特集 2014年5月26日

3Dプリンタでゴミができた!!

こういうスペースがほしかった

このファブスペース、図書館の入り口脇という人通りの多い場所にあるだけあって、とてもオープンな雰囲気だ。
僕らが作業をしている間にも、いろんな学生が様子を見にやってくる。

「まさかまたゴミ作ってんの?」(図星)とか、「すいませんアダルト用途の利用は禁止されてるんですが。」など、二人の顔見知りの学生がフラッときては軽口を言って去っていく。
特に用もなくやってきた3人に、成り行き上なぜか集合写真を撮らされる。自由!
特に用もなくやってきた3人に、成り行き上なぜか記念写真を撮らされる。自由!
工房とかアトリエ的な場所だと黙々と作業をすることになりがちだけど、こうやって開かれた場所で作業ができるのは楽しい。

もちろん冷やかしだけじゃなくて作業をしに来る人もたくさんいる。「作品作るぞ!」っていう気合いの入った人だけでなく、自分の好きなキャラクターのフィギュアをためしに3Dスキャンしてみようとか、オリジナルのiPhoneケース作ってみたいなとか、みんなけっこう気軽に使っている。
学生だけでなく先生もフラッとやってくる。この方はこのスペースの仕掛け人の田中浩也先生。ほんとにフラッとやってきてフラッと去っていった。
学生だけでなく先生もフラッとやってくる。この方はこのスペースの仕掛け人の田中浩也先生。ほんとにフラッとやってきてフラッと去っていった。

フラッと来ていい話

田中さんいわく、「ここでは学生たちがいろんなものを作っているけど、その一つ一つが個人の思い入れの詰まったものです。3Dプリンタは単なる立体を出力する機械じゃなくて、そういう思い入れを形にできる機械。」なのである。
いままでにここで作った作品の例。漢字の書き取りの宿題が3倍速でできる鉛筆(この記事では3Dプリンタをすごく雑に扱っていて出力結果も荒削りですが、ますが、ちゃんとやればこういう綺麗な形が出力できます)
いままでにここで作った作品の例。漢字の書き取りの宿題が3倍速でできる鉛筆(この記事では3Dプリンタをすごく雑に扱っていて出力結果も荒削りですが、ますが、ちゃんとやればこういう綺麗な形が出力できます)
最近3Dプリンタで作った銃が話題になったけど、ああいう悪い用途は話としてわかりやすいからメディアを通してバーッと広まっちゃう。

でも3Dプリンタを使ってる人の99%はいいこと/面白いことに使っている。それは背景にあるのが個人的なストーリーだから銃みたいにわかりやすくはないんだけど、そういったものこそがたくさん共有されるようになってほしい。

田中さんのそういう願いを込めて、ファブスペースの壁面には「UPLOAD (ALMOST) EVERYTHING」のフレーズが掲げられている。
……ということを、フラッとやってきた田中さんはバーッと喋ってバーッと帰って行った。フラッとしてバーッとした人だな!と思ったけど、こういうフラッとしてバーッとしたフットワークの人が作ったからこそ、こういうオープンかつ気軽に使える施設が実現したんだろうな、と思いました。
手伝ってもらった淺野さんの近作。自分の立ち姿をスキャンして3Dプリンタで型を作り…
手伝ってもらった淺野さんの近作。自分の立ち姿をスキャンして3Dプリンタで型を作り…
自分型のろうそくを作って一人の誕生日を祝った
自分型のろうそくを作って一人の誕生日を祝った
Happy Birthday To Me...
Happy Birthday To Me...
こういう場所がふだんの生活エリアの中にあったら、ほんと用事もないのに来ちゃうと思う。そうしてるうちにメキメキ腕を上げていって、そっちの分野の研究に進んだり、クリエイターになったり……という学生もきっと現れるだろう。

というか、目の前にいる二人がきっとそうなっていくんじゃないだろうか。
そんな二人はテキパキといくつかのゴミをスキャンし、ついにゴミの砂用の3Dモデルができあがった。
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