





開国から160年。現在、西洋風の何かは日本中にあふれかえっている。といっても基本都市部だけで、田舎に行くにつれ純和風になっていくのが普通だ。ところが長崎の場合、かなり本格的な田舎に行っても、西洋の風が消えないどころか聞いたこともないような言葉で迫ってくるのだ。



場所は長崎は外海(そとめ)という市中心部からは車で1時間くらいのけっこうな田舎。隠れキリシタンの里としても知られる。こういうロケーションで、しかも野菜直販所といえば、○○村とか○○市場といった名前が多いと思うが(方言が使われることも)、そこに来てこの「マルシェ・ドゥ・ママン」はなかなかインパクトがでかい。
が、このあたりではわりと普通にあちこちでこういったネーミングが見られる。異国情緒だ。





とはいえ「ボンジュール」や「エスポワール」はフランス語の中でも比較的メジャーな言葉なので
「そういうネーミングもあるかな」
と思えるが、聞いたこと無いよう外国語も次々飛び出してくる。



その昔、フランスからやって来たド・ロ神父がこの地域の貧しい人々のためにマカロニや素麺を作って売ることを教えたり、教会や孤児院を作ったり、その他医療、建築等フランス仕込みのさまざまな技術を伝授するなど生涯をかけておこなった。
そんな歴史があるので、この界隈は特に西洋文化が深いところまで根付いている。それがさまざまなネーミングにも現れていて、異国情緒を感させるレベルにまでなってるのだ。





















