特集 2014年7月4日

「トライアル」ってどんなレース?

やばい。
やばい。
「トライアル」というバイクレースを見に行った。

知り合いが出場するので見に行ったわけだが、予備知識ゼロで行ったせいか想像してたのと全然違い、いろいろ面白かった。その様子をレポートしたい。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。

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レース会場が想定外

私が見に行ったのは、九州トライアル選手権シリーズ第6戦長崎大会。
そのレース会場が想定外だった。

長崎市は琴海町という、うちからそれほど遠くないところで行われたのだが、地図で場所を確認してもレース場があったような記憶がない。

行ってみるとそこは山で、建設会社の敷地内だった。
立て札に従って進むと会社の敷地内に入っていった。(予想外)
立て札に従って進むと会社の敷地内に入っていった。(予想外)
仮面ライダーの舞台のようだ。
仮面ライダーの舞台のようだ。
ここにコースが作られている。
ここにコースが作られている。
観戦は無料。地方大会は概ねこういう雰囲気とのこと。全国大会とかだと有料で、その代わり観客席があるとか。
観戦は無料。地方大会は概ねこういう雰囲気とのこと。全国大会とかだと有料で、その代わり観客席があるとか。

タイムを競わない

応援に来たものの、どんな競技かまったくわかってなかった。てっきりダートのコースをグルグル何十周もしてそのタイムを競うようなものをイメージしてたら、まるで違った。かみさんなどはもっと酷く、アフリカ大陸横断みたいなのを想像してたようで、「それって走ってる姿見えるの?」などと呟いていた。

それはこうだった。
・タイムは競わない
・アクロバティックなコースを走り、そのテクニックを競う
・コースは8つに分かれていて、それを3周する(数は会場毎に異なる)
・周る順番は自由
・足を着いたりすると減点
・減点方式でミスが最も少ない人が優勝
選手と観客との距離がむっちゃ近い。
選手と観客との距離がむっちゃ近い。
速さを競わないので基本ゆっくり走る。
静止してることも多い。
さらにものすごい超絶テクでバイクをコントロールする。
といった理由から、観客とバイクとの距離がものすごく近い。
仮面ライダーを思い出さずにはいられない背景。
仮面ライダーを思い出さずにはいられない背景。
森の中を走るコースへと向かう選手たち。
森の中を走るコースへと向かう選手たち。
森の中はすごい急斜面。
森の中はすごい急斜面。

間違ってコースに入ったかと思った

コースが8つに分かれていたのは最も予想外だった。

車で会場の敷地内に入ってまもなく、
「この道で合ってるだろうか…?」
と一抹の不安を感じつつゆっくり進んでいたら、選手たちがわらわら走ってる道に出たので、間違ってコースに入ってしまったかと一瞬思った。
コース間移動のため選手たちがカジュアルにそのへんを走ってる。
コース間移動のため選手たちがカジュアルにそのへんを走ってる。
観客も選手と同じ道を移動。
観客も選手と同じ道を移動。

バイクの技が想定外

そしてバイクの技がすごかった。
絶対ムリ!という感じの坂を駆け登っていったり、自分だったら「お手上げ!」という状況を何度も目にした(で、なんとかなっていた)。
こんなでかい石をバイクで乗り越える。
こんなでかい石をバイクで乗り越える。
「こんなとこ行けるんかい?」ってとこでも意外とあっさりクリアしていく。
コースは選手の階級に応じて(たしか)3つのレベルに分かれていて、それぞれの色テープが着いたところを進むようになっている。もちろん階級が上の人ほど難しくなる。

階級は、下から順に、
・国内B級
・国内A級
・国際B級
・国際A級
とあり、さらにその上、国際A級の中でも特に世界で活躍するような選手を「スーパークラス」と呼ぶらしい。

知り合いが優勝!

