特集 2014年5月21日

東横インカードゲーム

東横インポーカー最強の手役「東横イン・創業」
東横インポーカー最強の手役「東横イン・創業」
ビジネスホテルの東横インに泊まるとフロント横に置いてある大量のカードがいつもものすごく気になる。

店舗の情報が書いてあるカードだが、店舗数が多くて200枚以上も置いてあるのだ。アレ、集めたら何かゲームとか出来るんじゃないか。
1983年三重県生まれ、大阪在住の司法書士。
手土産を持参する際は消費期限当日の赤福で受け取る側に過度のプレッシャーを与える。

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やっぱり多い

いつも気になる東横インカードだが、人にそれを伝えたら「そんなのあったっけ?」みたいなリアクションが返ってくる。あんなにインパクトあるのに!全種類欲しいだろう、東横インカード。
壁一面だぜ。
壁一面だぜ。
東横インカード!東横インカード!って思いながら見てみるとやっぱりすごい種類がある。なんともワクワクする光景。
タワーだ、東横インカードタワー
タワーだ、東横インカードタワー
やっぱり、すごい!って思って全種類(なんとなく二枚ずつ)集めてみたらカード自体が東横インみたいになった。これだけ枚数があったら何かゲーム出来るだろう。
ルームキーがICカードみたいになっていてすごい。
ルームキーがICカードみたいになっていてすごい。
カードも手に入ったし目的は達した。行こう、部屋に。

家の近所の東横インに泊まる

東横インカードがほしい、でも東横インに泊まる用事はない。カードだけくださいってお願いしに行こうかとも思ったが、なんとなく家の近所の東横インに泊まった。
寸分違わず東横インだなー。
寸分違わず東横インだなー。
東横インはどこでも東横インですごい。知らない部屋に泊まるときは「今日の部屋はどんなところかな?」っていうワクワクと不安があるが、東横インだと知らないドアを開けたら知っている光景が広がる。
サウナある横インだ(うれしい)!
サウナある横インだ(うれしい)!
どこでも同じという点では、どこでも同じ味のマクドナルドに近い。が、韓国で行った東横インは圧倒的な安心感で我が家のようだった。そして家の近所の東横インに泊まると不思議と周りの景色が新鮮に感じる。
ホテル泊まったら、飾ってある絵の裏見るよね~。って見たら、穴。穴!?
ホテル泊まったら、飾ってある絵の裏見るよね~。って見たら、穴。穴!?
張り切った「旅」と言うほどではないが非日常な「遠出」くらいの感覚、親戚のおばちゃんくらいの距離感の存在、東横イン。

ホテルに外泊したのに翌朝の出勤ではいつもより早起きして早く出なきゃいけなかったけど、なんとなくリフレッシュできた感じがあったので泊まってよかった。
朝食ついてるのが超嬉しい。
朝食ついてるのが超嬉しい。
というか、フロントの前で東横インカード集めてたら(許可得ました)種類が多すぎて15分位ずっと集めるハメになったので、泊まらずカードだけ収集するのは精神的に無理だった。本当に、泊まってよかった。

と、いうことで一泊約6000円を払って東横インカードを手に入れた。
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店名が面白い

これで実際にゲームをやってみようと思うが、一体どんなゲームが出来るだろうか。
何の気なしに取った一枚
何の気なしに取った一枚
改めて見てみると情報量が少ない。電話番号と店名、県名、色と左上の出店した順番くらい。もっと、一泊の値段とか特有の設備とかについて書いてあると思っていたがそうでもないみたいだ。
池袋北口Ⅰと池袋北口Ⅱ
池袋北口Ⅰと池袋北口Ⅱ
考えながら色々なカードを見ていると、店名が気になる。出店しすぎて地名で名付けるのが限界に来たのか、店名がⅠとかⅡ。競馬ゲームの終盤の名づけ方みたいになっている。
広島駅南口右。右!?
広島駅南口右。右!?
かと思えば駅出口名ではかぶっていないのに、右。向いている方向ですぐにでも変わりそうな左右を店名に。もう投げやりになっているのかとおもいきや。
また右。西口と西口広場で個別化できているではないか。
また右。西口と西口広場で個別化できているではないか。
他の店舗でも普通に使われる、右。右で区別するならもう片方は左にして欲しい。ピンクのカードにだけ現れる識別記号、右。ピンク担当の人のセンスなのかもしれない。
これだと、右はジュニアじゃん。って思ったら本当にJr.(ジュニア)って店名らしい。わからないことが多すぎる。
これだと、右はジュニアじゃん。って思ったら本当にJr.(ジュニア)って店名らしい。わからないことが多すぎる。

ポーカー出来るんじゃない?

要素としてあるのは、数字と色、色を柄として捉えるとトランプとほぼ近い使い方なら出来るんじゃないか。数字と柄の組み合わせの難易度を競う、東横インポーカーとか出来るだろう。
出来た店舗順。
出来た店舗順。
おそらくこれが最も難易度の高い、創業からの5店舗を集めた「東横イン・創業」だ。200枚以上ある東横インカードもこの5店舗から始まったと思うと文句なく強い。

蒲田から始まって、そこから10分くらいの川崎に展開して何故かオホーツクに行って「やっぱり蒲田だわ」って帰ってきちゃってる感じが愛らしい。
色々な技を考えました。
色々な技を考えました。
「東横イン・創業」から始まり、技を考える。左上の数字が完全に連番になっている「出店ラッシュ」や、下一桁が連番になっている「ストレート」同じ地方(色)や都道府県を集めた「地方フラッシュ」や「都道府県フラッシュ」など。

