特集 2014年7月3日

女子小学生向けの「写真の撮られ方」をやってみた

実践した結果
実践した結果
「写真撮られるの苦手です」そういう人多いだろう。ぼくもそういうタイプだ。

ところが世の中スマートフォン全盛でみんながいつでもどこでも人の写真撮るようになってきた。

撮られるの苦手な人の悩みは深刻である。本屋に行ったら「女子小学生向けに写真の撮られ方を解説してある本」なんてものまであった。
本業は指圧師です。自分で企画した「ふしぎ指圧」で施術しています。webで記事を書くことをどうしてもやめられない。(動画インタビュー)


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写り方のマニュアル本がある

「写真の写り方」の本なんて今まで見たことがない。見つけてすぐに購入した。
「ミラクルかわいい!写真のうつりかた&とり方マスター」(西東社)640円
「ミラクルかわいい!写真のうつりかた&とり方マスター」(西東社)640円
最初に載っていたのは「カンペキ笑顔をマスターしてキメ顔じょうずに!」というコーナー。
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ポイントは

・下がった目じり
・口角を上げて前歯を出そう
・左右で同じくらいに口角を出そう


ということである。すごく基本的なところだが「あー、やっぱりみんなこういうのを読んで練習してうまくなっているんだなー」と思う。

次のページには、この基本に加えて様々なバリエーションが載っている。そうだよね、「いつも写真に写るときは同じ顔」ってわけにもいかないもんな。

あははスマイル

笑顔のバリエーションの一つ、「あははスマイル」。口を「あ」の形で縦に2センチ開くと書いてある。上の歯だけが見えているのが良いそうだ。
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キュート系のはにかみスマイル

両目をつぶって前歯をだし、少し下を向く、とのこと。
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なぜか上手くいかないので外行きます

「あははスマイル」「はにかみスマイル」両方とも書いてあるとおりにやってみた。しかし、モデルと全然印象が違う。一つ一つのパーツはけっこう真似できていると思うのだが……。撮られ上手には程遠い。

うまくいかない理由が全く分からないので、とりあえず外に出てやることにした。
公園。子供が遊んでる
公園。子供が遊んでる
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いひひスマイル

「いー」といいながら、口角をもっと横に広げる。
これ「笑顔がニガテな子にもおすすめのカンタンな笑顔」って書いてあって、泣けてきますね。
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なにが「笑顔がニガテな子にもおすすめのカンタンな笑顔」だよ。営業マンが顧客に無理な値下げ突きつけられている時みたいな表情にしからなない。これでも何回も撮った。

気付いたのだが、さっきから僕の表情は全然「スマイル」じゃないのだ。力みすぎて、顔の向かって右側の方に変なシワが寄っている。

アヒル口

流行りましたね、アヒル口。上の唇が「W」の形になるのがポイント、だそうである。
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しかし「W」を意識し過ぎたのがよくなかった。さらに顔が力んでしまう。
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唇につられて、眼輪筋も一緒に動いてしまうのだ。まあ、これは僕にはできない、ということです。訓練が必要。

ウインク

僕はウインクがさっぱりできないんだけれども、ちゃんとやり方が詳しく載っている。

両目をギュッとつぶって、撮る瞬間に片目だけ開く。さらに口は開きながら笑うのがいい、とのこと。

…なんかやり方詳しく読んだら、よけいできる気がしなくなってきた。
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ウインクは舌を出してみると元気になる、とも書いてある。ヤバい予感しかしないけれども、やってみよう。
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これじゃ死んだカエルだ。

根本的に表情筋が不器用なんだな、おれは。一か所動かそうとすると、他の箇所もつられて動いてしまう。

これまで感情豊かに生きてこなかったツケを、今ここで払っているんだ。

おねだり

あごを引いて、上目使い。笑いながら前歯を下唇の上に置くと「おねだり」の表情になるという。

これ、ウインクみたいに派手なアクションがなくて良さそう。
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これがおねだり? 変質者が欲望をかみ殺しているような表情に見える。前歯の出し具合はモデルにだいぶ近いと思うのだが……。
そして、公園からは誰もいなくなった
そして、公園からは誰もいなくなった
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ピースの種類いっぱいある

ピースって昔っぽいピースと、今っぽいピースがあると思う。この本には今風のピースが網羅されていた。

これは「アイドル風ピース」。
これは「ちわっすピース」。
ちょっと調子に乗っている中年という感じだが、アリだ。

バーベキューでこういうポーズ撮っているおじさんが、フェイスブックで「いいね!」をたくさんもらっているの見たことあるぞ。

みんな意外とすでにこの本を買って読んでいるのかもしれない。
ためしに自分のフェイスブックにあげてみたら22いいね!がもらえた
ためしに自分のフェイスブックにあげてみたら22いいね!がもらえた

パーもある

ピースだけではなくてパーもいろんな種類ある。

これは「ギャル風パー」
「おどろきパー」
「おすましパー」
パーにしたらどことなくおネェ感が漂ってくるから不思議だ。手の使い方一つでこんなにも変わるのかと感心する。

実にこの本、ピースが9種、パーが17種あるのだ。

全身を使って表現

表情の付け方、手の使い方とくれば次は全身である。「ダンシング」というポーズをやってみよう。脚を開いて、片足体重になる。両手は外側に向ける。首は傾ける。
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これも各パーツの動きはそんなに間違っていないはずなのに、全体として全然ダメだからすごい。

写真撮るときにこのポーズされたら、みんななんともいえず、すごく困ると思う。
これもためしにフェイスブックにあげたら、11いいね!であった
これもためしにフェイスブックにあげたら、11いいね!であった
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自分だけじゃなくて「友達と一緒にこんな写真撮ってみよう」というコーナーもある。これはデイリーポータル編集部にお邪魔して撮らせてもらった。
みんなこの本に興味津々
みんなこの本に興味津々

思いっきりジャンプ

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ジャンプに必死過ぎる。実は何度もやり直しして(真ん中の石川さんがうまく跳べない)、これでもだいぶ楽しそうに写っている方。みんな完全に息が上がっていた。

みんなで『わっ』

撮影者が上向きに寝転がる。それをみんなで覗き込むという撮り方だ。
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お、なかなか楽しそう。みんな笑顔が上手だ。
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だけど、ちょっとカメラの設定を間違えると、笑顔がものすごく邪悪になる。このままこの男たちにひどい殺され方をしそう。

フレンドスター☆

みんなでピースをして星にする、という写真。
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指だけなので特別おかしなことはないのだが「なんでこんなことしているんだろうな……」という気にはなってくる。
「なんなんだろうな、これは……」と口では言いつつも笑顔になってくれる皆さん
「なんなんだろうな、これは……」と口では言いつつも笑顔になってくれる皆さん

顔面ドアップ!!

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ドアップ、というよりも、男同士でここまで顔を近づけることがあんまりくて動揺する。強制的に被写体同士の距離が近づく、いい構図である。

顔がいっぱい♪

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なぜだろう。中央の西村さんが本気で神々しくなってしまった。合掌は単に本のポーズを真似てもらっただけなのだが……。

少しは使える部分あった

マニュアル本を買ってもダメだと落ち込む。いや、これは女の子向けの本である。わずかにでも使える部分があっただけ、よかったと思うべきだ。

それにしても、人生の早いうちから、こういうスキルを磨こうとしている女の子はすごい。
今度はこの本買ったのでよく読んでみたい
今度はこの本買ったのでよく読んでみたい
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