試合は、応援していた友人が国際B級部門で優勝。
なんと九州大会6連覇で、今シーズンの九州チャンピオンにも決まったそうだ。すごい!
優勝した橋口智彦さん
優勝した橋口智彦さん
さて、せっかくなので次のページでは
後日会って、そのすご技をじっくり見せてもらった様子をお届けしたいと思う。(ここからが面白いよ)
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九州チャンピオンになった橋口智彦さん (以下ハッシー)
九州チャンピオンになった橋口智彦さん (以下ハッシー)

トライアルの技をじっくり見たい

ハッシーは私の飲み友達。最近ぜんぜん飲み会に誘ってくれないな~と思っていたら、今年は飲み会を自重してレースに専念してたそう。その甲斐あって今シーズンは九州大会6連覇としっかり成績を残した。全国大会でも3位になったりもし、来シーズンからは国際A級へと進むそうだ。

まずは、仕事場である彼のガレージにて。
自転車でもこのテクニック。
およそ私の知ってる自転車とは別次元の動き。
これが自転車なのか?

普段仕事でなかなか練習に行けないので、トレーニング用にと買ったそうだ。
練習用自転車。これはこれで自転車の大会などもあるらしい。
練習用自転車。これはこれで自転車の大会などもあるらしい。
移動は車。
移動は車。
長崎大会が行われたのと同じ場所を訪れた。
ここはハッシーが中学生の頃から、会社のかたの好意で使わせてもらっているという。

競技用のバイクはナンバープレートも付いてなく、公道を走れないので車に乗せて移動。
まずはドラム缶を渡ったり、石に登ったり。これぐらいは朝飯前といった感じで楽々クリアしていく。

鹿のように駆け上がる

次はこれ。
鹿が敵から逃げる時に登るような急斜面。
というか、ほぼ崖だが…
まるで鹿!これが可能ならどんな山道だってバイクで登れるんじゃないか?
降りるのもおよそバイクで通る所とは思えない崖。(写真だとわかりづらいかもしれないが)
降りるのもおよそバイクで通る所とは思えない崖。(写真だとわかりづらいかもしれないが)

垂直の壁

次は超極太のタイヤ。
超巨大タイヤ。たぶん、トランスフォーマーか何かについてたやつ。
超巨大タイヤ。たぶん、トランスフォーマーか何かについてたやつ。
垂直。
これに向かっていくなんて自分的にはありえない。
「ただぶつかるだけじゃ?」
と思うところだが…
するっとクリア。
どうしてこんなことが可能なのか?
と訊いてみると、
矢印の辺りに前輪を当てる。
矢印の辺りに前輪を当てる。
ステップを踏むことで反動でタイヤが上がり、ベクトルが前から上へと変わる…と説明してくれてたような気がする。(3割程度の理解力にて)
これくらいまで来たら今度は前に押し込む。…とのこと。
これくらいまで来たら今度は前に押し込む。…とのこと。

土管

今度は土管。
しかも横からではなく縦から登るという。
これは、やばいだろう。
これは、やばいだろう。
先ほどのタイヤと違い、土管は穴が空いている。
こんなの登れるのか?

しかも丸いから上に登ったとしても滑って落ちたりしないか?
良い子は真似しちゃダメ!
ココを渡っちゃうんだからなぁ…
ココを渡っちゃうんだからなぁ…
アロンアルファのCMの謎もわかった。
土管が渡れるならこれはカンタン。
まるで接着剤でくっつけたかのようにタイヤが動かない。
これを見て、昔テレビで見たアロンアルファのCMの謎がわかった。ここにアロンアルファが塗ってあったらたしかにくっつくと思う。
止まってても足着かない。

自在に静止していられる

トライアルは足を着いてはいけない競技なので、足をつかない状態でずっと止まっていられる。驚異的なバランス力。

私も試しにやらせてもらったのだが、まったく立ってられなかった。
普通の人がやると大体こんな感じ。

ほんとすごい

いやいや、なんか「ハッシーすごいよ」という話は聞いてたが、こんなにすごかったとは…。トライアルおそるべし。

【リンク】
九州トライアル選手権(日本二輪車普及安全協会)
84Racing (ハッシーのブログ)
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