見直そうコントロールパネル
コントロールパネルなんてあまり注目されていないかもしれない。
要するにコンピュータの設定やらなにやらが集まったメニューへのショートカットだ。そしてそのアイコンがこれ。
このアイコンに見覚えありませんか。かっこいい&かわいいですよね
以前はチェックマークの付いた「何か」のアイコンであまり印象に残ってないだが、Windows7と8だとこういうアイコンになり、その存在感が増した。
大きくするとこんな感じ。なんの表示なんだろう、これ。
この設定をいじるところを「コントロールパネル」とふつうに呼んでいたが、アイコンが変わって遂に、「ああ、これがコントロールパネルなのか」と理解した。
それ以来このコントロールパネル(の絵)が気に入って、無駄に眺めたりしている。円グラフと帯グラフの意味はわからない(だってそんな設定はない)。だが、ぼくの中ではこのアイコンこそがコントロールパネルなのだ。
ということで今日は、このコントロールパネルをものとして実体化させたい。
作り方
拡大したアイコンを見本に、それらしくデザインする。
プリントする
パネルに貼り付ける
接着剤がはじめからついているパネルを買ったと思ったら、接着剤なしのただのパネルを買ってきたことに気づいて落ち込んだ。
そんな小さな落ち込みでも書かなくてはいけないほどサクサク出来上がっていき、書くことがない。接着剤がなくても両面テープできれいにすぐ付いた。
悲しみを乗り越え余分なところをカット
光沢をだすために塩ビ板を貼る
発泡スチロールの半球。深く考えずに切ったけど大丈夫だった
パネルの厚さに切って差し込む
寸法を測らないでも大丈夫な工作は間違える心配がないので最高だな、と思いつつ、あっという間に完成だ。
完成!
我が家に未来が来た
ディスプレイの横においてみた。おお、これが……。
適当に作ってみたのに、このサイズ感でピッタリな気がする。未来っぽいサイバー感がある。
もっと小さいのがいっぱいあってもいいかなと思って、勢いあまって作ってみた。
いっぱい作った
なかなかにかわいい。意味のない円グラフと帯グラフも心なし子ども無邪気な笑顔に見える。幻覚だろうか?
整列させてみてもまたよい
整列させてみた。学校の授業を彷彿とさせる。大きいコントロールパネルが先生で小さいのが生徒だ。あるいはファランクス(重装歩兵の密集形態)のようにも見える。
なんというか、かなり没個性的なので並べ方に寄ってどのようにも見ることができる。コントロールパネルは人の心を映す鏡なのかもしれない。
さて。
こうやって作ってみたところで僕としては満足である。だが本稿の予定ページはあと2ページ余っている。
あとは野となれ山となれ、である。
とりえあず外に持ち出す
コントロールパネルというとデスクトップな印象がある。部屋に並べて愛でるだけでも十分だが、外に持ち出して違和感を楽しむというのもやってみたい。
陽の光を反射するコントロールパネル
雨上がりの公園にコントロールパネルを連れて行ったところ、妙にさわやかな写真が撮れた。
仲睦まじいコントロールパネル
この胸があたたまる感じはなんなのだろう。ブランコにのせた瞬間「やべえ」と思った。
横でおじいちゃんとおばあちゃんの集団がゲートボールをやっていて、ひとりのおばあちゃんが明らかにルールを把握しきっていなかった(勝手に打っちゃう)のだが、そんなこともまるで気にならない。夢中でシャッターを切る。
妖精みたい
走れコントロールパネル
フェラーリのラジコンを用意した。せっかく手のひらサイズのコントロールパネルを作ったので、走らせてみたいではないか。
やぶれかぶれというわけではない。
とりあえずラジコンで走らせる昨今の風潮
このかっこいいフェラーリのラジコンに小さいコントロールパネルを乗せる。
フェラーリに乗るコントロールパネル
かっこいいかどうかには疑問符はつく。いや、全てに疑問符がいているかもしれない。
ただ、ソリッドかつサイバーな感じはする。これがサイバーフォーミュラのリアルだ。走らせてみよう。
ギューン
シューッシュッ
キキー
そうか、走らせるとコントロールパネルから”らしさ”が失われてしまうのか。
考えが足りてないというか、愚かな感じがする。でも、どこかうらやましい愚かさである。
もちろんコントローラーはコントロールパネル
戦えコントロールパネル
せっかくコントロールパネルをたくさんつくったので隊列を組ませてみたい。
かっこいい!
直線的に配置すると、兵士が隊列を組んでいるようなかっこよさがある。
コントロールパネルクロス!
コントロールパネルアロー!
よくみると1つ逆さまになっているやつがいるのだが、全体としてみるとそれほど違和感を感じない。もはや「組織」の一部となっている。
なんだか強そうだ。これが向こうから迫ってきたら助かる気がしない。
一方、丸く配置したらどうなるだろう。
ズンドコズンドコ
コントロールパネル祭の開催である。
コントロールパネルに対して、だんだんと人格というかキャラクターのようなものが見えるようになってきた。
コントロールパネル 激闘の果てに
コントロールパネルに人格が見えるようになってきたところで、「コントロールパネル劇場 激闘の果てに」をお送りします。
核戦争後、コントロールパネルの世界は荒廃し、弱肉強食の理だけが支配していた。
悪党「へっへっへ。へぇ~へっへ」
悪党「へっへっへ…あんなところにちょうどいいカモがいやがったぜ」
悪党「おい、命が欲しかったら有り金全部おいていきな」
かっこいいコントロールパネル「俺の命なんて安いものさ、だが貴様にやる金は一銭もない」
悪党「なんだと~~」
悪党「わー! やられたー!」
かっこいいコントロールパネル「画面の明るさの設定を見直すことだな」
悪党の親分「だれだ、こんなひでえことを」
悪党「親分、あいつです」
かっこいいコントロールパネル「まだ懲りないようだな」
悪党の親分「生意気じゃねえか。オレが誰だかわかっているのか。核戦争の引き金となったミサイルを間違って発射したコントロールパネルだぜ」
かっこいいコントロールパネル「(核ミサイルってWindowsで動いてたのか…。)知らんな。だが、俺の行く手を遮るものは誰であろうと許さん。くらえっ!」
バチン!
かっこいいコントロールパネル「なにっ!? バリアーだと!!」
かっこいいコントロールパネル「バリアーは反則だろ」
悪党「さすが!親分のWindowsファイアーウォールは一味違う!」
かっこいいコントロールパネル「一体どうしたら…そうだ!」
かっこいいコントロールパネル「この距離ならバリアーは使えないな!」
悪党「やられる!」
バタン
悪党「ぎゃー」
悪党の親分「最新の脆弱性をついた、いい攻撃だった」
かっこいいコントロールパネル「じゃあな。Flash Playerのアップデートはこまめにしろよ」
バリアー「ステキ~つれてって~」
~完~
コントロールパネルの戦いは続く
以上、妥協を許さない孤高の一人遊びでした。
これ3ページ目いらないだろと思ったあなた、そもそも1ページ目も2ページ目もいらないことを忘れてはならない。
ともあれ僕の必死のプレゼンテーションはこれで終わりだ。コントロールパネルの魅力は十分伝わっただろうか。みんなが僕と同じようにコントロールパネルのことを好きになってくれたのなら、幸いである。