特集 2014年7月14日

この商品がすごい!…けど、くさい?

謎の存在感
謎の存在感
ネット通販でものを買うとき、購入者のレビューを読むようにしている。玉石混淆かもしれないが、それでも参考になる部分はあるからだ。
中には気になるレビューが集まる商品もある。「品物はいいけど、においが…」という論調のものだ。くささにもだえる人がいたり、におい賛否両論だったりして、読み物として面白くなっている場合もある。

不要なものなのに、においにまつわるレビューが気になって買ってみたくなるものさえある。いくつか購入して確かめてみた。
1973年東京生まれ。今は埼玉県暮らし。写真は勝手にキャベツ太郎になったときのもので、こういう髪型というわけではなく、脳がむき出しになってるわけでもありません。→「俺がキャベツ太郎だ!」

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素材本来のフレーバーを味わおう

別にいらないけど、においのレビューを読んで気になるものたち。まず最初に確かめてみるのは防音用のゴム板だ。
立派な箱に入ってやってきた
立派な箱に入ってやってきた
容積に占める割合はかなり低い
容積に占める割合はかなり低い

レビューによると
、製品の質を評価する声がありつつも、見出しからして「とりあえず臭い」「においが酷い」と、くささを期待させる言葉が踊る。それでいて「そんなに臭いかな?」と書いている人もおり、評価の振れ幅があるのが余計に気になる。
いざ、尋常に
いざ、尋常に
個人的にはどこも防音したいところはないのだが、体感したくなって購入。

買ってみたのは3mm厚のもの。同じシリーズで1mm厚や5mm厚の製品もあるのだが、においの言及がレビューにあるのは3mmのみ。このあたりも気になるではないか。
新しいタイプの礼拝
新しいタイプの礼拝
素直な気持ちで嗅覚を研ぎ澄ませる
素直な気持ちで嗅覚を研ぎ澄ませる
大きく息を吐きながら体を前に倒し、ゴム板に顔を近づける。確かに感じ取れるにおい。自分もレビューを書いてみよう。
★★★★安心感のあるゴム臭を味わえます
防音用として使用してないので、におい以外のことはわかりませんが、しっかりと天然ゴムフレーバーが味わえます。強烈過ぎるというほどでもなく、「ゴムってこういうもんだよね」という範囲におさまっているのも◎。ゴム臭が薄くなったらリピします。

「バツゲームレベルのクサさ(笑)」を確かめる

続いて検証してみるのはカッターマット。多くの人がレビューでにおいについて触れている製品だ。

レビュー
の感じ方には結構な差があり、「匂いが強烈過ぎて目がしみるレベル」「モノ自体はすごくイイんですけど、このニオイはバツゲームレベルのクサさです(笑)」と書く人もいれば、「臭くて仕方が無いとは思いませんでした」「そんなに臭わなかったです」ともある。
旧タイプのものをすでに愛用中
旧タイプのものをすでに愛用中
目がしみてる人も「ものは本当にいいのです」と書くほど、全体的に性能への評判は高い。ゆえににおいが気になってくるという演出の製品だ。

こちらは同じ会社の旧製品をすでに数年前から使っているので、それを改めて確認してみよう。
いつもお世話になっております
いつもお世話になっております
いつもお世話になっております
いつもお世話になっております
普段と違う距離感で接して、改めて感じるそのにおい。普通に使っているだけでは気づけなかったフレーバーがそこにある。
★★★★経年使用でほどよく香ります
旧タイプの数年前物ですが、鼻を近づけると今でもにおいを感じました。かなり接近させないと気づかず、漂う味わいも一般的な事務臭で、むしろ好きかもしれません。作業中の気分転換として、ちょくちょく嗅ごうと思います。
購入当初のにおいの記憶はないので、強烈な印象は個人的にはなかったのだと思う。レビューでも、使用するうちににおいが薄くなったと書いている人は結構いるので、きつく感じている人も熟成を待てるのとよいのではないだろうか。

沼の香り説もあるヨガマット

今回の記事を書くに当たって調べていくうち、特に気になったのが、こちらのヨガマットだ。
レビューを知って買うとドキドキ感も楽しめる
レビューを知って買うとドキドキ感も楽しめる
レビューには「匂いには敏感ですが、許容の範囲内でした」「においも最初から全くせず」と書く人もいれば、「とにかく臭いが強烈でした。死んだヒキガエルが大量に入っている沼…の様な」「4.5帖の部屋全体が臭くなり、嗚咽(グェッと)します」ともある。

