特集 2014年7月24日

アルマゲドン2007を観ながら食べたい甘納豆はこれだ

果たしてどれなのか!?
果たしてどれなのか!?
甘納豆ってすごく地味だ。

おじいちゃんおばあちゃんに人気のお菓子なのだとは思う。そのためあまり馴染みがない。

ちょっと知ってみたい…しかし記事にするには地味…という葛藤を乗り越えて、なんとか派手な感じに食べ比べてみることにした。
1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。(動画インタビュー)

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でん六の手のひらの上で

まずは甘納豆を手に入れるために近所のコンビニやスーパーを回ってみた。何件かまわったところ、三種類の甘納豆を買うことができた。
セブン&アイの甘納豆と、でん六の4種類の甘納豆がミックスされたやつが2タイプ
セブン&アイの甘納豆と、でん六の4種類の甘納豆がミックスされたやつが2タイプ
微妙な言い方になるが甘納豆は「売ってるところもあれば売ってないところもある」。甘納豆はそういうポジションだった。

しかも売られている種類もあまりないのだろうか。でん六の製品がかぶってしまった。

とりあえず開けてみて、内容を確認しよう。まずはでん六の小分けの方。
このパックにはあずき、白いんげん、金時、青エンドウが入っていた。
このパックにはあずき、白いんげん、金時、青エンドウが入っていた。
ここでいちおう確認しておくと、甘納豆とは上の写真みたいな豆類を砂糖漬けにしたお菓子である。ネバネバの納豆とは関係がない。じゃあなんで甘納豆っていうんでしょうな。

でん六の甘納豆は小分けタイプもミックスタイプも、どちらも内容は同じであった。ミックスタイプのほうがわずかにパサパサしてるかも。

セブンイレブンで買ってきたものはと言うと…というところで、パッケージの裏側を見たところ、驚愕の事実が明らかになる。
こちらはあずきオンリー
こちらはあずきオンリー
裏を見ると、こちらも製造はでん六だったことが発覚
裏を見ると、こちらも製造はでん六だったことが発覚
買ってきたものすべてでん六の製品だった…。ぼくはでん六の掌の上で踊らされているだけだったのか…。

ちょっとガッカリ、というかこれを食べ比べても地味過ぎる話になってしまうなと思い焦る。
一応おいしく食べてメモも取ったが地味…
一応おいしく食べてメモも取ったが地味…
でん六製品じゃダメ、ということではない。しかし、このまま続けてもただ甘納豆食べてるだけである。

実際、甘納豆を食べて「青エンドウは豆の味が…」などとメモを取ったりしていたのだが、記事として、いや輝ける夏の三連休の過ごし方として本当にこれでいいのか。頭を抱えてしまった。

やっぱり少し高級な甘納豆を食べる

そこでもう少し高級な甘納豆を買うことに。高級品甘納豆を目の前にしたらテンションもやや上がるはずだ。

何を隠そう埼玉には十勝甘納豆本舗という和菓子屋が何店舗もあるのだ。
いきなり登場したが、埼玉県にはこの十勝甘納豆本舗がたくさんある。当然うちの近所にもある。
いきなり登場したが、埼玉県にはこの十勝甘納豆本舗がたくさんある。当然うちの近所にもある。
1つ500円くらい×6つの詰め合わせを買ってきた。勢いで。
1つ500円くらい×6つの詰め合わせを買ってきた。勢いで。
勢いに任せて買ってきた。けっこういい買い物である。要するに全部甘い豆だけれども、それぞれどんな味がするのだろう。楽しみだ。

一方で、それでもまだ不安は残る。「この豆は暴力的なまでに甘みがつよいですなあ…」などと語っても、やっぱり地味だし読者の印象にも残らない(はず)。

アルマゲドン〇〇を見ながら食べたい甘納豆はこれだ!

そこで派手さを足すために、DVD「アルマゲドン2007」~「アルマゲドン2012」を交え、「アルマゲドン〇〇を見ながら食べたい甘納豆はこれ!」という視点で甘納豆をレビューしたい。
派手な要素を無理やり取り入れます。
派手な要素を無理やり取り入れます。
なぜそんなことするかというと、「どうせ似たようなものでしょ?」→「違うんです!」ということを表現するのにちょうどいい具合なのでは、というひらめきからである。

あと「甘納豆」と「アルマゲドン」ってなんとなく似てないだろうか?

