ドンペリ高え
楽天でいちばんやすい店を探しても12,000円ぐらいした。ドンペリを経費で請求する度胸はないので自腹である。高い。
「ドン」「ペリ」「ニョーン」と文節に分けても高級感がある響きはひとつもないのにこの価格。数字の単位がメガ、ギガ、テラとどんどん強そうになるのに急に「ぺた」と裸足みたいな響きになるのと同じだろうか。
かくしてうちの冷蔵庫にはドンペリが入った。隣は水出し麦茶
まずは飲んでみたいが酔いが回ってしまうと味がわからないので最初にお茶漬けにすることにした。
質素な食事に圧倒的な存在感
ごはんの上でも泡立つ
ドンペリはものすごく炭酸が強い。僕はセブンアップなどの強炭酸のサイダーが好きなので嬉しい誤算である。でもこれから強炭酸のものを飲みたかったらセブンアップを買うと思う。
泡が消えてしまえばもう普通の茶漬けだ
元阪神タイガースの小林繁はごはんにコーラをかけていたらしい。風の歌を聴けにもパンケーキにコーラを書けて食べるシーンが登場する。炭酸のものを食事にかけるのは珍しくないのだ(2例しかないけど)。
実食
ではサラサラとドンペリ茶漬けをいただくことにしよう。3年ものあいだ僕の海馬をしめていた茶漬けだ。
ついにドンペリ茶漬けの呪いを解いた
ずっと気になっていたドンペリ茶漬けに対面した。いつまでたっても実現しない企画に折り合いをつける行為だったと思うと…
味の説明もなくいきなり締めるのもおもしろいかと思ったがやっぱりきちんと説明しておきたい。
強炭酸のものはお茶漬けのようにかきこむことができないのだ。アルコールの問題ではないと思う。発泡性のものはコップか、びんのように小さな穴から飲むものが多い。茶碗でがぼっと飲むものではない。
がぼっと飲むとむせる。そして上のような白目になる。味は…ごはんには合わないなと思った。びっくりするほど不味くもない。
リベンジ・あさりのドンペリ蒸し
せっかくなのでドンペリでもうひと品作ってみたのだ。アサリの酒蒸しである。こちらは先に結果を書いてしまおう。うまかった。クックパッド風に書くなら
「♪自分にご褒美☆さっぱりとあさりのドンペリ蒸し☆」
である。ドンペリが甘くないのがいいのかもしれない。
アサリに20mlぐらいのドンペリを注ぎます
見たことない感じで泡だらけになるのでど、ど、どうしようと慌てます
慌てているうちに貝が開くので醤油をかけてできあがり
焼酎や日本酒を使った酒蒸しとどう違うかはわからない。むかし自分で作った酒蒸しよりもしゃきっとした味であるような気がする。フランスの酒を使ったのでアサリもどこかムール貝のような色になっている。
ドンペリ使ってるからなという心理的な効果も大きいと思う。むしろそれだけ、と言ったほうが正確かもしれない。
今度こそ締める
亡霊のように企画メモに残っていた企画をひとつ成仏させることができた。お盆にふさわしい行為だったと言えよう。企画メモは定期的に整理していかないとこういうことになるのだ。「青汁は青じゃなくて緑なのでほんとの青汁を作る」という企画もずっと残っていて危険なので早めに消しておこう。