意外と個性が出た手役が出来るのではないか。

出来るな、これ

手探りながらすごく考える。
手探りながらすごく考える。
友人たちにルールを説明して実際にやってみる。手札は五枚、不要なカードの入れ替えは二回。
おっ、色がかたまってるな。
おっ、色がかたまってるな。
始めに来たカードはこの五枚。北見駅前以外はすべて同じ色、中部地方フラッシュが狙える布陣。ここは一枚チェンジだ。
あっ、きた!
あっ、きた!
一枚チェンジで来たカードは金沢駅東口。おっ、来たぞ、中部地方フラッシュ!これで勝負だ。
さぁ、どん。
さぁ、どん。
全員の手札が固まって、一斉にオープン。それぞれ手役は

・フォーカード(下一桁の数字が4枚同じ)
・中部地方フラッシュ
・中部地方フラッシュ
・セイムワンペア(全く同一カード)
・ワンペア(下一桁の数字)
泊まったことある気がするので強い、との主張
泊まったことある気がするので強い、との主張
手役が出揃ってもどれが強いのか今ひとつわからない。フォーカードと中部地方フラッシュはどっちが強いのか。検討していたらワンペアの人から「ここに泊まった気がするので自分の勝ちでは?」という主張。

一気に変わる場の流れ。確かに、泊まったことのあるカード出されたら負けた感じがする。そこで導入される「泊まった時の思い出」を話したら役が強くなる。というシステム。

すると黙るワンペア。なんだ、嘘だったのかよ。
中部フラッシュでも岐阜と愛知だけの組み合わせだから強い、という主張。
中部フラッシュでも岐阜と愛知だけの組み合わせだから強い、という主張。
そこから手札の強さは「自分の手札の凄さを語って、なんとなくすごい方」というルールになった。でもフォーカードの方が強いだろう。という判断で一回目はフォーカードの勝ち。
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自由化していく手役たち

一回やってみて、意外と手役が出来るしゲームの体を成す感じだということがわかった。
1と5がある。あと234を引いて、神の役「東横イン・創業」を作りたい。
1と5がある。あと234を引いて、神の役「東横イン・創業」を作りたい。
そして、予想以上に組み合わせの妙というものがあると気づく。岡山駅だけで揃えることも、西口という店名だけで役を作ることが出来る。
ツーペアだけど、全く同じカードのツーペアだから強い!っていう人。ただ混ざってなかっただけじゃん。
ツーペアだけど、全く同じカードのツーペアだから強い!っていう人。ただ混ざってなかっただけじゃん。
更に、都道府県がある事による広がりがすごい。「静岡県×1、神奈川県×3、埼玉県×1」という手札の役はなんだか分かるだろうか。正解は「ももいろクローバーZ」だ(メンバーのそれぞれの出身地)。
ちょっと待って下さい!と言いながらスマホでGoogleMapsを見るゲーム。
ちょっと待って下さい!と言いながらスマホでGoogleMapsを見るゲーム。
他にもSMAPのメンバーの出身地でもいいだろうし「愛知県、和歌山県、茨城県」だけで構成して徳川御三家という手役も出来る。選択と運のゲームだと思っていたら知識と発想のゲームであるかもしれない。

ルールが決まってない、あそびの部分ですごく遊べる

持ってる手札大喜利みたいな様相を示し始める東横インポーカー。役が出来なくても「実はこの東横インを繋いだら五芒星が現れる」とか言っておけばやり過ごせそうな気すらしてくる。
東北フラッシュセイムフルハウス(全部東北でワンペアとスリーカードしかも全く同じカード(二枚だけ取ってきたつもりなのに三枚のやつもあった))。
東北フラッシュセイムフルハウス(全部東北でワンペアとスリーカードしかも全く同じカード(二枚だけ取ってきたつもりなのに三枚のやつもあった))。
しかし、稀に普通に凄い手役が生まれたりして誰もが黙ることもある。手探りながらもなんとなくみんな共有する空気が出来てくる。
駅という名前のついた店だけの役「電車通勤」(意外と多いので強くない)。
駅という名前のついた店だけの役「電車通勤」(意外と多いので強くない)。
この、ルールが固まっていない感じが子供の頃にやったよくわからない遊びを思い出す。勝ち負けを決めたり、何か目的を達成するためではなく、遊ぶために遊ぶ感覚が懐かしくも面白い。
なんと、ファイブカード(下一桁の数字が全部1)
なんと、ファイブカード(下一桁の数字が全部1)
目的も、勝ち負けもぼんやりしていたけれど楽しいってすごく楽しい。東横インポーカー、面白い(でも本当は勝ちたかった(一回も勝ててない))。

東横インカードお勧め

手探りで始まって手探りで終わった東横インポーカーだがとても面白かった。ルールが無いからコミュニケーションでゲームを進めていく感じが新鮮だった。新しい遊びを作るって面白い。

他にも東横インUNOや東横イン大富豪なんかもバッチリ出来ると思う。


更に、東横イン日本統一というのも考えた。手札を均等に分けて都道府県を埋めていく、ただし同じ都道府県には一枚しか置けない。それで全国が埋まった時に一番手札を置いていた人の勝ち。

きっとこれもやっているうちに問題があったり、新ルールが出来るだろう。それはきっとやった人達によって全部違うルールで違うゲームになっていく。

こんな楽しいカードが東横インに泊まれば(泊まらなくてもたぶんお願いしたら)無料で貰えるのだ。凄いぜ東横インカード。
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