ともかく、この作戦で甘納豆に興味がある人とアルマゲドンに興味がある人の両方をターゲットにした優れた記事になる予定。
ちなみにこれらはみんな地球に隕石が降ってくる映画なのだが、よく知られている映画「アルマゲドン」とは関係なく、邦題をこんな風につけちゃってるだけのヤツだ。
ちなみにこれらはみんな地球に隕石が降ってくる映画なのだが、よく知られている映画「アルマゲドン」とは関係なく、邦題をこんな風につけちゃってるだけのヤツだ。
ということで前置きが長くなってしまったが、いよいよ甘納豆の食べ比べをしてみたい。

あずき

はじめはスタンダードにあずきから。
世代を問わず人気の味わいだそうです
世代を問わず人気の味わいだそうです
しっとりとしていて、やわらかい口当たり。コンビニで買ってきたものは固めのと柔らかめのものが混ざっていたが、こちらのほうは安定して柔らかい。あと重量感があるような気がする。

甘さと豆の風味がちょうどよく一体化していて、素朴ながらもスタンダードな安定感を見せている。
甘さ ★★★☆☆
豆感 ★★★☆☆
(豆感とは豆っぽい味や風味の強さのことです)

そんなあずきの甘納豆を食べながら見たいのは…
月が落ちてくる! アルマゲドン2007
月が落ちてくる! アルマゲドン2007
月に小惑星が衝突し、大きな亀裂が入ってしまう。このままでは崩壊した月が地球に大打撃を与える。危機を乗り切るために集まったのは父の宇宙理論が正しいことを証明しようとする科学者と、ビル爆破のエキスパートだった…、というストーリー。

時間がないから核エンジンのロケットで月まで行ったり、爆弾を使って月を溶接しようとするなど荒々しい設定もあるが、07~12の中では比較的落ち着いた真面目な作りになっている。

そんなスタンダードな内容のアルマゲドン2007はスタンダードなあずきの甘納豆を食べながら観たい。
ちょっと素朴な感じがするスペースシャトル搭乗前
ちょっと素朴な感じがするスペースシャトル搭乗前
ということで本稿のタイトルになっている「アルマゲドン2007を観ながら食べたい甘納豆」はあずきでした。でもまだ続きますよ。
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金時

あずきと同じく茶色い豆である
あずきと同じく茶色い豆である
あずきより一回り大きい。やっぱり言うことがいちいち地味だ。
あずきより一回り大きい。やっぱり言うことがいちいち地味だ。
続いて大正金時。

あずきより大粒で、おなじようにやわらかく「ぐにっ」とした舌触り。いんげん豆独特の豆の風味が特徴。

などと言っているが、基本的には甘い。お茶と一緒に食べるととてもあう。

甘納豆の糖分と、お茶のカフェイン。なんとも元気が出てきそうな組み合わせだ。コーラ? 豆にはアミノ酸がありそうなのでレッドブルと言ってもいいかもしれない。
甘さ ★★★☆☆
豆感 ★★★☆☆
そんな金時の甘納豆を食べながら見たいのは…
こんなシーンはなかった アルマゲドン2009
こんなシーンはなかった アルマゲドン2009
アラスカに落ちた隕石の影響で、地軸が10度ずれた。このままでは地球の磁場がなくなってしまう。磁場がなくなると太陽放射の直撃を受けて生物はすべて焼死してしまう!という設定。

磁場がなくなるより地軸が10度ずれるほうが問題なのでは?と思うが、それも作品の味わい。登場する博士も「これが科学」と説明していたので飲み込まざるをえない。

静電放電のせい(?)で電源を入れた電子機器に触れていると焼け死んでしまうという描写も印象的(電源を切っていればセーフ)。

そんな独特の味わいがあるアルマゲドン2009は、同じく独特の味わいのする金時の甘納豆を食べながら観たい。
何を言っているのかよく分からなかった
何を言っているのかよく分からなかった

白花(白いんげん)

豆って名前多くないですか?
豆って名前多くないですか?
まるまるしている
まるまるしている
白花、というのは白いんげんのことだそう。

見るからに大きくまるまるとしている。たべるとほくほくねっとりした食感。甘さは控えめで、さつまいものようなやさしい味がする。お茶がなくても単体でイケそうな甘さだ。
甘さ ★★☆☆☆
豆感 ★★★☆☆
そんな白いんげんの甘納豆を食べながら見たいのは…
観たのに最後どうなったのか覚えていない アルマゲドン2010
観たのに最後どうなったのか覚えていない アルマゲドン2010
地球に接近した彗星をミサイルで撃墜したところ、破片が地上に落ち、水が汚染されてしまった。主人公の娘は汚染された水を飲んだために勾留され、主人公と離れ離れに。妻子との再開を目指して主人公は行動するが、街の行政が崩壊したため暴徒に襲われたり大変な目に…。

なんだか全体的に盛りだくさんだった。というか、目を離すと展開が変わっていたりする。結局、最後どうなったかちょっとぼんやりな感じになってしまった。

印象的なシーンは、暴徒から逃げるために建物の屋上に出た主人公が「おれは高所恐怖症なんだ」と言って元の場所に引き返すところ。このシーン、いる?

