特集 2014年5月23日

長崎の異国情緒

今回はこういうのとは別の話を。(旧香港上海銀行記念館長崎支店)
今回はこういうのとは別の話を。(旧香港上海銀行記念館長崎支店)
長崎観光のウリのひとつに、「異国情緒」がある。

一般的には、古い洋館、石畳の道などを指すわけだが、今回はそれらとは違った、個人的に
「異国情緒あふれるな~」
と思った物件を紹介したいと思う。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。

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いわゆる「異国情緒」の例:
洋館
洋館
石畳
石畳
こういうのがいわゆる長崎の観光名所的「異国情緒」だ。が、今回見るのはちょっと違うやつを。

開国から160年。現在、西洋風の何かは日本中にあふれかえっている。といっても基本都市部だけで、田舎に行くにつれ純和風になっていくのが普通だ。ところが長崎の場合、かなり本格的な田舎に行っても、西洋の風が消えないどころか聞いたこともないような言葉で迫ってくるのだ。
農産物直売所の名前が「マルシェ・ドゥ・ママン」。
農産物直売所の名前が「マルシェ・ドゥ・ママン」。
まずはこちら。農産物直売所の名前が「マルシェ・ドゥ・ママン」。フランス語だろうか。下に小さく「お母さんの市場」と書いてある。

場所は長崎は外海(そとめ)という市中心部からは車で1時間くらいのけっこうな田舎。隠れキリシタンの里としても知られる。こういうロケーションで、しかも野菜直販所といえば、○○村とか○○市場といった名前が多いと思うが(方言が使われることも)、そこに来てこの「マルシェ・ドゥ・ママン」はなかなかインパクトがでかい。

が、このあたりではわりと普通にあちこちでこういったネーミングが見られる。異国情緒だ。
老人施設の名前がフランス語。
老人施設の名前がフランス語。
周辺の様子から都会ではないロケーションを感じ取ってください。
周辺の様子から都会ではないロケーションを感じ取ってください。
老人ホームの名前がフランス語だ。
とはいえ「ボンジュール」や「エスポワール」はフランス語の中でも比較的メジャーな言葉なので
「そういうネーミングもあるかな」
と思えるが、聞いたこと無いよう外国語も次々飛び出してくる。
意味はわからないけど外国の言葉だという程度は分かる。
意味はわからないけど外国の言葉だという程度は分かる。
案内標識にも注目。
その昔、フランスからやって来たド・ロ神父がこの地域の貧しい人々のためにマカロニや素麺を作って売ることを教えたり、教会や孤児院を作ったり、その他医療、建築等フランス仕込みのさまざまな技術を伝授するなど生涯をかけておこなった。

そんな歴史があるので、この界隈は特に西洋文化が深いところまで根付いている。それがさまざまなネーミングにも現れていて、異国情緒を感させるレベルにまでなってるのだ。
英語でtranquilityは平穏なので、トランキルテもたぶんそういった意味なんだろう。
英語でtranquilityは平穏なので、トランキルテもたぶんそういった意味なんだろう。
聞き慣れないが宗教用語らしい。
聞き慣れないが宗教用語らしい。
だんだん日本とは思えなくなってくる。異国情緒を感じる。
だんだん日本とは思えなくなってくる。異国情緒を感じる。
隣のホットモットまで外来語に見えてくる。
隣のホットモットまで外来語に見えてくる。
これはゴルフ場や結婚式場などを備えるリゾート施設。
これはゴルフ場や結婚式場などを備えるリゾート施設。
オシャレスポットとしてのネーミングなら他所でもけっこうあると思う。

以上、個人的に感じる長崎の異国情緒でした。
九州のスーパーで売ってる「マンハッタン」もなぜか個人的に異国情緒を感じる。ヤキリンゴ並に謎なネーミング。
九州のスーパーで売ってる「マンハッタン」もなぜか個人的に異国情緒を感じる。ヤキリンゴ並に謎なネーミング。
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