特集 2014年8月24日

ポーチになるUSBケーブル! 夏の文房具フェス2014

ISOT2014レポート6日目は、書類ファイルとデジタル文具。
ISOT2014レポート6日目は、書類ファイルとデジタル文具。
7月上旬に東京ビッグサイトで開催された、文房具の祭典ことISOT2014(国際文具・紙製品展)。そのISOTで展示・発表された最新文房具をレポートする6日目。

今日は持っておくと地味に仕事がはかどる書類ファイル系と、最新デジタル文具。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー)

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とにかく巨大だ、新聞ファイル

文房具の中でもファイリングやバインダーは、とにかく地味だ。どう弁解しても地味だ。

書いたり切ったり削ったりせず、ただ書類を挟んだりするだけ、というユーザーとの関わりの薄さが地味なのかもしれない。

あと、机の引き出しをひっくり返したらもらいもののクリアファイルが大量にあるし。

しかし、用途に合ったファイリングシステムを使うと劇的に仕事効率が上がるのだ。地味だとバカにせず、いろいろと試してみるのをオススメしたい。
写真右、ちょっと人が集まってるところに注目のファイルが(人だかりも地味)
写真右、ちょっと人が集まってるところに注目のファイルが(人だかりも地味)
で、その地味なファイリングシステムでお馴染みLIHIT LAB.のブースに、ちょっと人目を引く新商品が紹介されていた。

新聞やポスターをそのまま収納できるA2サイズのクリヤーブックだ。
遠近法かというぐらいの、おもしろサイズ。
遠近法かというぐらいの、おもしろサイズ。
こんな感じで折ったり切ったりせずに新聞が入る。
こんな感じで折ったり切ったりせずに新聞が入る。
A2サイズの新聞を「でかいなー」と思ったことはあまりないが、A2のファイルはでかい。土産物屋で売ってる巨大鉛筆と同じぐらいにバカっぽいサイズだ。

しかし、こちらはちゃんと実用品。

気になる新聞記事を切り抜いてスクラップするのは面倒くさいが、そのままファイルに放り込んでしまえば手間もない。ロッカーに立てて入れておけば場所も取らない。
表紙が360度めくれるので、中が見やすいのもポイント。
表紙が360度めくれるので、中が見やすいのもポイント。
実は他メーカーでもA2ファイルは出ていたのだが、LIHITのは値段もかなり安い(実売で1冊2000円ちょい)ので、導入しやすいのもありがたい。

この値段なら、会社だけじゃなくて家庭で使ってもOK。子供が描いた絵をきれいに取っておくのにも便利だ。

ファイルではないが、同じくLIHITのリング式なのに異常に薄い「ダイアリー手帳」も注目。
開いた見た目はありきたりなリング式ダイアリー。
開いた見た目はありきたりなリング式ダイアリー。
綴じるとこの薄さ。
綴じるとこの薄さ。
リングまで表紙に綴じ込んでしまうタイプの手帳は、どうしてもリングの直径分だけ分厚くなってしまう。

しかしこの『ダイアリー手帳』は表紙に開いた穴から邪魔なリングを出してしまう、という豪快なワザにより力尽くで薄くしてしまった。すごい。その発想はなかった。

製本できるステキフォルダ

東日スクリーンプロセスという印刷会社が展示していたのは、書類が落ちず、さらに簡単に簡易製本ができてしまうというクリアフォルダ『ステキフォルダ』だ。
全面的に「ステキ」を謳う東日ブース。
全面的に「ステキ」を謳う東日ブース。
普通に見えて超ステキなやつだ。
普通に見えて超ステキなやつだ。
見開きのクリアファイルなので、挟むだけだと中の紙がばさばさと落ちてしまいそうだが、さにあらず。

中央に貼り剥がしができる粘着タブが12枚ついており、これを貼ることで書類をまとめた冊子が作れるのだ。
ベロ状の粘着タブを貼るだけ。
ベロ状の粘着タブを貼るだけ。
書類1枚に粘着タブ2つ貼れば安定するので、6枚12ページの冊子が作れる。タブを剥がせばページの入れ替えも簡単なので、ホチキス留めよりずっと便利。得意先に渡す資料をこれで作っておくと、かなり印象が良さそうかも。

なるほど、粘着するからSticky Folder で、ステキフォルダか。ダジャレか。

普通のクリアファイルを検索しやすくバージョンアップふせん

いろいろなふせんを出しているカンミ堂は、クリアファイルに貼るインデックス『ココフセン インデックス』を新製品として発表。
クリアファイルの機能拡張ふせん。これ、地味に便利。
クリアファイルの機能拡張ふせん。これ、地味に便利。
貼り剥がしできる粘着材のついた透明のプラ版プレートふせんを普通のクリアフィルの上部に貼り付け、そこにラベルシールを貼っておけば、机に立てた状態でも必要な書類の入ったファイルが探しやすい。
プレートふせんとラベルシール、クリアファイル用の貼り位置ガイドがセット。
プレートふせんとラベルシール、クリアファイル用の貼り位置ガイドがセット。
プラ版を「ふせん」と言い張っていいのかは分からないが、でもこれすごい便利。大量に余ってるクリアファイルも活用しまくりだ。
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デジタル文具と言えばキングジム