そんなぼんやりしたアルマゲドン2010を観ながら食べたいのは白いんげんの甘納豆である。
核ミサイルの発射ボタンがエスケープキーだった
核ミサイルの発射ボタンがエスケープキーだった

青えんどう

文字通り異色の青えんどう
文字通り異色の青えんどう
今回のラインナップだと最も色鮮やか
今回のラインナップだと最も色鮮やか
つぎは青えんどう。

青く、色鮮やかだ。甘みは少し抑え気味で、そのかわりナッツを思わせる独特の風味が特徴。豆の感じがしつつも食感はやわらか。
甘さ ★★☆☆☆
豆感 ★★★★★
そんな青エンドウの甘納豆を食べながら観たいのは…
異色のストーリー アルマゲドン2008
異色のストーリー アルマゲドン2008
隕石の衝突によりアイルランドが壊滅した。科学者である主人公は、その1年後にアメリカにより巨大な隕石が衝突することを予測。軍は核ミサイルによる迎撃を考えるが、それは現実的ではないと考える主人公はアメリカ国民を全員脱出させることを提案する…という話。

要するに隕石衝突は諦めて逃げることを進める主人公と、そんなことできるかという軍部の対立の物語だ。すごい冷静だ。他のアルマゲドン達はみんな爆弾使ってるぞ。

そんな異色ストーリーのアルマゲドン2008は、これもまた異色の青えんどうの甘納豆を食べながら観たい。
カレー食べてるから冷静なのかな
カレー食べてるから冷静なのかな
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赤えんどう

ころころとしている
ころころとしている
まるくてかわいい
まるくてかわいい
青えんどうに続くのは赤えんどう。ころころとしている。

色違いで味も似ているかなと思ったのだが、かなり違う。こちらは他のものと比べると豆の風味が抑え気味で、その分甘みが際立っている。色が違うだけじゃないのか。不思議だ。
甘さ ★★★★☆
豆感 ★★☆☆☆
そんな赤えんどうの甘納豆を食べながら見たいのは…
ミステリー要素もあるアルマゲドン2011
ミステリー要素もあるアルマゲドン2011
近くを通過する彗星が分裂したため、隕石の嵐が地球を襲う。隕石の軌道がアメリカを狙うかのようで、意図的に操られている可能性もありそうだ。数千個に分裂した隕石にはミサイルも使えない。解決策はあるのか? というやや謎が多いストーリー。

ただそうはいっても、なんだかんだで最終的には核ミサイルで解決するのがアルマゲドンのかわいいところである。

そんなややミステリアスなアルマゲドン2011はややミステリアスな雰囲気の赤えんどうの甘納豆を食べながら観たい。
CGが多用されている割に、質がちょっと残念なのもかわいい
CGが多用されている割に、質がちょっと残念なのもかわいい
大統領直通電話もかわいい
大統領直通電話もかわいい

お多福(そら豆)

こう見えてそら豆です
こう見えてそら豆です
大きくてごろっとしている
大きくてごろっとしている
甘さ ★★★★★
豆感 ★☆☆☆☆
そんなそら豆の甘納豆を食べながら観たいのは…
どうしてこうなった アルマゲドン2012
どうしてこうなった アルマゲドン2012
指向性のブラックホールが出現し、地上は地震、津波、竜巻と大荒れ。あと2日で壊滅という危機てんこ盛り。

突飛な話がたくさん出てくるのだが、天才科学者がそう言っているのでしょうがないか、という感じ。

序盤で「核爆弾をつかって地軸をずらす」という、他の作品では最終手段とされているものを、あっさり実行したが効果がなく「やばい!」という気がした。

ちなみに、やたらセクシーな女性がでてくるので何かそういうシーンがあるのかと思ったけど、特にありませんでした
地球周辺にブラックホールができた理由について。天才学者「わからない。偶然が重なった」
地球周辺にブラックホールができた理由について。天才学者「わからない。偶然が重なった」
というわけで、甘納豆の豆事の味わいの違いがわかっていただけただろうか。わかっていただけたと思う。

豆が変わっても甘納豆は甘納豆だろうとうっすら思っていたが、かなり味わいに差があることがわかった。

それはまるで「アルマゲドン〇〇」のストーリーがそれぞれまったく違うように。

一緒くたにされて扱われてるものの違いがなんとなくわかると楽しいですね。
あずきの甘納豆をトーストに乗っけたら普通においしかったです
あずきの甘納豆をトーストに乗っけたら普通においしかったです
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