけでうちわになるから、ペチワ。

これが置いてあって「夏の便利グッズフェア」って言われたら、どうしよう。ちょっとストレスが溜まる気はする。
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燃やすカレンダー

昨年のISOTで、日めくりカレンダーの用紙(薄くてパリパリした、あの紙)を使ったメモ帳などを発表していた新日本カレンダーは、参考出展としてちょっと変わった日めくりカレンダーを展示していた。
マッチ付きが新しい日めくりカレンダー
マッチ付きが新しい日めくりカレンダー
『2かい目のほっ、紙のお香日めくり』はお香を染み込ませたカレンダーで、一日ごとに終わったカレンダーを燃やすといい香りがしてリラックスできる、というもの。

わざわざカレンダーの箱にマッチ棒がセットされてるというから、本気で燃やさせる気満々だ。
カレンダーの裏には「なんかほっこりする系の絵と言葉」が。
カレンダーの裏には「なんかほっこりする系の絵と言葉」が。
カレンダーが燃えていくのをぼーっと眺めるだけでも焚き火リラクゼーションみたいな効果がありそうだ。

持ち運べるホワイトボードはペンが進化

持ち運べるリングノート型のホワイトボード、nu Boardを発売している欧文印刷では、新書サイズnu Boardに超極細のホワイトボードマーカーをセットした『nu Board ファイン・マーカー・エディション』を展示していた。
付属のマーカーがかなり使いやすい。
付属のマーカーがかなり使いやすい。
以前まで付属していたマーカーの線と比べると一目瞭然なぐらい、線が細い。0.6mmということで、マーカーなのにボールペンの細字と変わらないレベル。
従来マーカーと極細マーカーで交互に線を引いた図。細い。
従来マーカーと極細マーカーで交互に線を引いた図。細い。
新書サイズに太いマーカーだと、ざっくりしたメモぐらいしか書く気にならなかったが、これだけ細ければ普通に手帳代わりに使える。

さらに新マーカーは乾くとインクが比較的しっかり定着するので、触ってしまってもインクが手に付かない。

もちろんペン軸の後端についたホワイトボードイレーサーでこすればきちんと消える。

何度でも書いて消しできるメモ帳として、従来品よりもかなり実用性が高まった感じ。普通のメモより硬いので、立ったまま手に持って書くのも書きやすい。いいな、これ。

あのアーティストのわかりやすいコラボ文具

手帳や雑貨系文房具のMARK'Sは、一目で「あ、あの人の」とわかる強インパクトなコラボシリーズを展開。
わかりやすい、立体的カボチャ手帳。
わかりやすい、立体的カボチャ手帳。
カボチャと水玉といえば、世界の草間彌生。

水玉がびっしりついただけで、文房具もあっという間に前衛アートである。
ブースの1コーナーまるまる草間彌生。
ブースの1コーナーまるまる草間彌生。
マスキングテープも水玉。
マスキングテープも水玉。
ボールペンだって水玉。
ボールペンだって水玉。
持ち歩いてるだけで草間先生のご尊顔がまぶたに焼き付きそうで、個人的には正直ちょっとイヤ。

こんなメーカーも文房具作ってる

ISOTには「え、なんでこんなとこが?」と言うような、あきらかに文房具メーカーじゃない会社も出展していた。
ホームセンターとかでよく見る顔が。
ホームセンターとかでよく見る顔が。
清掃用メラミンスポンジ『激落ちくん』のレックがISOTに初出展。
こんなにあるのか、激落ちくん文房具。
こんなにあるのか、激落ちくん文房具。
いや、メラミンスポンジはどうやったって文房具じゃないだろ、と思って覗いてみたら、なぜかペンや鉛筆削りなど、ちゃんと文房具がぎっしり。

どうやら、激落ちくんのキャラもの文房具をいろいろとオフィシャルで作っているらしい。

そのわりに、帰ってからレックのサイトを見ても文房具の情報が一切掲載されていない。もちろん文房具店でも並んでいるのを見たこと無い。謎だ。
ペットボトルに挿して使う鉛筆削り。削ると激落ちくんがぴこぴこ手を振ってくれる。
ペットボトルに挿して使う鉛筆削り。削ると激落ちくんがぴこぴこ手を振ってくれる。
とはいえ単に激落ちくんの絵が印刷してあるだけのキャラものではない。どれもちょっとしたひねりのある楽しい系の文房具なのだ。
激落ちくん収納型テープディスペンサー。テープカッターを引き出すと激落ちくんの目が変わる。
激落ちくん収納型テープディスペンサー。テープカッターを引き出すと激落ちくんの目が変わる。
激落ちくんのり。ボトル底面が激落ちくんハンコに。
激落ちくんのり。ボトル底面が激落ちくんハンコに。
大手メーカーの最新便利文房具だけでなく、こういう正体不明な文房具情報をヒョイと拾えるのが、ISOTの楽しみの一つでもある。

来年は2015年7月8日?10日の日程で開催。事前にサイトから申し込んでおけば文房具関係者でなくても入場できるので、興味がある人はぜひ見に行ってください。

ISOT2015

一週間連続掲載、連日ずっと著書とイベントの告知で申し訳ないなーと思いましたが、最後もまた告知です。すいません。

著書『愛しき駄文具』発売記念として、お台場の東京カルチャーカルチャーでイベントやります。
9月20日(土)昼12時~
「『愛しき駄文具』と新作駄目文具まつり~世界最大の駄目な文房具コレクション全て見せます!」

駄目な文房具ナイトスペシャル版!全ての文房具好き全員集合せよ!世界最大の駄目な文房具コレクションの全てを見せるキュートで笑える文房具エンタメイベント!

背中のかゆいところを掻く専用定規や、リバーシブルでネタを変えられる寿司型ふでばこなど、なんの役にも立たない駄目文具の解説書『愛しき駄文具』(9/10飛鳥新社刊)に掲載された文房具を、さらに詳しい著者解説付きのスライドで紹介!

さらに、いろいろと問題ありすぎと判断して書籍に掲載できなかった、よりハイパーな駄文具もここでたっぷりお見せします!

世界最大級の駄目な文房具コレクションを、ぜひお腹いっぱいになるまで御覧ください!

詳細→東京カルチャーカルチャー
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