ここ数年のトレンドというか、もはや文房具の一つのカテゴリになったデジタル文具。そしてデジタル文具と言えばこのメーカー、キングジムだ。
毎年、メインの入場ゲート正面がキングジムブースの定位置。
毎年、メインの入場ゲート正面がキングジムブースの定位置。
いまやバインダーとか作ってる事務機器メーカーというよりも「妙なデジタル文具をいっぱい出してるメーカー」と言った方が通りがいいぐらいのキングジム。今年もいろいろと新製品を展示していた。
妙なデジタル文具の例。USBケーブル内蔵タッチペン、スマホの画面拭きクロス内蔵タッチペン、電動マッサージャー内蔵タッチペン。
妙なデジタル文具の例。USBケーブル内蔵タッチペン、スマホの画面拭きクロス内蔵タッチペン、電動マッサージャー内蔵タッチペン。
しましまのポーチにも変なガジェットが内蔵されてる。
しましまのポーチにも変なガジェットが内蔵されてる。
この『ジップケーブルポーチ』は、黒いしまの部分は実は全てつながったジッパーになっており、開いていくと一本の紐状にまで分解する。

で、その元ポーチな紐の両端にはUSBコネクターがついている。ポーチが長いUSBケーブルに変身するのだ。
これ、このとおりUSBケーブルに変身。ジッパーを引けばすぐに元通り。
これ、このとおりUSBケーブルに変身。ジッパーを引けばすぐに元通り。
このポーチにスマホの予備バッテリーを入れて持ち運べば、邪魔なケーブルに煩わされることなくお手軽に充電環境が手に入る。
キングジムプースの目玉、名刺管理ツール2台。
キングジムプースの目玉、名刺管理ツール2台。
そして今年のキングジムのISOT目玉商品が、名刺スキャナの『ビズレージ』と『メックル』。
デジタル名刺箱ことビズレージ。
デジタル名刺箱ことビズレージ。
『ビズレージ』は、上面のスロットに名刺を挿すと自動で裏表スキャン。データは接続されたPC内に取り込まれ、専用ソフトで管理できるようになる。

自動でOCR(画像をテキストに変換する機能)もかかるので、名刺を五十音順で管理したり、メールアドレスから直接メールするのも簡単だ。

取り込んだ名刺は、スキャナから本体内の名刺入れにダイレクトにパサッと落ちる。捨てるのはしのびないが、でもスキャンしたから必要ないんだよなあ、という名刺を最大800枚まで、なんとなく溜めておくことができる。
ダイヤルを回すと名刺データが次々に表示される。
ダイヤルを回すと名刺データが次々に表示される。
個人的にオススメなのは、もう一つの名刺スキャナ『メックル』のほう。

液晶画面の上に名刺を差し込むとスキャンしてデータ化。取り込んだデータは本体右のダイヤルをくりくり回転させると、順繰りに見ることができる。

名刺フォルダの大定番、昔懐かしい回転式の『ローロデックス』そっくりで、グッとくる。デジタル文具のクセにやけにアナログな使い勝手が手に馴染んで使いやすい。
もちろんデジタル文具だけでなく、アナログな事務用品にも新製品が出ていた。
もちろんデジタル文具だけでなく、アナログな事務用品にも新製品が出ていた。
濃い青色の部分が柔らかい樹脂になってる。
濃い青色の部分が柔らかい樹脂になってる。
『パタント』は、表紙が360度折り返せるクリアファイルブック。背表紙の付け根にあたる部分が柔らかい樹脂パーツでできているので、思い切り開くことができるのだ。

リヒトのA2クリヤーブックもそうだったが、この手のファイルは表紙が折り返せると狭い机でも邪魔にならず開くことができるので、重宝する。

さて、いよいよ明日はISOTレポート最終日。

最後に、これまでうっかり紹介し漏れていた変な文房具や便利な文房具を紹介したい。

さらに詳しく最新の文房具情報が知りたい方は、僕が所属している文房具トークユニット・ブングジャムのイベント『カマタ・ブングジャム#8』へどうぞ。

ISOTで取材してきた写真数百枚使って、最新文房具のどこがどうスゴいのか、どういう人にオススメなのかなどをびっちり語ります。

そろそろ席も少なくなってきたので、ご予約はお早めに。

『カマタ・ブングジャム#8』
8月30日(土) 12:00~ 大田区 消費者生活センター 大集会室
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