ちょうどよくある砂鉄
ちょうどよく家に砂鉄があった。以前何かに使えるかと思って買ったものの、何にも使えずにいたものである。
ついに何かに使えるときが来た。
東急ハンズで買ってきた砂鉄30グラム。600円位
砂鉄の使い道って日常的にはこれやって楽しいこと以外何があるのだろうか
砂場に撒いてどれくらい回収できるか
もし仮にこれがこぼれてしまった場合、どれくらい回収できるかを調べるのが今回の目的である。
どこでこぼれるかが問題なのだが、家だと掃除機で吸ったらいいだけの話なので面白くない。
というわけで、近所の公園の砂場にやってきた。きっと砂場に砂鉄をこぼしたらさぞ回収が難しいと思われる。ここを実験場としたい。
「砂鉄をこぼす」ってなんだ、ということは考えないで欲しい
ちなみにそもそも砂場に砂鉄がないかどうかを調べてみたところ、「なくはない」という感じだった。磁石でなでたらちょろっと付くくらい。ないものとしよう。
ではこぼした砂鉄を回収します。
盆がどうと言いつつ結局紙を使った
蚊がすごい
砂場の砂の表面を磁石でさーっと撫でるようにする。磁石に砂鉄が少し付着する。取る。これを繰り返す。
砂鉄を集める作業自体に苦労はまったくなく、むしろ心が落ち着くくらいである。(朝、出社時間を遅らせてやってることを忘れれば。)
しかし、蚊がすごい。虫除けスプレーをたっぷりまいてきたにも関わらず、既に何箇所か刺されている。
これが今回最大の苦労ポイントである。
早い段階でいやになってきた
さらに悪いことに雨も降ってきた。回収する皿として使っているコピー用紙が濡れる。
本降りになったらさっさと帰るところだが、微妙に降ってやんでを繰り返すところがにくい。
雨のせいで蚊が出てきている気もする。過酷だ。
磁石でなぞった部分が枯山水みたくなった。風流ですね。
楽しいことと言えば、たまに多めにこぼれた箇所にヒットするので、鉱脈を探しているような気持ちになれることだ。
ただ、しばらくするとそういった箇所もなくなってしまい、しょぼくれた作業が続く。
途中で磁石に直接砂鉄をくっつけるのは間違いだと気づいた。
そんなこんなでおよそ30分くらい回収作業を続けただろうか。ねばった方だと思う。
しかし、追い払っても追い払ってもやってくる蚊のしつこさに負けて、諦めることにした。
重さを測ってみます。覆砂鉄はどれほど返ってきたのか。
回収された砂鉄。ちょっとゴミみたいのが混ざってしまった。
はい、15グラム。
結果、ひっくり返した30グラムの砂鉄の内15グラム回収できた。無限にやってたら30グラム以上いけたと思う。
その間に蚊に刺された箇所は7箇所。無限にやっていたら無限に刺されていただろう。
覆砂鉄盆に半分返る
「覆水盆に返らず」に対し、「覆砂鉄盆に半分返らず」ということがわかった。あるいは「覆砂鉄盆に半分返る」。
もうちょっと詳しく言うと「覆砂鉄カジュアルにやると盆に半分返る」。どう詳しく言っても「案の定」の範囲を越えることはない。
以上、15グラム、金額で言うとおよそ300円分の砂鉄を失って得た結論だ。これも今年のお盆の1ページとして心のアルバムに収めたい。