特集 2014年7月8日

遊びながらルールをつくる、「未来の運動会」に参加してきた

デジタルとスポーツが融合する、未来の運動会に参加してきました
デジタルとスポーツが融合する、未来の運動会に参加してきました
去る7月5日、神奈川工科大学にてとあるスポーツイベントが開催された。その名も「第1回運動会ハッカソン!」。参加者自らがその場で新しいスポーツ(遊び)を生み、プレイし、シェアする、まったく新しい「未来の運動会」だという。

よく分からないが、なんだか楽しそうだ。見学してきた。
1980年生まれ埼玉育ち。東京の「やじろべえ」という会社で編集者、ライターをしています。ニューヨーク出身という冗談みたいな経歴の持ち主ですが、英語は全く話せません。

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> 個人サイト Twitter (@noriyukienami)

開発しながらプレイする運動会

ハッカソンとは、主にIT業界で催されている開発イベントのこと。参加者は制限時間内に新しいサービスを開発し、プレゼンを行う。今回はその運動会版ということらしい。つまり「新しいスポーツをみんなでつくって遊びましょう」という試みだ。なお、“開発しつつプレイする人”の意で参加者のことは「デベロップレイヤー」と呼ぶ。おお! かっこいい。
大学構内の体育館が会場
大学構内の体育館が会場
手づくり感あふれる会場
手づくり感あふれる会場
会場は神奈川県厚木市の神奈川工科大学「KAITアリーナ」。スタート時刻の11時を前に、すでに多くの参加者、ギャラリーが集まっていた。学生以外も見学、参加できるとのことで、親子連れやカップルの姿も目立つ。
虎視眈眈と開会を待つデベロップレイヤーたち
虎視眈眈と開会を待つデベロップレイヤーたち
しかし運動会といいつつ、運動会ならではの胃がきりきりするような緊張感はない。参加者はストレッチに励むでもなく、パソコンやスマホをいじっている。

いったい何が始まるのか?
ほどなく開会式がスタートした
ほどなく開会式がスタートした
発起人のひとり、犬飼博士氏の挨拶
発起人のひとり、犬飼博士氏の挨拶
まずは本大会の発起人・ゲームクリエイターの犬飼博士氏から趣旨説明が行われる。
続いて主催者あいさつ。「ニコニコ学会β」委員長の江渡浩一郎氏
続いて主催者あいさつ。「ニコニコ学会β」委員長の江渡浩一郎氏
「スポーツマン精神とハッカー精神にのっとって楽しくスポーツをハックしましょう」

江渡氏による素晴らしい宣言に続き、代表デベロップレイヤーによる選手宣誓が行われる。
堂々たる宣誓。さすが代表
堂々たる宣誓。さすが代表
カンペ見てたけど
カンペ見てたけど

持ち寄った競技をみんなでおもしろくしよう

さて、新たなスポーツをつくるといってもまったくのゼロベースから生み出すのはさすがに困難ということで、今回は各参加者が持ちこんだ原型となる競技がいくつか用意されている。それらの競技に新たなルールや仕組みを採り入れ、より良いものにしていこうというわけだ。
原型となる競技は7種目
原型となる競技は7種目
各競技のリーダーから、種目についての説明がなされる
各競技のリーダーから、種目についての説明がなされる
ちなみに持ちこまれた競技は、スマホなどの電子デバイスを駆使したものが多く、未来っぽい。それでスマホいじってる人が多かったのか、なるほど。
考案した競技のアイデアをプレゼンする
考案した競技のアイデアをプレゼンする

未来の鬼ごっこ、革命的ドッジボール

たとえば明治大学の学生チームが考案した「Twinkrun」は、スマホを使った“新しい鬼ごっこ”。頭に装着したスマホの色でプレイヤーの強さが決まり、強い色のプレイヤーは弱い色のプレイヤーに接近することで相手のポイントを吸収できるという。
色は3秒おきに変わる
色は3秒おきに変わる
使用する色は3種類。「緑<黒<赤」の順に強くなる
使用する色は3種類。「緑<黒<赤」の順に強くなる
プレイ中、自分の色を見ることはできないが、それがこのゲームのおもしろさだ。相手が自分から離れていくようなら「あ、おれいま赤なんだ。追いかけろ!」となるし、近づいてきたら「緑か、逃げろ!」となる。だが、時には「黒」にイチかバチか突っ込むパワープレイを仕掛けられるケースもあるので油断できない。鬼ごっこに心理戦の妙がプラスされているのだ。すごい、頭いい!
一方、電気通信大学の院生が考案した「ライトドッジ」
一方、電気通信大学の院生が考案した「ライトドッジ」
ライトドッジは、ドッジボールに「HP(ヒットポイント)」や「アタックポイント」といったデジタルゲームの概念を組みこんだ革命的スポーツだという。なにそれ楽しそう!(仕組みは後述します)
ゲーム的要素を採り入れることで、弱者が強者に勝つジャイアントキリングを起こすことも可能になるという
ゲーム的要素を採り入れることで、弱者が強者に勝つジャイアントキリングを起こすことも可能になるという
このままでも十分楽しそうな遊びばかりだが、体験者の意見をフィードバックし、さらに競技としての最適解を探っていきたいと考案者は語る。向上心がすごい。サッカーとか野球もこうやって進化してきたのかもしれない。
未知の競技だらけのプログラム
未知の競技だらけのプログラム
かくして、未来の運動会は幕を開けた。
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