こうしたレビューもありながら、星の平均は4であることからもわかるように、ヨガマットとしての性能そのものは手堅いようなのだ。
イメージ:沼 (こちらの記事より)
イメージ:沼 (こちらの記事より)
ヨガマットは全く必要ないのだが、これほど強烈な表現のレビューがあると気になってしまう。箱を開けるのにも緊張感が漂うではないか。
記憶から沼を呼び起こして
記憶から沼を呼び起こして
沼かな?沼じゃないかな?
沼かな?沼じゃないかな?
においの感じ方には個人差があるので、あくまで私の感じ方でしかないのだが、少なくともヒキガエルのにおいはしない。何かの手違いでヒキガエルが混入したロットがあったのだろうか。

臭気の強さはそれほどでもない。ただ、そのにおいの質を沼と言う人がいるのは、わからなくもない。
★★★★沼か湖かで言えば、沼かも
普通に持ったり置いたりしていると気付きませんが、鼻を近づけるとある程度独特のにおいはします。ヨガマットとして使用してないので、におい以外のことはわかりませんが、くさくてヨガできないってことはないと思います。
もしかすると、私が沼フレーバーに対して寛容な感性の持ち主なのかもしれない。そう思って妻にも嗅いでもらったところ、「うーん、言われてみれば、まあ沼かもね」というくらいのライト感覚。よっぽどの沼嫌いではなければ、なんとかなるのではないかと思う。

くさいのが仕事という商品

最後に検証するのは「いか原油」という製品。名前からすると、それが何なのかさっぱりわからないと思う。
無言なのに訴えてくるものがある瓶
無言なのに訴えてくるものがある瓶
その正体は釣り用の集魚剤らしいのだが、それにしても「いか原油」という言葉の響きは謎めいている。
ミステリアスな淀み
ミステリアスな淀み
「集魚剤らしい」と書いたのは、瓶にはどこにもそうと書いていないからだ。「食品ではない」とはあるが、機能も材料も保管方法も記されていない。「わかってる奴だけ買えばいい」という雰囲気。瓶の中には淀みとそれに浮かぶ油が入っているだけだ。

レビューには「まず、とてつもなく臭い!」「手に着いたら大変です」といったワクワクさせられるフレーズが並ぶこの商品。性能として「その代わりアホみたいに釣れます」ともあるのもすごい。果たしてどんな実力なのだろうか。
におい測定器登場
におい測定器登場
まずはまともなにおいを嗅がそう
まずはまともなにおいを嗅がそう
今回は客観的ににおいの強さを知るために、所有している臭気測定器を使ってみることにしよう。参考に淹れたてのコーヒーを測定してみたところ、においの数値は233。この値が高いほどにおいが強いということになる。
手袋着用でリスク回避
手袋着用でリスク回避
ここまで近づける勇気
ここまで近づける勇気
レビューで脅されているので、開封は屋外にしよう。強く締まったフタを開けると、約束されたイカ臭気。
★★★★★ くさい、でもそれでいい
確かにくさいですが、それが仕事の商品です。ただ、しばらく嗅いでいると、口にしたわけではないのにイカを食べた気がしてくるのには驚きました。集魚剤として使用してないので、におい以外のことはわかりません。
においは強いもののそれほど嫌悪感はなかったのだが、妻はかなり嫌がっていた。これまでの人生の経験上、私の方がイカ臭に対して耐性があるのかもしれない。
予想外とも言える数値
予想外とも言える数値
測定器の値は246とコーヒーとほぼ同じで、これだけのにおいからすると意外に思えた。ただ、淹れたてコーヒーの芳醇な香りが、全てイカ臭だと考えれば結構なものだとわかってもらえるかと思う。

釣り関連は嗅いでみたいのがいっぱい
釣り関連は嗅いでみたいのがいっぱい
本質的な性能に確かなものはあるが、においも結構きてますという評判の商品を調べた今回の記事。幅はあったものの、レビューを書いた知らない誰かとにおいを共有するという面白さがあった。楽しくはあったのだが、いらないものが増えるという難点はどうしたものかと思う。
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